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農林水産省

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aff 2019年7月号

ギネス世界記録™ 挑戦者たち vol.2

世界最大の田んぼアート

田んぼアート米づくり体験事業推進協議会
埼玉県行田市

2015年にギネス世界記録に認定された田んぼアート。「未来へつなぐ古の軌跡」
2015年にギネス世界記録に認定された田んぼアート。「未来へつなぐ古の軌跡」と題し、行田市指定天然記念物の古代蓮や、はやぶさ2、子どもたちを描いた。

ギネス世界記録に3年続けて挑戦

埼玉県北部に位置する行田市は、県内有数のお米の生産地です。「彩(さい)のかがやき」をはじめとするお米のPRや、農業体験を通じた市民の交流などを目的に、水田に複数の色の違う稲を植えて絵を描き出す「田んぼアート」を行っています。毎年6月には、約2万8,000平方メートルの水田にのべ1,000名ほどの市内外のボランティアが集まり、公募などで決まったデザインに基づき、苗を植えていきます。

2017年製作の「イナダヒメノミコトとスサノオノミコト」。
2017年制作の「イナダヒメノミコトとスサノオノミコト」。

「やるからには世界一を目指そうと、ギネスワールドレコーズの本社にかけあい、2011年に田んぼアートのカテゴリーをつくってもらいました」(行田市農政課課長・村田清治さん)

「2種以上の稲を使い、面積1万5,000平方メートル以上の水田に、全体の60パーセント以上を使って絵を描き出す」というギネスワールドレコーズの基準を満たし、記録に初挑戦できたのは2013年です。しかしこのときは、黄色の色彩用に使った稲の一部に生育不良が発生し、「アートとして未完成」と、認定には至りませんでした。

2001年に開館した「古代蓮の里公園」の展望室
市内外からのボランティアを募り、毎年6月に田植えを、10月に稲刈りを行っている。後ろに見えるのが2001年に開館した「古代蓮の里」の展望室で、池の水面から蓮の花茎が立ち上がる様子をイメージしてつくられた。

翌年は大雨による田植えの遅れがあって、断念。そして2015年、芸術性の高さを追求できる稲の選定や、水田の整備などを行い、再チャレンジ。田植えには、のべ800名以上のボランティアが参加してくれました。

「田植え後の大雨により苗が浸水に見舞われるなど、予測不能な自然を相手にはらはらしましたが、ついに完成。そして、『世界最大の田んぼアート 記録2万7,195平方メートル』に認定されたんです」

田んぼアートには「彩のかがやき」(緑色)、「赤もち」(赤色)など7品種が使われる。
田んぼアートには「彩のかがやき」(緑色)、「べにあそび」(赤色)などさまざまな品種が使われる。

芸術性の高い田んぼアートを

ギネス世界記録に認定されたことで、田んぼアートを上から見られる「古代蓮の里」の展望室は、年間10万人が訪れる観光スポットになりました。年々、田んぼアートにふさわしい稲の研究が進み、より鮮やかな色彩で絵を描き出せるようになってきています。田植えや稲刈りには、大勢のボランティアが参加するなど、体験を通じた農業や環境への理解も進んでいます。しかし、目指すゴールは、まだ先にあります。

ギネス世界記録が認定された2015年9月8日には、推進協議会メンバーなどが集まり受賞を祝った。
ギネス世界記録が認定された2015年9月8日には、推進協議会メンバーなどが集まり認定を祝った。

「田んぼアートは日本全国で100カ所くらい行われています。中には稲で描いたとは思えないほど精緻(せいち)で美しい作品もつくられ、年間30万人が見学に訪れるところもあります。これからも皆さんの協力を得ながら、美しさも追求して、さらに多くの人に見に来ていただけるようになりたいですね」

2019年は、ラグビー日本代表を応援する田んぼアートを大正製薬と共同制作する予定(写真はイメージ)。
2019年は、ラグビー日本代表を応援する田んぼアートを大正製薬の全面協力により制作する予定(画像はイメージ)。

2019年のデザインは、東会場が「ラグビー日本代表応援田んぼアート」、南会場が「新元号『令和』」の文字を描くとのこと。今年も彩り鮮やかなアートが期待されます。

行田市農政課課長・村田清治さん。
お話を伺ったのは、田んぼアートを試行した立ち上げメンバーのひとり、行田市農政課課長・村田清治さん。

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