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農林水産省

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チャレンジャー 第27回

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「あじ島冒険楽校」

宮城県石巻市

島のおじいちゃんおばあちゃんが先生自然あふれる離島の昔ながらの夏休み
あじ島冒険楽校
島のスタッフの皆さん。獅子舞は伝統的な祭りで披露される島の文化を代表するもの。冒険楽校でも獅子舞の実演を行い希望する子どもには体験もさせる

地図
あじ島冒険楽校
「あわび」「うに」「ほや」の3コース、開催日は異なるが内容は同一。低学年の子どもは親を同伴する子もいる
昔の遊びを体験しよう

今まで「網地島」の場所はおろか、名前すら知らなかった。

石巻からフェリーに乗ること約60分。鮮やかなブルーの海に浮かぶ、こんもりとした緑の美しい島が見えてくる。ここが牡鹿半島の先端西側に位置する網地島だ。

かつては約3000人いたという島民も、若い世代を中心に島を離れる者が続き、今では約500人にまで人口が減っているという。しかも、住民の約7割が65歳以上を占める高齢者の島だ。

年々しぼんでいくこの島の活気を「何とかしなくては」、と立ち上がったのが今年6年目を迎えるあじ島冒険楽校だ。楽校の先生はこの島に住むお年寄りたち。現在10~15人が中心になって活動しており、島外からもNPOや大学生のボランティアが助っ人として参加する。

楽校体験コースには、小学1年生から中学2年生までの生徒や保護者が40人前後集まる。島のおじいちゃん、おばあちゃんに教わり伝統技法の魚釣りや竹鉄砲作りなど、昔ながらの遊びを楽しむ。釣った魚は浜で焼いて食べる。自分で獲った魚だけに美味しさも格別。魚嫌いが治ったと親から感謝された、という後日談もあるほどだ。他にも島の自然を堪能できる植物・磯観察などメニューは盛りだくさんだ。

あじ島の魅力を伝えたい

楽校は1泊だけだが、子どもたちにとって忘れられない思い出となる。昨年2回目の参加をした中学生がいた。前回、小学生のときにはホームシックにかかり、スタッフをてこずらせた子だ。成長した自分の姿を島のおじいちゃん、おばあちゃんに見てもらいたくて再度参加したという。

受け入れる側もこの楽校を通じ、子どもたちとの異世代の交流を楽しみ、生きがいにしている。

「何よりも自然と環境の素晴らしい、あじ島の良さを知ってほしい、というのが一番の目的。従来に加えて今後も新しいメニューも増やしたい」と代表の阿部欽一郎さん。島の住民もまた、子どもたちとの体験を通して、手つかずの大自然の魅力を、改めて認識しているのかも知れない。

あじ島冒険楽校 http://plaza.rakuten.co.jp/ajisima/
夏は涼しく冬は暖かい温暖な気候
夏は涼しく冬は暖かい温暖な気候。夏場は海水浴客が訪れ島の人口が3倍に膨れ上がる
アナゴ抜き
「アナゴ抜き」と呼ばれる、自生している細い竹を使い岩場に差し込んで魚を釣る島の伝統技法
シーカヤック
シーカヤックの体験は協調性も必要とされるので、初対面でも児童たちはすぐに友達になれる

チャレンジャーズでは、農林水産分野で先進的、かつユニークな活動を行っている人々をご紹介します。