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特集1 守っていきたい、次世代に伝えたい ようこそ! 世界農業遺産へ(1)

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伝統的な農業やこれと一体となった文化、景観、生物多様性などの保全を目的に、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世
界農業遺産(GIAHS)。第4回の国際会議が、5月に石川県の能登で開催され、日本から静岡県の掛川、熊本県の阿蘇、大分
県の国東半島宇佐が新たな地域として認定されました。3地域の豊かな農業や自然などにスポットを当て、私たちの身近
にもたくさんある、農業の役割について紹介します。

“守っていきたい、次世代に伝えたい ようこそ! 世界農業遺産へ

世界農業遺産ってなに?
近代化が進む中で失われつつある伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化、土地景観などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくことを目的にスタートしました。食糧の安定確保をめざす国際機関FAOによって2002年に始められた仕組みです。条件を満たしていると認められた地域は、世界農業遺産として認定されます。ユネスコの世界遺産が遺跡や歴史的建造物などの「不動産」を保護するのに対し、世界農業遺産は、次世代に継承すべき伝統的な農業の「システム」を認定し、その保全と、持続的な利用を図るものです。

これまで日本では、2011年に新潟県の佐渡と石川県の能登が認定されています。

日本、中国、チリ、ペルーの代表などによるパネルディスカッション。

日本、中国、チリ、ペルーの代表などによるパネルディスカッション。

今回認定された地域の代表者

今回認定された地域の代表者
能登で、認定地域では初となる国際会議が開催!
5月29日から6月1日まで、能登の一角、石川県七尾市を主会場に、第4回世界農業遺産国際会議が開催されました。能登は2011年に世界農業遺産に認定されており、認定された地域での開催は、初めてのことです。

会議では、認定申請した地域のプレゼンテーションが行われ、日本3地域のほか、インド1地域、中国2地域が新たに世界農業遺産に認定されました。今回は、「持続可能な世界に向けた世界農業遺産の貢献」をテーマに、国際機関や各国政府の高官が参加する講演やシンポジウム、能登・佐渡の現地視察なども行われました。

しめくくりには、認定された地域の活力維持や認定地域相互の交流、今後さらに認定地域を増やしていくことを目的とする、「能登コミュニケ」が採択されました。

文/柳本 操、吉塚さおり
写真/多田昌弘、寺井信治、野村一郎
写真提供/大分県農林水産部農村整備計画課、FAO、静岡県農林技術研究所、熊本県観光課