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特集1 農山漁村が元気になる! 再生可能エネルギー(3)

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風力発電で元気に!

一年を通じて強風が吹くという悪条件をプラスに捉え、風力発電をスタート。
さらに売電収入を、町の91%を占める森林の間伐に充てることで、新たな雇用も創出!
— 高知県梼原町


日本三大カルストの1つ四国カルスト。春から秋には、放牧された牛がのんびり草を食んでいる
日本三大カルストの1つ四国カルスト。春から秋には、放牧された牛がのんびり草を食んでいる

「木質ペレットの燃料灰は農地や森林の肥料にして、森林資源を循環させています」と矢野町長

「木質ペレットの燃料灰は農地や森林の肥料にして、森林資源を循環させています」と矢野町長

間伐が進んだ森には、セラピーロードも整備され、多くの人が訪れる場に

間伐が進んだ森には、セラピーロードも整備され、多くの人が訪れる場に

建物の大部分に町産材を利用した梼原町総合庁舎。ほかにも、町営のプールや橋など、町の多くの場所で木材が利用されている

建物の大部分に町産材を利用した梼原町総合庁舎。ほかにも、町営のプールや橋など、町の多くの場所で木材が利用されている
高知県の西北部に位置する、人口4000人弱の梼原(ゆすはら)町。町北部の「四国カルスト」高原では、2基の白い風車が勢いよく回っています。

「カルスト高原は、ほんとうに風が強くて、下から吹き上げてくる。これを逆手にとって、発電に利用しているんです」と話すのは、町長の矢野富夫さん。

平成11年に町が建設し、運営している風車では、1年を通じて平均風速7.2mという恵まれた風を生かし、最大600kWの発電能力で電気を作っています。発電で得た収入は、環境基金として積み立てています。というのも、梼原町は面積の91%が森林にもかかわらず、高齢化や過疎化が原因で、間伐などの手入れができず、一部の森林が荒れたままになっていたのです。

そこで基金から、森林の間伐や手入れをした所有者に1ha当たり10万円を交付することに。これにより、民有林のなかで間伐の対象となる森林の約70%にあたる、6900haもの間伐を終えました。

さらに、平成20年には間伐材や端材を有効活用するためのペレット製造工場を建設。現在は、基金をペレット向け間伐材の搬出費用補助にあてています。

「ペレット工場ができたことで、新たな雇用の場が生まれ、地域の主産業である林業の活性化につながりました。町では、風力以外にも、太陽光や小水力など、地域資源を最大限に活用して、2050年までに再生可能エネルギー自給率100%の町を目指しています」と矢野町長は熱く語ります。

梼原町環境基金のしくみ