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特集1 ようこそ! 世界農業遺産へ(2)

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こんな国、こんな地域が選ばれています

世界農業遺産


2013年6月までに、世界11か国25地域が認定されており、先進国で認定を受けているのは、日本のみです。
これは、伝統的な農業・農法・農村文化や生物多様性、農村景観などをシステムとして保全して、その維持に努めてきていることの証です。

世界農業遺産マップ

今回認定されたのは……
日本
23. 茶草場農法(静岡県)
24. 草原と持続的農業(熊本県)
25. 農林業循環システム(大分県)

6.海抜以下での農業システム(インド)

6.海抜以下での農業システム(インド)
海抜ゼロメートル地帯に水田が広がる珍しい環境。そこに住み、漁業をしながら、米などの作物を栽培する技術を開発。150年以上の歴史があり、多様な生物を育む場にもなっている。
   13.会稽山のカヤ栽培(中国)

13.会稽山のカヤ栽培(中国)
秦の時代からカヤの木を植栽していたとされる。カヤは食用、薬用、加工品の原料に利用する。接ぎ木の技術や暮らしに密着した加工の知恵が豊富。
   14.宣化のぶどう栽培の都市農業遺産(中国)

14.宣化のぶどう栽培の都市農業遺産(中国)
1300年以上の歴史があるぶどう栽培。ほとんどが家の裏庭でじょうごのような形をした棚で行われている。都市部にある農業遺産である。

その他、こんな国、こんな地域が選ばれています

1.チロエの農業(チリ)

1.チロエの農業(チリ)
ばれいしょ原産地の1つで、現在も約200種の地域固有のばれいしょが生産されている。その先祖伝来の慣行は、おもに女性により何世代にもわたって伝承されている。
   2.アンデス農業(ペルー)

2.アンデス農業(ペルー)
ばれいしょ畑の周りに溝を掘り水を貯め、昼間の日射で温められた水を気温の下がる夜間に畑に流し、霜よけにする。海抜4000mの厳しい環境に適した農業システム。
   3.イフガオの棚田(フィリピン)

3.イフガオの棚田(フィリピン)
棚田による水資源の共有、海抜1000mの環境にも耐える水稲品種の育成により、巧みなかんがいシステムが発展。ユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている。

4.カシミールのサフラン農業(インド)

4.カシミールのサフラン農業(インド)
固有のサフラン栽培が2500年以上受け継がれており、現在も17000家族が取り組む。生産性、マーケティング、品質と価格の向上、直販などの取り組みを積極的に行う。
   5.コラプット伝統農業(インド)

5.コラプット伝統農業(インド)
古来、薬草や薬用米の原産地として有名。多数の少数民族が原始的な農業生活を営む。400種近い米を栽培する農家もおり、固有植物が数多く存在する地域でもある。
   7.水田養魚(中国)

7.水田養魚(中国)
2000年前の漢王朝時代から続くシステム。青田県では、田魚が害虫や雑草を防いだり、代替肥料となるほか、日々の食料や収入源として、さまざまな役割を担っている。

8.ハニ族の棚田(中国)

8.ハニ族の棚田(中国)
集落は山腹に作られ、上に森林、下に棚田が形成されている。貯水池はないが給水量が豊富。その独特なかんがい方式と古くからの農業生産方式が今も営まれている。
   9.万年の伝統稲作(中国)

9.万年の伝統稲作(中国)
伝統的な米文化を継承。米の在来種を栽培する水田と、治山治水の役割を果たす周囲の森林が、生物多様性の保全と、持続可能な農業環境をもたらしている。
   10.トン族の稲作・養魚・養鴨(中国)

10.トン族の稲作・養魚・養鴨(中国)
1000年以上、水田での養魚・養鴨システムを継続。この水田でのシステムは地域の生物多様性や水・土壌の保全、病害虫の抑制、気候への適応などに役立っている。

11.アオハンの乾燥農業システム(中国)

11.アオハンの乾燥農業システム(中国)
アワやキビなどが多く栽培される。これらは災害救済用の主作物で、経済的にも重要な役割を担う。乾燥地域営農組織には中国古代の農業と草地文化をつなぐ役割もある。
   12.プーアル茶農業生態系システム(中国)

12.プーアル茶農業生態系システム(中国)
茶の原産地として知られる。1800年以上茶の木を養い、茶の使用法を最初に身につけた民族がいまも住む。生態系および古代の茶道文化の保護にも役立っている。
   15-17.マグリブのオアシス(アルジェリア、チュニジア、モロッコ)

15-17.マグリブのオアシス(アルジェリア、チュニジア、モロッコ)
かんがい施設に支えられ、ナツメヤシをはじめとする、多様な樹木や作物が共存。厳しい天候の地域にもかかわらず、さまざまな果物や野菜が生産されている。

18-19.マサイの伝統(タンザニア、ケニア)

18-19.マサイの伝統(タンザニア、ケニア)
マサイ・ダバド族は、先住民の間で古くから伝わる伝統知識をもとに牧畜を営んできた。今も民族や地域における経験を活かしながら社会や環境の変化に適応している。
   20. アグロフォレストリー(タンザニア)

20. アグロフォレストリー(タンザニア)
材木用の樹木やバナナの木々の間で、コーヒーや食用作物、ハーブなどを栽培するシステムが構築されている。多様な作物栽培を可能にし、病害虫管理にもすぐれている。
   21. 能登の里山・里海(日本・石川県)

21. 能登の里山・里海(日本・石川県)
棚田やため池で形成される里山の景観と、海女(あま)漁、揚げ浜式製塩など、里海の資源を活用した伝統技術が受け継がれている。農村の暮らしと結びついた風習や文化も多い。

22. トキと暮らす郷づくり(日本・新潟県)

22.トキと暮らす郷づくり(日本・新潟県)
山や深い森に恵まれ、豊かな生態系が維持されている。トキの餌場となる水田では、冬期湛水など「生きものをはぐくむ農法」とその認証制度を推進している。