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| 被災した経験を生かした非常食を! |
![]() エコ・ライス新潟は生産者農家が集まり作った会社。無農薬栽培、特別栽培米(減農薬栽培)の生産販売と、米を使った商品の開発を行う。栽培品種は19種類に及ぶ
![]() 社長の阿部信行さん。「はんぶん米」の原料、春陽は8年前から栽培。また江戸末期から昭和初期にかけての幻の酒米「白藤」の復活にも貢献、唯一の生産者でもある
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被災体験がきっかけ
中越地震では被災者として、長い避難所暮らしを経験した、(有)エコ・ライス新潟のスタッフのひとり豊永有さん。他のスタッフも家が半壊して、避難所生活をしたり、車の中で寝泊まりしていた。 豊永さんは実際に被災者となり避難所で暮らしているときに、さまざまなことを考えたと語る。 被災直後は近隣スーパーからの食料の提供もあり、食べ物は避難所に溢れていた。おにぎりやパンも配給された。中には味付けが濃いものもあり、水分が欲しくなるものもあった。 非常食用の味付けごはんも配られたが、避難所暮らしが長引くにつれ、高齢者や塩分を控えている人にとっては食事が進まない、という声も聞こえた。 こんな生活だからこそ、みんなおいしい白米が欲しくなる。 こうした避難所での経験が原点となって、非常食米「はんぶん米」が生まれた。 試行錯誤のうえやっと完成
使用するお米は自社生産の春陽という品種。 ところがエコ・ライスは生産者の集まりで、米を原料とした商品の加工は経験がない。 協力者探しから始まり味を落とさず、湯はもちろん水を入れ戻した時にも食感が良いごはんとなるように、試行錯誤を繰り返すこと1年半、ようやく「はんぶん米」が出来上がった。 通常アルファ米は米を蒸気で蒸し、水分を吹き飛ばすという方法で作られている。「はんぶん米」は一度炊いたごはんをあえて洗い、カリウムやリンを減らしてから乾燥させるという製法だ。 時間もかかるしコストも手間もかかる。1日の生産量も限られている。しかし大手メーカーではないからこそ、こうして丁寧に作ることができると胸を張る。 白米はプレーンなだけに、おいしく仕上げるのは難しかったが、味に妥協はしなかった。 味、食感とも炊いたごはんと比べて遜色はない。湯を入れるだけで、ほかほかのごはんが手軽に食べられるのだから、カップヌードルのように保存食でも、普段の食事用でもいけそうだ。 さらに5年の保存期間を過ぎたものは無償で回収、豚の餌として使用する。 環境にやさしい栽培法をモットーとしている、エコ・ライスならではの発想といえる。 エコ・ライス新潟:http://www.eco-rice.jp/ |
![]() さっそく一袋試食。粉っぽいかもという予想に反し、もっちりとした食感で、お米のほんのりとした甘味が口の中に広がる。災害備蓄用として購入する自治体も増えている
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![]() ひと箱50食入り。ふたはトレーやテーブル代わりに、箱は身の回りのものの収納ケースに利用できる。備蓄するだけでなく実際に備蓄品を使うことを想定し箱にも工夫した
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![]() 水、湯で戻せるアルファ米。本来の生米に含まれているのはβでんぷん。米を炊くことによりこのβでんぷんはαでんぷんに変わる。アルファ米は炊きあがった米を乾燥処理して作ったもの
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![]() 事務所で打ち合わせ中の社長(中央)と豊永さん(左)。今後はアトピー、アレルギー対策用の商品開発に取り組む予定
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