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農林水産省

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駅弁紀行 第12回

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ヨネスケ

JR東海道本線

名古屋駅「抹茶ひつまぶし 日本一弁当」


日本一の三役揃い踏み郷土食豊かな名古屋の名物駅弁。
抹茶ひつまぶし 日本一弁当

抹茶ひつまぶし 日本一弁当
名古屋名物のひつまぶしを駅弁にした傑作。1,200円
製造元:名古屋だるま
Tel.052‐452‐2101
名古屋だるまでは名古屋コーチンや味噌を使った名物弁当を多数ラインアップしている。

【おしながき】
うるち米ともち米のタレご飯
短冊に切ったウナギの蒲焼き
守口大根の漬物
ウナギの肝の煮付け
抹茶
山椒
刻み海苔
練りワサビ
追加のタレ

ヨネスケ
ヨネスケ(桂 米助)
かつら・よねすけ/落語家。千葉県市原市出身。桂米丸氏に弟子入り、1967年デビュー、1981年真打ちに昇進。その人情味あふれるキャラクターで幅広い年齢層に親しまれる。日本テレビの「突撃! 隣の晩ごはん」では、全国津々浦々の家庭にいきなり訪問。アポなしながら最終的に歓迎されてしまうのは、やはりその人柄によるものであろう。また、こうした取材移動から、日本中の駅弁・空弁を食べ尽くし紹介するブログ「ヨネスケの駅弁! 空弁! 食べて答弁!!」を公開、大評判となっている。
http://blog.livedoor.jp/yonemeshi/
名古屋駅の駅弁は実に充実している。バリエーションが多く、20~30種類ほどあるのではなかろうか。何を買おうか迷うところ。

今回手に取った駅弁には、「日本一」と誇らしげに書いてある。しかもただのひつまぶしではないらしい。「抹茶」と但し書きがある。

どうしてこのネーミングなのか。なぜなら、この駅弁には「日本一」の食材を3つも盛り込んであるからなのだ。

まず「三河一色産のウナギ」。愛知県幡豆郡一色町は、ウナギの生産量が全国の約4分の1を占めており、生産量が日本一。

次に「西尾市の抹茶」。西尾市は抹茶の生産量が日本一だそうで、茶摘みの最盛期になると、学生たちも授業の一環として茶摘みをするのだとか。「抹茶の町」ならではの情景ですな。

そして、3つ目が「扶桑町の守口大根」。守口大根は、普通の大根よりも細長く、一見ごぼうのように見える「世界最長」の大根だという。150~200cmにも成長することもあるそうだ。

この大根はどこでも栽培できるわけではないらしい。栽培に適した土壌を持ち、生産量日本一の町が扶桑町なのだ。

では、さっそく「日本一」をいただこうではありませんか。

まず、本物の南天の葉があしらってあるのに驚かされた。普通はプラスチック製の偽物が多いのに、しっとりと本物の緑の葉が、何ともいい感じ。そして、ひと口。

タレと絡み合ったご飯と刻まれたウナギは絶妙のハーモニーを奏で、旨い! さすが日本一、拍手!

肝の煮付けを何気なく添えてあるところなんかも、心憎いほどの気配りを感じる。

守口大根も味を変えるスパイスとしては、相性もバッチリ。

さて、ひつまぶしは、1杯目はそのまま食べて、2杯目はワサビ、海苔、アサツキなどの薬味をのせていただき、3杯目はお茶漬けでという、3通りの味わい方が売りである。抹茶も付いていることだし、私もそういきたいところであった。しかし、弁当の容器が厚紙のようなので、お茶をかけることはやめ、今回は我慢した。

厚紙は金箔で高級感がある。プラスチックじゃ味気ないが、お茶漬けも捨てがたい。悩ましい駅弁なのであった。(語り下ろし)

名古屋・熱田神宮
Photo:Atsushi Soumi