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特集2 食材まるかじり 花を食べる。(3)

食べられる花を育ててます。


「花を見て怒る人っていないでしょ。花っておいしいだけじゃなく、心の栄養になるんです」
神奈川県伊勢原市 加藤花園・加藤京子さん
加藤京子さん
神奈川県伊勢原市にある、全国でも数少ない、エディブルフラワーを生産する花農家「加藤花園」。ご夫婦で、1年を通して約30種類のエディブルフラワーを生産しています。奥様の加藤京子さんは、エディブルフラワーコーディネーターとしても活躍。花の育て方や料理法など、見て楽しい、食べておいしい花の魅力を伝えています。

加藤花園がエディブルフラワーの生産に本格的に取り組むようになったのは8年ほど前。それまでも、ご主人のオランダ留学の経験から、海外では花を食べる習慣があることは知っていたそうです。

「キッチンガーデンの寄せ植え講習に講師として呼ばれた時、エディブルフラワー入りのゼリーを作って出したら、これが好評で」

加藤花園では、「観賞用」も「食用」も育て方はほとんど同じ。土は京子さんの実家の牧場の堆肥に、自分たちの田んぼで育てた米の籾殻や糠を混ぜたものを使用。無農薬あるいは低農薬で栽培するスタイルは、加藤花園が昔から行ってきた栽培法そのままです。

農薬をほとんど使わないエディブルフラワーの栽培は、そのぶん、管理が大変だと言います。

「花が病気にならないよう、温室の温度や湿度の管理には最大限の注意が必要。1日の中でも天気が変われば温室を開けたり閉めたり。365日、夫婦のうちどちらかひとりは温室にすぐ来られる態勢でなきゃいけないから、夫婦のデートもオチオチしてられないんです(笑)」

花のもつ力は大きく、心の栄養にもなるような気がする、と京子さん。現在は花療法の勉強もしており、エディブルフラワーの力を、人のために役立てていきたいと話してくれました。

加藤京子さん 「植物のもっている力を最大限に引き出す育て方をすれば、花はキレイに咲いてくれますし、花もちもいい。病気にだってなりにくいのです」と京子さん 加藤花園の温室 加藤花園の温室を眺める。花の種類にもよるが、ずっと温室で育てているとひ弱な花になってしまうので、時期を見て外に出すこともあるとか

手作りの花のババロア 京子さん手作りの花のババロアと、洋風ちらし寿司。エディブルフラワーコーディネーターとしての顔ももち、花料理のアイデアはたっぷり 加藤花園のエディブルフラワー 加藤花園のエディブルフラワーは、ネットあるいは地元の農協などで購入できる。写真のように花びらを詰めたパック売りのほか、ポット入りの苗もある

花のおやつ
食用花を使った、全国のお菓子をご紹介します。

ぼたんせんべい お花のアイス 押し花タルト バラの花びら入り
ぼたんの花びらを練り込んだ
ぼたんせんべい
<島根県・由志園>
日本一のぼたんの産地、大根島にある庭園「由志園」よりお届け。えびせんべいにぼたんの花を練り込んだ、見た目にも美しいお菓子
キンセンカを使った
お花のアイス
<千葉県・南総えころじー>
南房総育ちのキンセンカを使用したさわやかなアイス。オレンジ色が鮮やかで、スプーンですくうとフワッと上品な香りが漂う。千倉町の道の駅やネットで販売
押し花タルト
世界にひとつだけの花
<島根県・彩色健美 美楽>
ビオラや千日紅などの自家栽培した食用花を、一枚一枚丁寧に押し花に加工し、タルトにのせた美しい菓子。生地には地元の野菜や果物を使用
バラの花びら入り
バラの花ジャム
<広島県・万汐農園>
バラの香りを花びらと一緒に閉じ込めた、ハチミツ入りのジャム。ヨーグルトにかけたり、紅茶に入れてロシアンティーに。花びらを楽しんで


Photo:Atsushi Soumi


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