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農林水産省

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特集2 食材まるかじり「国産大豆を食べよう!」 (1)

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地大豆の種をまく

たくましい地大豆を、育てて食べる大豆レボリューション?。


味噌、醤油、豆腐に納豆と、大豆は日本の食に欠かすことのできない存在です。にもかかわらず、今、大豆の食料自給率はたったの5%。もし、大豆の輸入がストップしたら、毎日味噌汁を飲めるのかどうか…。ここでは、国産大豆の基礎知識や大豆を支える人たちの話、大豆をとりまく若者たちの小さな“革命”をお伝えします。枝豆を乾燥させたものが大豆だってこと、知らなかったなんて言わせません。これを機に国産大豆ともっと親しくなりましょう。
地大豆の種をまく

おもに新潟県や山形県を産地とする、黒目が特徴の「さとういらず」という地大豆。その名のとおり、砂糖がいらないくらい甘みがある


日本の食文化を支える大豆が輸入頼りという現状。この問題を一人一ひとりが種をまくことで変えていこうと呼びかけているのが、NPO法人トージバによる自給プロジェクト「大豆レボリューション」。プロジェクトでは土着の文化を大切に考え、その地域で育てられてきた「地大豆」の種をまくことを約束事のひとつに掲げています。
昔から日本には、その土地の気候風土に馴染んで育つ、たくましい大豆がありました。それが、「地大豆」とか「在来大豆」と言われるもので、多少、条件が悪くてもしっかり育ってくれる、生きる力に満ちた大豆です。驚くことに、日本の地大豆は300種類以上もあると言われています。

みんなで小さな『革命』を
「今の大豆は生産効率優先で品種改良されたものもあり、必ずしも味が優先じゃない。その点、地大豆は大量生産はできなくても、大豆本来の甘みがしっかり感じられる」とトージバ代表の渡邉さん。

現在、大豆レボリューションの参加者は都市部を中心に300数十人。活動は6月下旬の種まきからスタートし、2月に収穫した大豆で味噌仕込みを行うまで。活動の場所は全国24カ所の提携畑で、千葉や山梨など、都市部から2時間以内で通える場所が中心です。

「自給率の問題、遺伝子組み換え、無農薬や有機栽培…、何がいいとか悪いとか、頭で考えたり語ることよりも、1粒でもいいから自分で種をまくことが大事。自分で種をまき、育てたものを食べることで、きっとすべてがわかる」と、渡邉さんは言います。

味噌は自給できる
2月に行われる、名付けて「手前味噌仕込み」では、成人一人当たりの年間の味噌消費量を充分にまかなえる、一人約10キロ分の味噌を仕込みます。つまり、自作の大豆で味噌は完全に自給できる。さらに、おいしいし健康的。

「素手で豆や糀を混ぜ合わせることで、手にある菌が味噌につきます。家族でつくれば家族の菌がつく。そうやって菌がしみこんだ味噌は、自分や家族の体を調整してくれる食べ物になります」

大豆レボリューションの参加者たちは1~2年ほど一緒に活動すると、その後は各々が自分で畑を借り、小さな大豆レボリューションをはじめると言います。小さいながらも各地で増え続けている大豆レボリューション。自給率や食べ物の問題に対し、種をまく行動でアプローチしていく姿にはたくましさを感じます。


提携畑「こうざき自然塾」の『ばあちゃん先生』こと鈴木淑子さんに教わりながらの味噌仕込み。手前がトージバ代表の渡邉尚さん。奥には事務局長の神澤則生さん
味噌仕込みは提携畑の農家さんに教わることも。今回は提携畑「こうざき自然塾」の『ばあちゃん先生』こと鈴木淑子さんに教わりながらの味噌仕込み。手前がトージバ代表の渡邉尚さん。奥には事務局長の神澤則生さん


大豆レボリューションの1年

種まき
6月/種まき
地大豆の種まきは少し遅めで夏至前後です
枝豆収穫
10月/枝豆収穫
ちょっとだけいただきます

大豆収穫 大豆収穫
12月/大豆収穫
収穫は大勢で楽しく行います

脱穀と選別
1月/脱穀と選別
干した大豆をサヤから出します。
棒ので叩いたり、脱穀機を使用
手前味噌仕込み
2月/手前味噌仕込み
地大豆の種まきは少し遅めで夏至前後です


NPO法人トージバ
http://www.toziba.net/