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特集 麦(6)

国産小麦の新たな動き

地産地消、安定供給を目指して


09年「小麦サミット」
試作品
09年「小麦サミット」ではキタノカオリのさまざまな試作品も登場
渡辺農場で行われた北海道食の自給ネットワーク(札幌)小麦トラストの「産地見学交流ツアー」
渡辺農場で行われた北海道食の自給ネットワーク(札幌)小麦トラストの「産地見学交流ツアー」

グループの代表である渡辺辰一さんは昭和46年生まれの若い生産者です。耕作面積約128haをもつ渡辺農場の3代目。産地ブランドの確立に向けて、18戸が所属するグループを引っ張っています。

「キタノカオリ」の収量を増やすため、輪作作物の安定生産を目指した研究会に毎年参加し、昨年は市内で「小麦サミット」を開催。自分たちで地元の農産物の「買い支え・作り支え」を進めて行くことを重視し、北海道食の自給ネットワーク(札幌)小麦トラストの会員にもなりました。

「キタノカオリはまだそれほど生産量が多くないので、大手製粉会社での製粉はできませんが、小麦生産を一歩でも進めたいという自分たちのような生産者の思いをくんでくれた道内の製粉会社が、少量の製粉を引き受けてくれ、キタノカオリの特性を生かしたパンが消費者のもとに届けられるようになりました」と渡辺さん。

渡辺さんたちは「空知はキタノカオリの日本一の産地」と胸を張って生産を続けていくといいます。

わが国の小麦生産量の65%を占める北海道。もともと小麦は寒さに強く、多くが乾燥地帯や寒冷地域で栽培されてきました。梅雨がない北海道は、小麦の産地として適しているのです。

「キタノカオリ」だけでなく、北海道産のパン用小麦として注目されているのが、以前本誌で取り上げた「ハルユタカ」の後継品種、春まきの「春よ恋」や、「キタノカオリ」と同じ秋まき品種の「ゆめちから」。「ゆめちから」は中力粉とのブレンド適正に優れ、国産小麦のパン・中華麺用として有力視されている品種です。

このように小麦粉製品の多様な消費者ニーズや自給率向上のために、現在各地で国産小麦の品種の開発と生産拡大への取り組みが進められています。


北海道の小麦の種類

北海道の小麦の種類
写真協力:ホクレン、JAいわみざわ


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