このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

特集1 水産日本の復活!(5)

  • 印刷

「生産段階」での取り組み
「浜の活力再生プラン」第1号事例

明石の鯛やタコなどを、魚介ブランド「明石の“まえもん”」として大々的にPR!
漁業収入をアップして、後継者の確保を目指す—
— 明石浦漁業協同組合(兵庫県明石市)


水揚げ量、味ともに夏が旬の明石ダコ。鮮度を保つために“活け締め”して出荷する

水揚げ量、味ともに夏が旬の明石ダコ。鮮度を保つために“活け締め”して出荷する

明石では、鯛やタコ、カサゴ、サワラなど、四季折々に約100種類もの魚介が水揚げされる

明石では、鯛やタコ、カサゴ、サワラなど、四季折々に約100種類もの魚介が水揚げされる

「一丸となって浜の活力再生に取り組んでいます!」と語るのは、組合長の戎本さん

「一丸となって浜の活力再生に取り組んでいます!」と語るのは、組合長の戎本さん
兵庫県明石浦漁港は、全国的に知名度の高い「明石鯛」や「明石ダコ」の水揚げ港として栄えてきました。しかし、近年、明石浦漁業協同組合では、魚価の低迷や燃油の高騰などから後継者が減少。明石浦地域一帯の活気が薄れつつありました。

そんな折、平成26年2月に水産庁の「浜の活力再生プラン」がスタート。明石浦は、その認定第1号となりました。

同漁協組合長の戎本裕明(えびすもとひろあき)さんは、「わたしたちが作ったプランの柱は、漁業収入のアップです。それが後継者の確保に、何より重要ですから。そのために必要なことを話し合い、魚種や流通形態にあわせて最適な鮮度保持を行い、市場で評価される魚を出す取り組みをプランに位置付けました」と話します。

現在、戎本さんたちは、プランの第一段階として、「明石鯛」などを代表とする魚介ブランド「明石の“まえもん”」の確立に取り組んでいます。もともと、明石海峡の豊富なエサを食べて育った魚は、地域住民から “まえもん(目の前の海でとれた魚)”と呼ばれ、高い評価を受けてきました。この呼び名を魚介全体のブランド名とし、地元の観光協会や商工会議所と連携しながら、観光客などに積極的にPRしています。

「今後は、操業体制の効率化などを図り、平成30年までに、漁業収入を10%向上させたいですね」と戎本さんは話してくれました。