移住のすすめ

働く場や充実した住環境を求め、若年層を中心に都市部へ人口が流出し、地方の農山漁村の活力が失われつつありました。しかし、ここ数年、若い世代を中心に地方移住への関心が高まっています。

地方移住を支援する認定NPO法人ふるさと回帰支援センター（東京都千代田区）によると、同センターへの相談件数はこの10年で約17倍。2018年は4万件を超えました。中でも、30代以下の相談が多くなっており、10年前には16パーセントだった30代以下の割合が、2018年には50パーセントを超えています。このように、若い世代からの相談が増えることで、幅広い世代が関心を寄せるようになっています。

若い世代が地方への移住に興味をもつ理由としては、自然環境の良さが多いようです。（一社）移住・交流推進機構が、20代から30代の既婚男女に調査したところ、「山・川・海などの自然にあふれた魅力的な環境」という答えが、5割を超えて圧倒的でした。また、将来的な子育て環境としても魅力を感じている人も多いようです。とはいえ、いきなり地方移住を決断するのは難しいでしょう。移住した先での人間関係や仕事について、不安を感じる人も多いかもしれません。

次のページから移住した方の話を紹介します。参考にしてみてはいかがでしょうか。