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フォトエッセイ・棚田を歩く


浜野浦棚田「海に面した棚田。」
佐賀県玄海町浜野浦
佐賀県の玄界灘に面した浜野浦棚田。海のかなたは、稲作が伝来したであろう中国大陸の方向だ。
海に面した棚田は、韓国南部の南海島などにもあるが、島国日本に特徴的な棚田であることには違いない。
海風の影響(塩害)を被る太平洋側には少なくて、日本海側に多い。日本は山が多い島国だが、そんな中でも水平線に太陽が沈むまで、稲に十分陽が当たる地形を最大限に生かしたものが、海沿いの棚田といえるだろう。
なるべく耕作地を増やしたい、コメが食べたいという先人の強い思いが、棚田のあぜ道に表れているように思う。
浜野浦棚田

青柳健二
写真家。1958年山形県河北町生まれ。山形大学工学部卒業。大学時代のヨーロッパを旅行中、パリの本屋で見つけた写真集に感動し写真家を目指す。写真を独学後、中国の少数民族、メコン河流域の撮影などを中心に活動。中国雲南省で偶然に出会った「棚田」に感動し、この10数年間は、日本を含むアジア各地やアフリカの稲作文化、特に棚田とそこに暮らす人々を訪ね、各方面に写真を発表する。棚田学会会員。06年「棚田学会賞」受賞。
主な著書に『メコン河』(NTT出版)、『日本の棚田百選』(小学館)、『アジアの棚田 日本の棚田』(平凡社)、『棚田を歩けば』(福音館)など。

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