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特集1 農山漁村が元気になる! 再生可能エネルギー(5)

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太陽光発電で元気に!

集落の共有地を活用して、太陽光発電に挑戦
売電収益の5%を地域に還元するほか、太陽光パネルを中心としたパーク構想も進行中!
— 水増ソーラーパーク管理組合(熊本県山都町)


ソーラーパーク構想の実現に向けて力を合わせる、荒木さん(左)と竹元茂一さん(中央)と息子の一真さん

ソーラーパーク構想の実現に向けて力を合わせる、荒木さん(左)と竹元茂一さん(中央)と息子の一真さん

これほどの急斜面に太陽光パネルを設置するのは、全国的にも珍しい

これほどの急斜面に太陽光パネルを設置するのは、全国的にも珍しい

熊本県中部に位置する山都町の水増(みずまさり)集落。「高齢者ばかりのこの集落は、あと20年もすれば消滅してしまうかも」と区長を務める荒木和久さんは、危機感を募らせていました。

そんな折、集落で共同管理する3.4haの傾斜地を、18人の住民で野焼きをしていたところ、「この土地を使って、集落を活性化できないか」という声が挙がりました。

ちょうど、熊本県が太陽光発電用の空き地募集を行っており、住民にはかったところ即断即決。メガソーラー設置を希望する県内外14社の提案の中から、地元のベンチャー企業テイクエナジーコーポレーション(株)を指名することに。

「借地料500万円と売電収益の5%を地域還元するというビジネスプランや、水増に子どもたちが帰ってこられるようにしよう! というアイデアが決め手。さらに、パネルを中心としたソーラーパーク構想も魅力的でしたね」と荒木さん。

さっそく平成25年9月に8100枚の太陽光パネル設置に着工し、今年5月から本格的に売電を開始。パネルを置けない急斜面には、花を植え遊歩道を整備するなど、パーク構想は着実に進行中です。

太陽光パネルの間に生える草を刈り取って、植物性堆肥も生産。この堆肥は今後、ソーラーパーク向かいの棚田にまいて、栽培した米を完全有機のブランド棚田米「水増の玄米」として販売する予定です。

「人が集まる仕掛けとして、手始めに棚田で稲刈りイベントを開催したところ、50人以上が集まりました」とテイクエナジーの竹元茂一会長は手ごたえを感じています。

子供も大人も楽しめる!水増ソーラーパーク完成予想図


ソーラーパーク近くの棚田でも収穫体験などのイベントを開催!
ソーラーパークの向かい側に広がる棚田での稲刈りイベント。男子バスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の選手も参加   ソーラーパークの向かい側に広がる棚田での稲刈りイベント。男子バスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の選手も参加

ソーラーパークの向かい側に広がる棚田での稲刈りイベント。男子バスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の選手も参加