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農林水産省

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山本農林水産大臣記者会見概要

日時 平成28年9月9日(金曜日)11時37分~11時55分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)日本発食品安全マネジメント規格(JFS規格)に基づく第1号認証の公表について
  • (大臣より)第36回全国豊かな海づくり大会への出席について
  • (大臣より)台風による農林水産関係被害の状況について
  • 台風による農林水産関係被害及びその影響について
  • JAグループの改革の取組方向について
  • 農業生産資材価格について
  • 北朝鮮の核実験について

 

大臣

本日は私から3点、御報告等がございます。
1点目でございます。農林水産省では、農林水産業の輸出力強化戦略等に基づき、官民連携で、日本発の国際的に通用する食品安全管理規格と認証の仕組みの構築に取り組んでおります。本年7月、一般財団法人食品安全マネジメント協会が、食品製造分野の食品安全管理規格と認証の仕組みを公表し、準備を進めてきたところ、今回、この規格による最初の認証が行われました。第1号の認証を受けましたのは、日清製粉株式会社鶴見工場、神奈川県川崎市です。今回の認証は、日本発の国際的に通用する食品安全管理規格の構築に向けた第一歩であります。今後、さらに認証の実績を積み上げ、国際規格化に向けた取組を推進してまいります。詳細は、この後、事務方から説明いたします。
2点目でございます。私は、明日、10日土曜日及び11日日曜日に、第36回全国豊かな海づくり大会に出席いたします。本年の海づくり大会は、「森と川から海へとつなぐ生命のリレー」をテーマに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、山形県酒田市及び鶴岡市で開催されます。本大会を契機に、豊かな海を育むことの大切さや、水産資源の維持培養に対する理解が深まることを期待しております。詳細は、この後、プレスリリースいたします。
3点目でございます。8月中旬以降の一連の台風により、9月8日現在で、北海道、東北、関東を中心に、農作物等で105億円、農地・農業用施設で178億円、山崩れなど林野関係で93億円、漁港など水産関係で42億円、合計で、約418億円の農林水産関連の被害が発生していると報告を受けております。しかしながら、北海道をはじめ、現在調査中のところもあり、全容を把握するには至っておりません。このような状況を踏まえ、昨日8日、矢倉政務官を旭川市、深川市、南富良野町、中富良野町、美瑛町に派遣をし、農林水産関係の被害調査を行い、先ほど、報告を受けたところであります。矢倉政務官からは、被害状況について、そば、水稲、にんじん、たまねぎなどの農作物の冠水や倒伏、農地の表土の流出や土砂流入、トマトの選果施設や穀類乾燥調製貯蔵施設の冠水などの被害が生じていると報告を受けました。また、現場から、被害の早期の全容把握と新規就農者も含めた営農再開支援、激甚災害の早期指定と降雪前の災害復旧事業の実施、農業共済の対象になっていない作物も含めた収入保険制度の創設等の御要望があったと報告を受けました。私自身も、来週14日、水曜日、北見市、帯広市など被災現場を訪問し、被害状況を調査するとともに、現場の皆様との意見交換会を実施し、御要望をお聞きしたいと考えております。さらに、同じ14日水曜日に、礒崎副大臣を岩手県に派遣し、被害状況の調査等を行うこととしております。引き続き、関係自治体と連携して、被害状況を速やかに把握するとともに、被害への迅速かつ的確な対応を図ってまいります。なお、出張の日程が固まり次第、記者の皆様にはお知らせをいたします。私からは以上です。

記者

今の台風関係について、追加の意味で御質問させていただきます。14日から御視察されるということでですね、現地の方との対話ですとか、それから、今、政務官の方からの、そばですとか、たまねぎですとか報告があったということで、改めて大臣の御自身の目でですね、視察するときにですね、どういう所を特に注意して回りたいかといいますか、そういうあたりで、もし思いがありましたら、お聞かせいただけますでしょうか。

大臣

日本の農業の極めて競争力のある農産物を作れる地域が北海道だという位置づけをしております。その北海道、特にホクレンの農産物の生産額は1兆2千億を超えております。産業的にも構造的にも、我が国の農業のメッカだと、そう位置付けております。そこにおける被害というのは、我々日本の農政を預かる者にとりましては、極めて重要な痛手だと、こう考えておりますので、この明年の営農継続、これに対して広大な面積、そして広大な被害、こういったものにどう対処できるか、それをまず私の目で判断していきたいと思っております。次に、さらに質問があるかもしれませんが、特ににんじん、ばれいしょ、たまねぎ、こういったものが多くの消費地で高値感が生じております。にんじん、ばれいしょにつきましては、収穫遅延、降水が続く、降雨が続くことによる収穫遅延、さらに出荷額の減少、こういったことが高値の原因となっておりますし、特にたまねぎにつきましては、出荷の量は回復をしておるものの、流通業者の在庫量、これが不足しておりまして、引き続きこの引き合いが強いというように思っております。さらに9月3日に不通になっておりましたJR函館線、復旧いたしました。しかしなお、高値感が止まらないということに対して、私ども、この被害を含めて消費者がお困りにならないように、そういう対処がどこにあるか勉強していきたいというように思っております。

記者

今のたまねぎの話ですけれども、どうでしょうか、台湾ですとか、中国ですとか、韓国ですとか、それに置き換わってしまう懸念と言いますかね、食品メーカーなんかから見ると安定供給の関係で、その辺の懸念もあるかと思いますが。

大臣

一時的にはそういう危険性を感じる場面もあると思いますが、早期営農、これの確実な措置を取っていくことによって、私はその懸念は払拭されるだろうと確信しております。

記者

2つ目の質問をさせていただきます。昨日、JA全中の側からですね、いわゆるJAグループとしての改革案といいますか、改革取りまとめの方が示されました。農薬ですとか、肥料ですとか焦点になっていたところの品目数の削減の方向性は示されましたけれども、それをいつまでにとか、どのくらい、3割下げるとかですね、そういう数値目標が入っていないじゃないかと、平たく言えば踏み込み不足なんじゃないかという指摘も結構強いんですが、大臣御自身のとりあえず率直な受け止めですね、どのように受け止めというか評価してらっしゃいますでしょうか。

大臣

昨日、JAグループが改革の取組方向を発表されたことは承知しております。JAグループといたしましても、これはおそらく第1弾という位置づけだろうと思っております。今後、さらにおっしゃる具体化、さらに拡充等についてお話をいただけるものというように信じております。さらに、生産資材価格の国際水準への引下げや農産物の流通・加工構造の改革、こういったものは、農業を成長産業にしていく上で極めて重要でございます。この秋の農政改革の重要なテーマとして、今後、政府・与党での議論が本格化することになっておりまして、それの推移や期待をしておるところでございます。また、加えて、全農の事業のあり方についても徹底した改革が必要だという認識をしております。全農につきましては、生産資材の調達から農産物の流通・加工に至る全ての事業について、農業者のメリットを最大化するという協同組織の原点に立ち返ってもらいたい、そう思っております。徹底した見直しを行うことによりまして、現在の経済情勢に合致した最適なものとなるよう、構造改革を進めていってもらいたい、こう思っております。JAグループにおかれましても、政府・与党と連携して、徹底した改革が行われますように、さらに検討を深めていきたいと、こう思っております。

記者

生産資材価格の国際水準への引き下げと、先ほどお話しいただきましたけれども、先日、自民党の小泉農林部会長が、韓国だけじゃなくて、様々な国の生産資材価格も調査すべきではないかと、農水省に指示しておりましたが、これに対する受け止めはどうでしょうか。

大臣

当然、私も小泉部会長と同じ考えでございます。米については7倍、小麦については5倍、大豆については9倍、サトウキビで8倍(と)いうような国際的な格差があります。国土の面積や地形、そういったものを取り除いて考えても、これは合理性が少しないという格差になっております。従いまして、各国の比較の上で資材価格がもっと低減できますように、そのことにおいて生産者の所得が著しく向上できるチャンスをいただく機会になるように進めていきたいと思っております。

報道官

他にありませんか。

記者

午前中ですね、北朝鮮が5回目の核実験をしたんじゃないかという報道というか、状況になっていますけれども、これについて大臣の受け止めと、まず省内に何かこの関係で指示を出されたり、対策取られていることがあれば教えてください。

大臣

今、官邸で詳細な情報収集が行われているというように聞いております。また、その官邸の情報の把握を踏まえて、農林水産省としましても、しっかりとこの件についての対応を考えていきたいと思っております。特に今週、EEZ内にまた着弾いたしました。北海道の漁連から抗議要請がございました。まさしくその気持ちは我々と同じだと思っておりますし、本日も官邸に午後まいりますが、この点において総理や官房長官と再発防止あるいは北朝鮮への断固とした抗議、こういったものを打っていきたいと思っております。

報道官

他ございませんか。

記者

台風の関係で、先ほどお話の中で流通業者の在庫量が不足をしていると、被害を含めて不足する事態があまり起きないようにという趣旨だと思いますが、勉強していきたいというお話ですけれども、現時点で想定される品不足にならないような対策であるとか、何か思い描いているものがあれば教えていただきたいのですが、どのように勉強されていくのかというその具体的な所を教えてください。

大臣

市場価格というのは様々な要因で乱高下します。そのときにおいてたまねぎだけに特化して考えるならば、出荷量がかなり回復しましたので、需給の点においては、少し待てば安定価格に帰ると思います。それが高値だということでありますので、皆様方を通じ、またこちらのルートで正確な情報を市場や、あるいは、様々な関係者にお伝えすることにおいて安定するということも考えられるのではないかと想像しております。そうした点、また省内で協議をするということも勉強と、こう考えております。

記者

中期的な在庫量に関してはそんなに懸念はされてなくて、流通網とかが回復したり、流通業者の努力によってそういうものは解消されると。

大臣

実際、たまねぎ列車が全線開通した場合、ずいぶん出荷量は回復するとこう思ってますので、その点において我々も、どれだけの量が確保できるのかと、これまた被害の状況と相まって考えなきゃなりませんので。しかし、現在つかんでおります情報では、出荷量は回復したと。こういうことでありますので、さらに交通網がさらにスムーズになれば出荷量の現実的な市場へのプラスというものも考えられるんじゃないかとこう思っています。

報道官

他にございませんか。よろしいですか。それでは以上で会見を終了します。

以上