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農林水産省

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駅弁紀行 第13回

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ヨネスケ

JR土讃線

高知駅「かつおたたき弁当」


土佐の名物料理を駅弁にした努力が結実!百点満点の絶品弁当。
かつおたたき弁当

かつおたたき弁当
かつおの鮮度と旨さを保つために保冷剤をしのばせた画期的な駅弁。1,050円
製造元:安藤商店
Tel.088‐883‐1000
同店の「さば姿寿司」(1,260円)も人気が高い駅弁のひとつ。

【おしながき】
ご飯
かつおのたたき
高野豆腐、エビ、ホタテ、ゴボウ
香の物
特製ポン酢

ヨネスケ
ヨネスケ(桂 米助)
かつら・よねすけ/落語家。千葉県市原市出身。桂米丸氏に弟子入り、1967年デビュー、1981年真打ちに昇進。その人情味あふれるキャラクターで幅広い年齢層に親しまれる。日本テレビの「突撃! 隣の晩ごはん」では、全国津々浦々の家庭にいきなり訪問。アポなしながら最終的に歓迎されてしまうのは、やはりその人柄によるものであろう。また、こうした取材移動から、日本中の駅弁・空弁を食べ尽くし紹介するブログ「ヨネスケの駅弁! 空弁! 食べて答弁!!」を公開、大評判となっている。
http://blog.livedoor.jp/yonemeshi/
初ガツオの季節到来である。土佐の高知と言えば、名物はやはり「カツオのたたき」。それが駅弁になっているって? 本当か? 半信半疑で買ってみた。

手に取ると、ほかの駅弁よりかなり大きめ。パッケージのフタは、観音開きとでも言おうか、両サイドに開くようになっている。表には味わいのある土佐弁で、こんなことが書いてあった。

「その昔、土佐の国で生ものを食べたらいかんっておふれが出された。けんど、土佐の人々はどうしても生のかつおが食べたいき、表面を焼いてごまかして食べよった。焼く前にお塩をふって、よう味がしみるようにと包丁や手でかつおをたたきょったがやと。それがかつおのたたきというて土佐の名物になったがよ」

そうか、そうかと思いながら、さっそくフタを開けてみた。

片方のケースには、ご飯と高野豆腐、エビ、ホタテ、ゴボウなどの煮物。もう一方が、売られる直前まで保冷庫に入っていたというカツオのたたきが入ったケース。

まず、カツオひと切れの大きさと厚みに仰天した。そこに玉ネギ、ニンニクのスライス、ミョウガの千切り、青ジソ、ワケギ、つまの大根にレモンの櫛切り。薬味の香りが立ち、食欲をそそる。

こんもりとしたカツオのたたきの下には「保冷剤」が敷いてあった。食材へのこだわりと生ものを駅弁にするという心意気に感服!

本格的なかつおのたたきにレモンを搾り、添えられている特製ポン酢を惜しげもなくかけ回し、玉ネギとニンニクのスライスを挟んで食べたら、もうたまらん旨さであった。香ばしさが残る、ほどよい焼き加減といい、身のジューシーさといい、薬味との相性といい、どれをとっても百点満点。料亭や小料理屋で食べるものと遜色がない。めちゃめちゃ美味。ちょっと衝撃的だった。

また、ご飯や煮物の旨さも格別だった。かつおのたたきがこの値段で食べられるのは魅力である。ついに出ました、ヨネスケが今まで食べた中で、ナンバー1駅弁!

かつおのたたきを漢字にしたら「鰹叩喜」だそうで、「みんなぁが美味しいと言うて大喜びしたがやと」と書いてある。そう、私も大喜びしたがや!(語り下ろし)

写真協力:(財)高知県観光コンベンション協会