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戸別所得補償モデル対策 食料自給率の向上のために!

農家レストランも成功

休耕田で栽培する「そば」で地域活性化と自給率の向上を


「年越しそば」や「引っ越しそば」など日本人の食文化に根付いている「そば」。
ところがそばの食料自給率は23%で大半が輸入で賄われているのが現状です。
栃木県日光市の水無そば組合は「そば」の生産、加工、販売を一括して行い、そばの生産拡大を図っています。

昨年収穫したそばの実。
昨年収穫したそばの実。天候不順で収穫量は少なかったそう。レストランでは年間約9,200kgを消費する


今市在来種のそばの花

今市在来種のそばの花

「水無湧水庵」

日光街道から350mほど奥に入っている「水無湧水庵」。開店と同時に来客でいっぱいに

朝挽いた粉で打っているだけあって、そばの香りもよい

コシが強く歯ごたえがある。朝挽いた粉で打っているだけあって、そばの香りもよい

レストランの裏にある建物で毎朝その日に使うそば粉を挽く

レストランの裏にある建物で毎朝その日に使うそば粉を挽く
休耕田を有効利用
水無そば組合のある水無は栃木県西北部の旧今市市、現在は日光市に位置します。この地域は標高200〜450m、日光連山の南東に広がる盆地状扇状地です。水無の農家は昔から田や畑の一部にそばを栽培していました。

そばの生産量が増えたのは米の需給調整の実施以降になります。休耕田になった農地を有効利用して他の作物の栽培ができないものかと、今まで自家消費用のみに作っていたそばを作付けしました。

この地域一帯で昔から栽培しているそばは、水無地域在来の品種です。

そばは交配しやすいため、在来種を守るために、他の地域のそばの種を持ち込まないようにしていると、水無そば組合代表の福田光男さんはいいます。そばは雨に打たれると芽が出ないので、天候を見ながら7月下旬と半月ほど間隔をあけた8月の2回に分けて種を播いています。11月には、約50ヘクタールの畑で収穫されたそばで倉庫の中はいっぱいになるそうです。

地元産100%のそばを提供
水無そば組合は、現在代表を務める福田さんが中心となって、集落の5軒の農家と、非農家の人たち合わせて15人によって立ち上げられました。

組合はそばを作るだけでなく、自分たちで生産したそばを提供する農家レストランを経営することで、収入を確保し地域の活性も図りたいと考え、農家レストラン「水無湧水庵」をオープン。提供するそばはこの集落で生産された地粉で、足りない分は隣の集落から調達してきます。そば粉8割、小麦粉2割の二八そばですが、小麦粉も地元産を使っています。

「水無湧水庵」は今年で営業11年目。地元の情報誌が選ぶ人気そば屋の部門で1位に選出され、土曜日や日曜日などは、入店するまで30〜40分の待ち時間があるほどの盛況ぶりです。

「自分たちが生産したそばをお客さんが食べて、おいしいと評価してくれることで農作業にもやりがいが出ます」と福田さん。

戸別所得補償モデル対策では、自給率向上事業で、そばの生産の支援もしています。福田さんは「戸別所得補償モデル対策は、実際に大変な状況にある農家には助かる制度です。転作した作物にも補助があるので、農業者にとっては励みになると思います」と話してくれました。

今後さらに、休耕田にそばの作付けをし、国産のそば粉を使ったおいしいそばが、日本各地に増えることが待ち望まれます。


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