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特集1 農林水産物と食品の輸出、最前線レポート ニッポンの”おいしい”をもっと世界へ(1)


農林水産物・食品の国内市場は、少子・高齢化や人口の減少により縮小傾向にあります。その一方で、アジアをはじめとする諸外国では、経済成長による市場拡大や、富裕層の増加などにより魅力的な市場が生まれつつあります。
この市場向けに輸出を拡大することで、新たな販路の拡大や所得の向上、地域経済の活性化も期待できます。そこで、輸出を促進するための農林水産省の新戦略や支援策、積極的に輸出を行う農林漁業者の取り組み例を紹介します。

ニッポンの”おいしい”をもっと世界へ
写真/アフロ

日本の「食」は世界でも人気があるの?
日本食はブーム。今後倍増が見込まれる世界の食市場でチャンスは拡大
ジェトロ(日本貿易振興機構)の調査では、世界各国で「食」の人気が一番高いのは日本食という結果が出ています。さらに、アジアなど世界の経済成長に伴う消費市場の拡大、新興国を中心とした富裕層の増加などにより、世界の食市場は、今後倍増すると見込まれ、輸出を拡大していくチャンスと考えられています(下記グラフ参照)

好きな料理かつ外食で食べる外国料理はどれですか

出典/ジェトロ「日本食品に対する海外消費者意識アンケート調査(中国、香港、台湾、韓国、米国、フランス、イタリア)7か国・地域比較」2013年3月5日公表
世界の食の市場規模

資料/ ATカーニー社の推計を基に農林水産省作成
注1 / 2009年為替平均値である1ドル94.6円で換算
注2/中国・インドを含むアジアとは、中国、香港、韓国、インド、ASEAN 諸国の合計
注3 /市場規模に日本は含まない(日本は、58兆円(2009年)から67兆円(2020年)へと約1.2倍に拡大)

農林水産物と食品の輸出状況は?
世界的な不況や、円高、東日本大震災などの影響でやや足踏みしています
農林水産物・食品の輸出額は、平成19年には5160億円に達しましたが、急激な円高や世界的な経済不況により、平成21年には4454億円まで下落。その後、いったん持ち直したものの、一昨年3月の東日本大震災の影響等により、平成24年の輸出額は前年比0.3%減の4497億円でした。しかし平成25年は回復傾向にあり、前年の上半期と比べると411億円増となっています(下記グラフ参照)

輸出先国・地域別では、アジアと北米の2地域で全体の9割を占め、品目別では、水産物・水産調整品と加工食品で約7割を占めています。

農林水産物・食品の輸出額の推移

資料/財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成

輸出を拡大する戦略はあるの?
2020年までに輸出額1兆円の目標を実現するため、FBI戦略をスタートします
政府は、農林水産物・食品の輸出額を2020 年(平成32年)までに1兆円とすることを目標にしています。その目標を実現するために、日本食材の活用推進(Made From Japan) や「食文化・食産業」の海外展開(Made By Japan) と、農林水産物・食品の輸出(Made In Japan)を一体的に推進していくこととし、頭文字をとってFBI戦略と呼んでいます。

このうちMade In Japanの戦略の特徴は、日本食を特徴づける品目を中心に、個別の目標額や重点国などを設定した点です。これまでも大枠の目標はありましたが、個別品目ごとの目標設定ははじめてのこと。ここに、事業者や生産者の意見を反映させ、さらに実効性のある戦略にしていく考えです。

農林水産物・食品輸出(Made In Japan)の国別・品目別の戦略のイメージ

※他に林産物、花き、茶について重点品目として戦略案を策定
※5月17日に公表したこの輸出戦略案について、原稿を執筆している8月12日現在、国内の地域ブロックごとに実施した現場との意見交換会における意見を反映させているところである

輸出支援策を教えて
輸出セミナーなどを開催し、事業者をサポートするほか、日本の食を広げる取り組みも実施
農林水産省では、平成32年までに輸出額1兆円を達成するため、「輸出倍増プロジェクト」と「日本の食を広げるプロジェクト」の2つを立ち上げています。「輸出倍増プロジェクト」では、おもに輸出に取り組む事業者に向けて、セミナーの開催や商談機会の提供など、総合的なビジネスサポートを実施。「日本の食を広げるプロジェクト」では、海外バイヤーを国内産地へ招いたり、日本食や食文化を海外の料理人・レストランに普及するなどの取り組みを実施しています。

輸出倍増プロジェクト   日本の食を広げるプロジェクト
●総合的なビジネスサポート体制構築
  • 有望輸出事業社の発掘・育成
  • 海外見本市への出展
  • 国内外での商談会の開催
●市場調査等マーケティングの実施
●原発事故による輸入規制の緩和の働きかけにむけたデータ整備
  ●日本食・食文化の海外発信
●輸出に取り組む事業者の輸出拡大を図る取り組み


[お問い合わせ先]
農林水産省は、農林水産物・食品の輸出に取り組む方を応援
しています。お気軽にお問い合わせください。

北海道農政事務所農政推進部経営・事業支援課 : (011)642-5485  
東北農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (022)221-6146
関東農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (048)740-0111
北陸農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (076)232-4233
東海農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (052)223-4619
近畿農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (075)414-9024
中国四国農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (086)224-9415
九州農政局経営・事業支援部事業戦略課 : (096)211-9334
沖縄総合事務局農林水産部農政課 : (098)866-1627
農林水産省食料産業局輸出促進グループ : (03)3502-3408
   

文/柿野明子、茂島信一
写真/下曽山弓子
写真提供/東町漁業協同組合、JA串間市大束



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