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特集1 ヨリドリミドリ(4)

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増やせ!国産ニワトリ


近年、国産鶏種の飼養に力が注がれています。国産鶏種とはどんなニワトリなのでしょうか。そして、なぜ今、その飼養が注目を集めているのでしょうか。

家畜改良センター兵庫牧場の全景
はりま
はりま飼育風景
たつの

(1)家畜改良センター兵庫牧場の全景
(2)「種まで含めた国内自給を高める、安全・安心でおいしい鶏肉を供給・消費する」という運動を進める中で生まれた「はりま」
(3)同様の「たつの」。ブランド名は「純国産鶏種たつの」
(4)家畜改良センター岡崎牧場で作出された卵肉兼用の純国産鶏「岡崎おうはん」
食肉用ニワトリの90%以上が外国鶏種
「国産鶏種」とは、日本国内で育種改良されたニワトリのことをいいます。食肉用の国産鶏種の開発の大部分は、独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場を中心に進められています。

現在、食用のニワトリの国内生産は、外国の育種会社によって育種改良された外国鶏種のニワトリが大部分を占め、国産鶏種は2%程度に過ぎません。

優秀な食肉用鶏種は複数の異なる品種や系統の種鶏・原種鶏(元になるニワトリ)を組み合わせて作られるのですが、外国の育種会社は種鶏・原種鶏の雄か雌の一方しか販売しないので、国内ではその再生産を行うことができません。ですから、毎年海外から種鶏・原種鶏を継続的に輸入しなければならないのです。国内で再生産できる鶏種がいなければ、種まで含めて完全に国内自給しているとはいえません。

国内鶏種が増えれば安心できるワケ
日本で育種改良した鶏種なら、生産履歴に関する情報が、元となる原種鶏、原々種鶏までさかのぼって明らかにすることができるうえ、その普及は種まで含めた意味での国内自給につながるのです。

国産鶏種のシェアを確保しておけば、海外での高病原性鳥インフルエンザの発生によって種鶏の輸入が停止したり、為替の急変等の不測の事態によって種鶏の調達が難しくなった場合にも、その影響は最小限に食い止められるというわけです。

家畜改良センター兵庫牧場では、長年の育種改良の結果、「はりま」「たつの」といった食肉用の国産鶏種を作出し、さらなる普及を目指しています。また同センター岡崎牧場では、祖先までさかのぼることができる、素性のしっかりした純国産の卵肉兼用種「岡崎おうはん」を作出し、生産を進めています。

岡崎おうはん

POINT!

地鶏とは
[素びな]
在来種由来の血液百分率が50%以上のものであって、出生の証明(在来種からの系譜、在来種由来血液百分率及びふ化日の証明をいう)ができるものを使用していること。
[飼育期間]
ふ化日から80日以上飼育していること。
[飼育方法]
28日齢以降平飼いで飼育していること。
[飼育密度]
28日齢以降1平方メートル当たり10羽以下で飼育していること。

在来種とは
在来種とは、 明治時代までに国内で成立、または導入されて定着したニワトリの品種をいう。現在、在来種と認められているのは以下の品種である。
会津地鶏・伊勢地鶏・岩手地鶏・インギー鶏・烏骨鶏(うこっけい)・鶉矮鶏(うずらちゃぼ)・ウタイチャーン・エーコク・横斑(おうはん)プリマスロック・沖縄髯(ひげ)地鶏・尾長鶏・河内奴(かわちやっこ)鶏・雁(がん)鶏・岐阜地鶏・熊本種・久連子(くれこ)鶏・黒柏鶏・コーチン・声良鶏(こえよしどり)・薩摩鶏・佐渡髯(ひげ)地鶏・地頭鶏(じとっこ)・芝鶏(しばっとり)・軍鶏(しゃも)・小国(しょうこく)鶏・矮鶏(ちゃぼ)・東天紅鶏・蜀鶏(とうまる)・土佐九斤(くきん)・土佐地鶏・対馬地鶏・名古屋種・比内(ひない)鶏・三河種・蓑曳矮鶏(みのひきちゃぼ)・ 蓑曳(みのひき)鶏・宮地鶏・ロードアイランドレッド

出典:(社)日本食鳥協会「国産銘柄鶏ガイドブック2007」