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MAFF TOPICS

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東日本大震災 被災地の復旧・復興に向けて

『仙台白菜』とともに地域の復興と活性化を目指す

2年目へ拡大 みんなの新しいふるさとづくりプロジェクト 伝統野菜『仙台白菜』


MAFFとは農林水産省の英語表記「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の略称です。
MAFF TOPICSでは農林水産省のお知らせを中心に、暮らしに役立つさまざまな情報をお届けします。
宮城県沿岸部の被災農家の早期営農再開と地域活性化を支援するため、JA全農みやぎを中心として、
地元高校やみやぎ生協なども連携したプロジェクトが今年も進められています。

『仙台白菜』を語る上では欠かせない伝統種「松島純二号」は、今年も順調に育ってくれた
『仙台白菜』を語る上では欠かせない伝統種「松島純二号」は、今年も順調に育ってくれた

津波で浸水した岩沼市玉浦地区での『仙台白菜』の定植作業。岩沼市・仙台市の小学生たちと、みやぎ生協組合員らが参加

津波で浸水した岩沼市玉浦地区での『仙台白菜』の定植作業。岩沼市・仙台市の小学生たちと、みやぎ生協組合員らが参加

津波で浸水した岩沼市玉浦地区での『仙台白菜』の定植作業。岩沼市・仙台市の小学生たちと、みやぎ生協組合員らが参加

名取市高舘地区においても、宮農高校と明成高校の生徒、そしてみやぎ生協組合員が協力し、約20アールに定植

名取市高舘地区においても、宮農高校と明成高校の生徒、そしてみやぎ生協組合員が協力し、約20アールに定植

『仙台白菜』とは、現在広義では宮城県で栽培される白菜全般を指す場合があるが、伝統種の「松島純二号」「松島新二号」だけにこのシールがつけられている

『仙台白菜』とは、現在広義では宮城県で栽培される白菜全般を指す場合があるが、伝統種の「松島純二号」「松島新二号」だけにこのシールがつけられている
『仙台白菜』で復興とともに地域活性化
東日本大震災による津波などで大きな被害を受けた宮城県沿岸部の農地では、塩害等の影響が営農再開へ向けて問題となっていました。

そこで、昨年6月、JA全農みやぎが中心となり、地元の野菜であり、塩害に比較的強い『仙台白菜』の生産を復活、振興し、消費までの一体的な取り組みを行うことで、被災地の復興とともに地域活性化を進めようと始まったのが「みんなの新しいふるさとづくりプロジェクト  伝統野菜『仙台白菜』」です。このプロジェクトには農業者、地元高等学校、みやぎ生協なども参加しています。

『仙台白菜』を通して農業の再興を目指す
宮城県では古くから米や野菜の生産が盛んで、特に昭和の始めまでは白菜の出荷量全国一を誇っていました。しかし、当時流通していた『仙台白菜』は、柔らかくておいしい反面、栽培が難しく、また傷がつきやすい。戦後は雑交配等により、しだいに市場から消えてしまったのです。

仙台市にある私立明成(めいせい)高等学校(明成高校)と、名取市の宮城県農業高等学校(宮農高校)では、震災前から授業の一環として伝統野菜『仙台白菜』を生産するなど食育を行っていました。

こうした背景から、プロジェクトの栽培面では両高が苗の植え付けの作業に協力したほか、高校生による「ロール白菜」「白菜カレー」「白菜ピザ」といったメニュー開発も行われました。また、販売面では、みやぎ生協が地元ネットワークを活かして協力し、食品メーカーの協賛による消費拡大キャンペーンなども行われました。

2年目となった今年は、取り組みを拡大。9月には明成高校や宮農高校に加えて、岩沼市・仙台市の小学生やボーイスカウト、みやぎ生協の組合員らによる『仙台白菜』の定植作業が行われました。耕作地も昨年の20アールから35アールに増大。11月には、みやぎ生協における『仙台白菜』の初販売会や仙台市一番町商店街での「仙台白菜料理まつり!」などのイベントが行われました。

JA全農みやぎでは、「『仙台白菜』の振興とともに、生産者と消費者の新しい関係を築くこともねらいとして、食材の特徴や新しいレシピなどの情報発信にも努めています」と語っています。また、プロジェクトに参加した宮農高校の生徒は、「地元でとれる『仙台白菜』のおいしさを知ることができました。これからも新しいレシピを考えていきたい」と話しています。

歴史ある『仙台白菜』を利用したこのプロジェクトは、生産と消費との連携により、農業者の生産意欲や収穫に対する喜びを呼び起こしています。そして、被災地の農業再興を目指しながら、宮城県全体が元気になる取り組みへと裾野が広がっています。

取材協力:JA全農みやぎ http://www.ja-miyagi.or.jp