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MAFF TOPICS

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東日本大震災 被災地の復旧・復興に向けて


MAFFとは農林水産省の英語表記「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の略称です。
MAFF TOPICSでは農林水産省のお知らせを中心に、暮らしに役立つさまざまな情報をお届けします。

地図

■伊丹沢(いたみざわ)

固化剤を用いた削り取り(水田)

(1)固化剤を用いた削り取り(水田)
飯舘村伊丹沢:面積10アール
表土を固化剤で固め、削り取る方法。3cmの削り取りで土壌の放射性セシウム濃度は82%減

水による土壌攪拌・除去(水田)

(2)水による土壌攪拌・除去(水田)
飯舘村伊丹沢:面積4.2アール
表土を攪拌し、濁水を排水したのち、水と土壌を分離し、土壌のみを廃棄する方法。土壌の放射性セシウム濃度の低減率は土壌の種類によって異なり、予備試験では30~70%減と推定。飯舘村での実証試験では土壌の放射性セシウム濃度は36%減

■飯樋(いいとい)

全壊した堤防と陸側に押し流された保安林。手前は津波のあとにできた水路(現在はせき止められて流れていない)

(3)基本的な表土削り取り(水田)
飯館村飯樋:面積8アール
農機具などで表土を薄く削り取る方法。4cmの削り取りで土壌の放射性セシウム濃度は75%減

芝・牧草のはぎ取り

芝・牧草のはぎ取り

(4)芝・牧草のはぎ取り
飯舘村飯樋:面積0.5アール
芝地や草地の草と表土を同時にはぎ取る方法。3cmのはぎ取りで土壌の放射性セシウム濃度は97%減
農地の除染に期待
放射性物質除去技術の実証試験の成果
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故は、福島県を中心に広範囲の農地が放射性物質で汚染されるという未曾有の被害をもたらしました。

このため、汚染された農地の土壌から放射性物質を取り除く技術を開発・実証することが急務となりました。

農林水産省では関係府省と連携し、研究機関での予備試験を経て、5月下旬に、農地土壌除染技術の実証試験を福島県の飯舘(いいたて)村、川俣町(かわまたまち)と本宮(もとみや)市の農地で開始されました。約3カ月にわたる実証試験では、農地の種類(水田か畑か)、土壌汚染の程度などに応じてさまざまな除染技術を検討しました。

「表土の削り取り」では、農業用機械などを使用し表土を薄く削り取る、表土を固化剤で固め削り取る、農地の草と表土を同時にはぎ取るという3種類の方法を試みました。

「水による土壌攪拌(かくはん)・除去」は、水田に水を張り、農機具で表土を攪拌し、生じた濁水から放射性セシウムが付着している土壌のみを分離し、廃棄する方法です。一方、「反転耕(はんてんこう)」は、汚染された表土を下層の土壌と入れ替える方法で、これらの技術については一定の効果を確認することができました。

放射性セシウムの吸収能力が高いといわれる植物の除染効果を調べる試験では、ヒマワリの除染効果は小さいという結果となりました。ただし、種子中の油に放射性セシウムが移行しないことが明らかになれば、農業生産の継続や農地保全のうえで、ヒマワリは有望な作物となる可能性もあり、分析を続けています。また、放射性セシウムを吸着しやすい資材を土壌に混ぜ、作物による吸収を抑制する技術や、廃棄土壌から放射性セシウムを分離し、廃棄土壌を少なくする技術についても、引き続き研究を行っています。

これらの技術を確立することで、農地の種類、土地の利用状況、土壌汚染の程度に応じて、効果的・効率的に農地を除染できるという期待が高まっています。

■二枚橋(にまいばし)

   
高吸収植物による除染1

  (5)高吸収植物による除染1
飯館村二枚橋:面積15アール
放射性セシウムの吸収能力が高いといわれる植物を栽培し、土壌を除染する方法。ヒマワリ、アマランサスを栽培。ヒマワリは吸収率が低い結果。アマランサスは放射性セシウム濃度を測定中(写真はヒマワリ)
■山木屋(やまきや)

   
高吸収植物による除染2

  (6)高吸収植物による除染2
川俣町山木屋(やまきや):面積2アール
放射性セシウムの吸収能力が高いといわれる植物を栽培し、土壌を除染する方法。ケナフ、キノア、アマランサスを栽培し、放射性セシウム濃度を測定中(写真はアマランサス)
■本宮市

   
反転耕(水田)
  (7)反転耕(水田)(地図外)
本宮市:面積28アール
表土を下層の土壌と入れ替える方法。30cmの反転で、地表面の空間線量率は、実施前の半分以下に減少