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特集2 新・日本の郷土食(1)

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夏野菜のお惣菜

作付面積全国第1位のピーマンの町では和洋中のお惣菜で毎日たっぷりいただきます─茨城県神栖市(かみすし)/原 範子さん


まさにこれからの季節に旬を迎える夏野菜の代表格、トマトとピーマンにスポットを当てました。
どちらも、昭和の時代に家庭に普及した野菜ですが、今ではすっかり定番の食材です。
それぞれの生産地で親しまれている食べ方や、調理のコツをご紹介します。

カップサラダ&チャーハン
残り物をのせて生でパクリ!
カップサラダ&チャーハン
残り物のサラダやチャーハンなどお好みの料理を、半分にカットした生のピーマンを器に見立てて盛り付けるだけ。
このアレンジだけで、気分が変わるし、きれいだからおもてなしのひと皿にもなる。
そのままかじると、新鮮なピーマンのほのかな青臭さが広がって、絶妙だ

茨城県女性農業士会会長ほか、神栖市の農業委員など様々な要職を兼務する原範子さん

茨城県女性農業士会会長ほか、神栖市の農業委員など様々な要職を兼務する原範子さん。子どもたちにピーマンのおいしさを伝える紙芝居は得意中の得意だ

ピーマンは、トウガラシの仲間で辛みのないもののこと

ピーマンは、トウガラシの仲間で辛みのないもののこと。黄色や赤のパプリカも同種。冬から春にかけては九州や高知県産のものが、夏から秋にかけては茨城県や岩手県産が多く出回る

取材協力
JAしおさい
TEL.0299-93-5511
http://www.pman-hasaki.jp

Photo:Koji Sugawara
ビタミンC豊富なピーマン 毎日の献立に!
茨城県神栖市(かみすし)周辺では、終戦直後、米軍の要請でピーマンの作付けが始まりました。水はけのよい砂丘地帯と、温暖な気候条件に恵まれ、今では日本を代表するピーマンの一大生産地。天敵を使う減農薬栽培でさらにおいしく安心なピーマンづくりに取り組んでいます。

そんな神栖市のピーマン農家を訪ねました。

「ピーマンは体にとってもいいの。2個食べればレモン1個分のビタミンCが取れるのよ」と開口一番。ピーマンの魅力を語る原範子さんは、ピーマン農家に嫁いで30余年、ご主人の作業を手伝いながら、県内外でピーマンの普及活動に尽力してきた方です。

「ピーマン嫌いの人は、子どもの頃に食べる機会が少なかったのね。だから若いお母さんには積極的にピーマン料理を作ってほしいわ」。青臭さとほのかな甘みが魅力のピーマンを、少しでも多くの人に知ってもらおうと、レシピの研究にも余念がありません。

彼女が「誰もが喜ぶ」というイチオシ料理は、ピーマン餃子。細かく刻んだピーマンと同量の長ネギを使ったもので、ピーマンの青臭さが消えるため、子どももパクパク。家族や友達が集まるにぎやかな食卓にぴったりなのだそうです。

また、彼女がご主人と囲む普段の食卓にはピーマンの佃煮がよく登場します。これは丸ごと素揚げしたピーマンを、醤油仕立ての甘辛なたれで煮詰めたもので、白いご飯にぴったり。「このあたりでは、ピーマンの種を取らず、そのまま使うことも多いですね。この部分にも栄養があるし、身と違う歯ざわりでおいしいのよ」。このほか、生のピーマンを器代わりにも使うなど、驚きのアイデアが次々飛び出します。

ビタミンCたっぷりで、疲労回復にもよいというピーマン、この夏はたっぷり食べて、夏バテを克服しましょう。

ピーマン嫌いが大好きになる!おいしいレシピを次々考案

ピーマンの佃煮

丸ごと揚げ煮に
ピーマンの佃煮
約10個のピーマンを丸のまま素揚げにして使うのが原さん流。揚げた後、鍋に醤油・砂糖大さじ3、みりん大さじ2、千切りのショウガ(1かけ分)と共に入れ、弱火で加熱。時々上下に返し、汁気が半分程度になるまで煮れば出来上がり。ショウガの香りがたち、お酒のおつまみとしても好評だ

ピーマンの佃煮
みんな大好き!ピーマン餃子
ピーマンと長ネギと鶏肉で作る餃子は、特有の青臭さを感じないあっさり味だから、ピーマン嫌いにうってつけ。つなぎ代わりに使う卵白がさらに味をまろやかにしてくれる。焼いても揚げても水餃子にしてもOK。酢醤油などお好みのたれでどうぞ

材料

●材料
ピーマン10個、長ネギ2本、鶏ひき肉200g、ショウガ1かけ、醤油大さじ3、ごま油大さじ4、塩・コショウ適宜、卵白1個分、餃子の皮
  1.ピーマンを刻む

1.ピーマンを刻む
縦半分に切ってヘタと種を取る。中の白い筋をつまみ、下から上に向けて種ごと外すと、包丁を使わずヘタまできれいに取れる。その後みじん切りに。長ネギ、ショウガもみじん切りにする

  2.タネを作る

2.タネを作る
ボウルに鶏ひき肉を入れたら、水気を絞ったピーマンと長ネギを投入。さらにショウガ、卵白、醤油、ごま油、塩・コショウを加えたら全体をよく混ぜる(粘りけを出す)

3.包む

3.包む
餃子の皮に2のタネをティースプーン山盛1杯ほどのせ、皮の周囲に水をつけて形よく包む
  4.焼く

4.焼く
熱したフライパンに油をひき、餃子を並べたら中火にし、フタをして2~3分加熱。底に焼き色がついたら、水80ccを加え、フタをして弱火で蒸し焼きにする。中からチリチリと音がしてきたら出来上がり
  5.完成!

5.完成!