このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

チャレンジャー 第31回

  • 印刷

「だちょう牧場 スマイルオーストリッチ」

神奈川県相模原市

新しいダチョウビジネスを模索中
だちょう牧場オーナーの麓善五郎(ふもとぜんいろう・右から2番目)さんとスタッフのみなさん
だちょう牧場オーナーの麓善五郎(ふもとぜんいろう・右から2番目)さんとスタッフのみなさん。ほかにもまだ4人ほど手伝いに来てくれる人もいる


一般にも開放しており、餌を与えたり触ったりすることもできる。牧場に放し飼いされているダチョウもいる
一般にも開放しており、餌を与えたり触ったりすることもできる。牧場に放し飼いされているダチョウもいる


ダチョウは声帯がなく鳴かない。排泄物もにおわないので他の家畜に比べると飼育しやすい
ダチョウは声帯がなく鳴かない。排泄物もにおわないので他の家畜に比べると飼育しやすい


精神的にダメージを受けると、すぐに弱ってしまうほどダチョウは神経質な動物
精神的にダメージを受けると、すぐに弱ってしまうほどダチョウは神経質な動物

新聞のコラムがきっかけ

お出迎えに首をすっと伸ばし羽を広げるダチョウ。大きい!威嚇が歓迎のあいさつ代わり?しかし大きな丸い目でこちらを見ているだけで、いたっておとなしい。『だちょう牧場スマイルオーストリッチ』は神奈川県相模原市にある。「笑いながら楽しくダチョウの飼育をしたいからこの名前をつけたんですよ」と、代表の麓善五郎さんは人懐っこい笑顔を向ける。

もともとサラリーマンだった麓さんが、ダチョウの飼育を始めることになったきっかけは10年前にさかのぼる。新聞で「ダチョウが第4の肉となる」というコラムを読み、それがずっと頭の中にひっかかっていた。当時は広島の会社に出向中。その後、相模原市に戻ってきたときに、市内にダチョウ牧場があると聞いて勇んで見に行く。帰るころには会社の休みの日に飼育を手伝う、という話がまとまっていた。

ダチョウの飼育は難しいが面白く、手伝い始めてから2年半後には会社を辞めてダチョウ牧場に雇ってもらう。その2年後の今年2月、牧場主から会社を譲り受け麓さんは経営者としてのスタートを切った。

多角的な展開を目指す
ダチョウのビジネスは難しいと麓さんはいう。体重が100kg近くになり出荷するまで12カ月~18カ月かかること、1羽あたりの重量の30%程度しか食肉がとれないなど効率は良くない。

しかしダチョウの肉は低カロリーで鉄分も多く、ヘルシーと注目はされている。
「食肉や卵は割烹やレストラン、定食屋に卸しています。できるだけおいしい食肉の提供をしたいので、肉質にはこだわりますね。自家配合して乳酸菌を入れた飼料を与え肉質の向上を図っています」

自家製飼料で育てたダチョウの肉を、食の専門家に試食してもらった。肉は柔らかく、ダチョウの肉の先入観を払拭してくれた、とお褒めの言葉が返ってきたという。

「スマイルオーストリッチのダチョウの肉」とブランド化するのが目下の目標でもある。食肉、卵の販売を安定させ、さらにダチョウを活用して多角的にビジネス展開をしたい、と考えている。まさにチャレンジは始まったばかりだ。

「業界では非常識と思われていることにも、模索して挑戦していくつもりです」とあくまで自然体で麓さん

だちょう牧場スマイルオーストリッチ
神奈川県相模原市田名9814
見学は日曜日10時00分~、それ以外の曜日は要予約 090-5555-6836

相模原市周辺地図

たまごをプランターに利用した植物の寄せ植え(2500円)
たまごをプランターに利用した植物の寄せ植え(2500円)
ダチョウの羽のレターセット(600円~)
ダチョウの羽のレターセット(600円~)

チャレンジャーズでは、農林水産分野で先進的、かつユニークな活動を行っている人々をご紹介します。