私を支えた「食」
佐藤あり紗さん(バレーボール元日本代表)
東京2020オリンピック・パラリンピック大会開催に向け、トップアスリートなどの地元食材を生かした
思い出深い「和食」を紹介します。
母の手料理「おくずかけ」が
私のパワーフード
小2からバレーボールを始め、大学を卒業して茨城の実業団チームに入るまで地元、仙台で過ごしました。幼いころから、母がアスリートとしての食生活を意識してくれていて、栄養価の高いものを中心とした食事をとっていました。
中でも大好きなのは、母が作る「おくずかけ」。野菜をたっぷり入れ、白石温麺(うーめん)という地域特有の麺をだしじょうゆで煮込み、とろみをつけた料理です。薬味には、「仙台せり」を入れたりします。各家庭によって味も異なるんですよ。
口当たりがさっぱりしていて、白米ともよく合うので、母によくリクエストしていましたね。
社会人になり、地元を離れてからは、母が「おくずかけ」をタッパーに入れて送ってくれました。地元の料理を食べると自然とテンションが上がるので、厳しい練習や次の試合もがんばろうと思えました。私の大きな支えになったと思います。
他にも牛タン、麦飯も大好き。麦飯は白米よりも栄養価が高いとされているので、今もよく食べます。
試合で海外に行くと、やっぱり「和食」の良さを実感します。私自身、食事の影響がダイレクトに体に出るタイプみたいで、脂身の多い肉中心の食事をとると、朝目覚めたときに「体が重いな」と感じることがありました。その日のパフォーマンスに影響が出てしまうこともあるので、食事はできるだけいいものを取り入れたいと常に考えています。
2018年から仙台に戻り、現在リガーレ仙台でプレーしています。仙台は野球、サッカーなど地域を挙げてのスポーツ振興が盛ん。私もプロとしてバレーボールを通じてスポーツの楽しさや地元の魅力を伝えていきたいと思っています。
粘り強い日本女子バレーボールのラリーに注目
女子バレーボールが世界と闘うとき、どうしても身長やパワーなどフィジカル面での差があります。でも、日本のバレーボールには相手の身長の高さを利用した器用なプレーや粘り強さがあるのです。攻撃・守備が一体となったチームプレーでつないでいくラリーも見どころかもしれません。素晴らしい試合が期待できると思いますよ。
男子バレーボールの場合は、何といってもその力強いプレーが魅力。サーブやアタック1本でズバッと決まるのも見ていて爽快ですよね。リオ五輪で悔しい結果となった分、東京2020に懸ける思いは並々ならぬものがあると思います。パワーアップした日本男子チームの活躍も楽しみです。
バレーボールのルールとメダルへの道
東京2020オリンピックのバレーボール競技のメイン会場は、1万5,000人の収容が可能な有明アリーナ。試合期間は2020年7月25日から8月9日(2019年4月19日現在)。
バレーボールは前衛・後衛各3人、計6人で競技を行う。ラリーに勝ったチームが1点を獲得し、同時にサーブ権を得る。25点を先取したチームがセットを取る5セットマッチ。3セット先制したほうが勝ちとなるが、セットカウントが2対2になった場合の最終セットは、15点を先制したチームが勝利する。守備を担うリベロはレシーブに特化した選手で、コートの出入りが自由。ひとり異なる色のユニフォームを着用している。どの後衛の選手とも無制限で交代できるが、サーブを打ったり、ネットより高いボールをスパイクしたりすることはできない。
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