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農林水産分野の最新研究成果を紹介! アフ・ラボ

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7粒で1日分のビタミンCが摂れる!

イチゴ新品種「おいCベリー」


イチゴはビタミンCを多く含む果物として知られていますが、よりおいしく、ビタミンC含量を高めた新品種が開発されました。

円錐形で赤味が強く、艶がよい「おいCベリー」。7粒で1日分のビタミンC100mgが摂取できる。命名の由来は「ビタミンCを多く含むおいしいイチゴ品種」から

円錐形で赤味が強く、艶がよい「おいCベリー」。7粒で1日分のビタミンC100mgが摂取できる。命名の由来は「ビタミンCを多く含むおいしいイチゴ品種」から

促成栽培に適し収量性が高く、今後の普及に期待が高まっている

促成栽培に適し収量性が高く、今後の普及に期待が高まっている
ビタミンC含量は「さちのか」の約1.3倍
近年、健康志向の高まりとともに、野菜や果物などに含まれる健康に良いとされている成分が注目されています。このような成分のひとつ、ビタミンCは骨や血管などを構成するコラーゲンの生成に係わるなど、体内でさまざまな働きをしていますが、人間が自分で作り出すことができないため、食べ物などから摂取する必要のある成分です。

そして年齢性別に関係なく、広く私たちに好まれるイチゴにはこのようなビタミンCが多く含まれています。イチゴは生食で消費されることが多いため、調理(加熱)によるビタミンCの損失が少なく、これまでもビタミンCの優れた摂取源として知られていましたが、さらにイチゴのビタミンC含量を高めた、品質と収量性に優れる促成栽培(※1)用新品種「おいCベリー」を、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターが開発しました。

「おいCベリー」は、炭疽病(※2)抵抗性が高く、やや晩生の育成系統「9505‐05」と、食味が優れビタミンC含量が高く、促成栽培に適した「さちのか」を交配して生まれた品種です。ビタミンCの含量は、これまで市販された品種の中でもっとも多い「さちのか」と比較すると約1.3倍。硬度(果実の硬さ)は同程度で、糖度はより高く、酸度は同程度。香りが強く、食味も良好です。

高付加価値品種として普及拡大が期待
「おいCベリー」はビタミンC含量が多いばかりではなく、促成栽培に適し果実の量も多いことから、高付加価値品種として普及拡大が見込まれています。平成22年秋に生産者向けの苗配布が始まり、平成23年作から本格的な栽培が始まったところです。

流通業者からは、ビタミンC含量が高く消費者ニーズにマッチし、果実は赤味が強く、艶がよく、硬いことから輸送による傷みも少ない、と高い評価を得ており、これからの普及に期待が高まっています。

皆さんも店頭などで「おいCベリー」を見かけたなら、ぜひ味わってみてください。

(※1)促成栽培とは、温室やビニールハウスなどを使って加温し、年内から春まで長期間にわたり収穫する栽培方法。
(※2)イチゴに発生する病気で、葉に黒い病斑が出たり株全体がしおれ、最後には枯れてしまう。

おいCベリーの促成栽培における果実品質

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/research_digest/digest_kind/flower_vegetables/027313.html