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MAFF TOPICS

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東日本大震災 被災地の復旧・復興に向けて


MAFFとは農林水産省の英語表記「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の略称です。
MAFF TOPICSでは農林水産省のお知らせを中心に、暮らしに役立つさまざまな情報をお届けします。

7時半ごろから始まった水揚げ。網で揚げられた魚をベルトコンベアに流す。サイズの大きなさばやさば以外の魚は、脇にあるコンテナへとより分けられる

7時半ごろから始まった水揚げ。網で揚げられた魚をベルトコンベアに流す。サイズの大きなさばやさば以外の魚は、脇にあるコンテナへとより分けられる

早朝5時半ごろにはいか釣り船が入港。船上で発砲スチロールに詰めたするめいかを運び出す

早朝5時半ごろにはいか釣り船が入港。船上で発砲スチロールに詰めたするめいかを運び出す

黒板

4カ月も獲れ続けている銀ざけ

4カ月も獲れ続けている銀ざけ。通常、回遊魚は1カ所に長く留まることはない。隣接している宮城県が全国の9割を占める銀ざけの養殖を行っていることから、施設が壊れて逃げ出したさけが定置網にかかっていると考えられる

海水の滅菌処理をする機械(奥)と黄色いケースは鮮度保持タンク(手前

海水の滅菌処理をする機械(奥)と黄色いケースは鮮度保持タンク(手前)。多くのタンクを津波で流されたため滅菌装置とともに5月の補正予算で購入された

この日は水揚げされた魚以外に、他の漁港で揚がった魚がトラックで運び込まれ競りにかけられた。大量に獲れたさばは業者による入札へ

この日は水揚げされた魚以外に、他の漁港で揚がった魚がトラックで運び込まれ競りにかけられた。大量に獲れたさばは業者による入札へ

さんま漁も本格的に開始
徐々に漁業回復の兆しを見せる大船渡魚市場
豊かな水産資源に恵まれた、三陸の沿岸に位置する岩手県大船渡市。東日本大震災の津波で、基幹産業の漁業は漁船の流失や養殖施設、加工・流通施設の損壊など、多大なる損害を受けました。

そんな中、少しずつではありますが、漁業復旧の兆しが見え始めています。

大船渡魚市場は、電気も水も復旧していない5月、市場再開の要請を漁業関係者から受けました。市場を開くと、被害を免れた小型漁船の漁師たちが、次々と魚を運び込んできました。

その後、本格的に市場を開いたのは、定置網での漁が始まった7月1日。以降、毎日水揚げが行われています。
市場を訪れた8月上旬、次々と水揚げされていたのは17トンのまさば・ごまさば・銀ざけ。ほかにちだい、するめいかなど。水揚げ直後、さばは入札、ほかの魚は競りに掛けられました。

いま稼働している定置網は3カ所のみ。17カ所だった昨年に比べると漁獲高は7割減となっています。

船で漁をする漁師は約2割が復帰していますが、養殖は施設が壊滅的な損害を受け、復旧は未だ困難な状況です。養殖は漁業の場合、収獲まで、かきが2年、ほたてが3年、ほやで4~5年の期間を要します。現在、わかめなど1年で収獲が可能なものを優先しながら養殖の再開を進めています。

また三陸沖は有数のさんまの漁場。大船渡魚市場でも、昨年までは、全漁獲扱い額の3割を占めていました。そのさんま漁も、8月から解禁になりました。

「さんま漁に出る大型漁船は以前は60隻ほどありました。それが津波で30隻ぐらいに減ってしまった。現在、修理したり、中古や新しい船を買ったりして50隻ぐらいまで増えています。また定置網も9月には震災前と同様17施設まで稼働する予定です。加工業者の業務再開の遅れなど課題は山積みですが、さんま漁や定置網の復旧は我々にとって明るい要素です」(大船渡魚市場株式会社代表取締役菅野祐三さん)

農林水産省の「共同利用漁船等復旧支援対策事業」での漁船に対する助成に申し込みも多く、関係者も少しずつ前進する手応えを感じるそうです。