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農林水産省

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山本農林水産大臣記者会見概要

日時 平成28年11月8日(火曜日)10時17分~10時35分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • 規制改革推進会議における農業改革の方針について
  • 大臣の発言について
  • 財政制度等審議会の提言について
  • 原料原産地表示について

 

大臣

おはようございます。私の方からは格別ございません。

記者

2問お伺いします。1つ目です。規制改革推進会議が昨日ですね、農業の改革方針を決めました。生乳流通においては、指定団体への全量委託の改革を求めていたりですとか、従来からの農水省の方針についても見直しを迫られるところがありそうです。受け止めと今後の対応の方針について教えてください。

大臣

昨日、規制改革推進会議で農協改革や生乳の生産・流通構造改革の方針が提出されました。総理からこの方針に基づきまして、提言を早急にまとめるよう御指示があったことは承知しております。今回出されました方針では、農協改革に関しましては、全農が生産資材購買事業を抜本的に見直し、生産資材メーカーの販売代理とも見られる組織から、情報、ノウハウにより農業者の生産資材調達を支援する組織へ変革すること。また、全農は、中間流通中心の販売体制を消費者、実需者に直接販売する体制に転換。このため委託販売を買取販売へ切り換えること。次に、生乳の生産・流通構造改革に関しましては、指定団体たる農協のみに補給金を交付する現行制度を、意欲ある生産者に公平に交付する仕組みへ改革することなどが示されております。農林水産省といたしましては、この方針に基づきまして、今後具体化される提言の内容も踏まえまして、政府・与党でよく協議してまいりたいと存じております。以上でございます。

記者

もう一点お伺いします。大臣御自身の発言がきっかけで、TPPの承認案と関連法案の衆議院の通過が遅れるなど、国会が空転しています。大臣の辞任を求める声も上がっています。受け止めとともに、この責任をどう取られるのか、辞任の考えはあるのか、お伺いします。

大臣

まず、私の不用意な発言につきまして、4日金曜日のTPP特別委員会の場におきまして、御迷惑をお掛けいたしましたことを、心からお詫びを申し上げました。また、謹んでこの発言を撤回させていただいたところでございます。今後の国会審議等につきましては、身を引き締め、緊張感をもって、努めてまいりたいと思っております。
また、辞任に関するお尋ねでございますが、農林水産大臣として職責を全うするべく、誠心誠意、努力を重ねてまいりたいという決意でございます。

記者

先週ですね、財務省の審議会が飼料用米のことをですね、飼料用米の追加支援減らして、代わりに収益性の高い野菜とかに回すように提言しまして、生産現場では、今、主食用米から飼料用米に転換を進めていると思うんですが、そういう方針にこのままのっていいのかどうかという不安がですね、広がることが懸念されると思うんです。提言のですね、受け止めについて。

大臣

まず、4日金曜日、財政制度等審議会、ここで見直しを求める提言があったと聞いております。まず、我が国におきましては、主食用米の需要が毎年8万トンずつ減少しております。そうした中で、食料自給率や食料自給力の向上を図るために、主食用米から飼料用米への転換による水田のフル活用という政策を進めているわけでございます。特に昨年3月に閣議決定されました、食料・農業・農村基本計画におきまして、飼料用米などの戦略作物につきまして、水田活用の直接支払交付金による支援などによって、生産性を向上させ、本作化を推進することとしております。こうした中で、財政審の指摘があったわけでございますが、生産性向上と本作化、これを進めるため、強い水田農業を作り上げるにはどうしたら最も適切であるか、財務省とよくその点を議論してまいりたいというように思っております。

記者

農業改革についてですけど、全農についていろいろと踏み込んだ提言がありましたが、もし、全農がですね、それに十分応えない場合ですけども、その場合は政府として、事実上のペナルティとして、5年後の准組合員規制の見直しについて、それを強化するような方向になるんでしょうか。

大臣

全農の受け止めというものに対して、全農のホームページでは真摯な検討を進めたい、昨日の規制改革推進会議のこの提案を真摯な検討を進めたい、そして、全農としての方向性をやがて明らかにしてまいりますというように書かれております。その意味におきましては、全農もこの規制改革会議の方針を受け止めて何らか対応しようと努力をする意思が表明されましたので、私はそれに期待感を持って、今しばらく対応を見ていきたいというように思っております。

記者

その、全農の回答はそのまま受け入れて、事実上のペナルティのようなものはやらないというふうな感じでよろしいのですか。

大臣

これはまだこれからの話ですから、将来また、いろんな紆余曲折はあろうと思っております。改革というものは、ちょっと言って、はい分かりましたというものではないということでございます。

記者

一連の発言についてですけれども、「明日、農水省に行ったらいいことあるかもしれない」という発言、これはどういう意味だったんでしょうか。ちょっと私も疑問に思ったんですけども、どういう趣旨でおっしゃったんですか。

大臣

まず、不用意である発言であることは変わりません。また、私ども地域地域のそれぞれの農業に携わる方々の意見を、役所から、遠くから考えるんではなくて、地元の話を聞くことによって、より明確な問題意識や課題意識が生まれます。そうした中で政策の条件に適合する話があったり、あるいは将来の農政を考えるいい材料になったり、そういう事柄が多いという認識でございますので、その意味で直接のお話を聞きたいと、こういう以上のものではありません。

記者

でも、普段からJAグループとの意見交換やってますよね。あの発言、どうしても趣旨がよく分からないんですけれども。

大臣

単純に時間があれば、農林省に来て、当該地区のお話を聞いてみたいという以上のものではありませんので、言葉足らずということは大変申し訳なく思っております。

記者

あと、御自身の進退についてですけども、これは御自分の考えで、2回目の発言あってから、官邸、総理とかと直接お話をされたんでしょうか。

大臣

官房長官と話をしました。

記者

事実上、自分の意思だけでは辞められないという面があるんでしょうか。

大臣

これは官房長官とお話させていただき、今後、誠心誠意、職責を全うするべく努力するということのお話をさせていただきました。

記者

発言内容については、そんなひどい内容でもないのに、今回、自分だけ揚げ足取られたな、みたいな感じはおありですか

大臣

いえ、ございません。以後、発言には注意し、不用意な発言をしないというように決意しております。

記者

与党側からはですね、御自身の発言について、緊張感が足りないんじゃないかという指摘がありますけれども、そのあたりは改めてどういうふうに受け止めてらっしゃいますか。

大臣

与党の皆様にも御迷惑をおかけいたしました。その意味で深く反省をしております。今後、職責を全うすることにおいて、努力を今以上にさせていただきたいというように思っております。

記者

2回目の発言をされて、今、問題になっている訳ですけれども、1回目の発言後もですね、重要なTPP法案の審議中であり、同僚のですね、議員さんのパーティーに行くというのを控えようというお考えは大臣の中になかったのか。

大臣

いや、ありました。時期が悪いとかいう意味ではなくて、そもそもこうした不用意な発言が出ると、私自身の職に対する姿勢、態度、そういったものが問われているというように思っておりますので、今後、丁寧に慎重に、かつ職責に今以上に熱心に、誠心誠意取り組んでまいりたいというように思っております。

記者

パーティーに出ないという考えもあったというような話だったんですけど、それでも出たのはなぜなんでしょう。

大臣

いや、これは、大切な与党の仲間ですから、たまたま出席する時間があったということでございます。

報道官

他よろしいですか。

記者

政府与党にはですね、TPPの関連なんですが、アメリカの大統領選挙の前に衆議院を通過させて、TPP全体をですね、他国をこう、批准を後押しするというかですね、そういう狙いがあったと思うんです。一連のこの混乱で、こういった狙いも大統領選すぐですからできなくなりましたということもあり、また、パリ協定の関係もですね、これもあおりで批准がまだできてないということになって、このあたりの受け止め、責任というのはどのように捉えていますか。

大臣

私の不用意な発言によりまして、各方面、各重要事項に対しまして、ご迷惑をおかけしたと、深く反省しておりまして、今後このようなことがないように職責を全うすべく、誠心誠意、職務に専念させていただきたいというように思っております。

記者

もう一点、ちょっと、政策の方なんですけれども、先日、加工食品の原料原産地の表示案が示されました。加工食品がどこで作られたものかという消費者の素朴な疑問に答えるもので、前進だと思うんです。ただ、他方ですね、可能性の表示、大くくりの表示とか例外もあってですね、例えばの例でいうと、輸入または国産という表示も認められると。これだと正直私はどこ産だか分かりません。この表示、中身は知ってるんで、この表示だけにとりあえず絞っていただきたいんですけど、この表示、例えば、大臣はいろいろ役所の方から説明を受けてるんで、うんちくは私も理解してますけど、例えば大臣のご家族が見て、輸入または国産って書いてあって、それはどこ産であるって理解されると思いますか。

大臣

極めて、全ての加工食品に要求するという前提がありますので、なかなか難しい問題だというように捉えております。検討会におきまして、一部の消費者の委員さんから可能性表示等の例外的な表示方法に対しまして、消費者が誤認するおそれがあるという意見がありました。他方で、多くの委員から全ての加工食品を対象にしまして、原料原産地情報の提供を図っていくためには国別重量順表示を原則としつつも、例外的な表示方法も必要であると。また、消費者誤認を防止するため、可能性表示について使用実態に基づく表示であることを記する等の対策を講ずる。次に、消費者への普及啓発を図っていく必要があるというような意見が出されました。こうした点を踏まえまして、消費者庁と連携して、これらの意見を参考にしながら消費者の誤認が生じないように、誤認防止策、制度の周知、こうしたことを適切に対応する、そういう検討をこれからも行っていきたいというように思っております。

報道官

他よろしいですか。

記者

さっきの全農の確認なんですけども、全農が、政府にとって納得いく結果にならなかった場合ですね、今後、中長期的にやはり働きかけ、何らかの形での働きかけは続くというふうなことでよろしいんですか。

大臣

真摯な検討を進めたいと全農さんおっしゃっています。また、改革というのは、かなり構造的な、厳しい改革を要求されてます。その意味におきましては、いわゆる一朝一夕に片付く話じゃないというように思いますので、これからもキャッチボールや意見交換や、またあるときには激論を交わしながら進めていきたいと、こういうような所存であります。

報道官

よろしいでしょうか。

記者

これだけ国会が空転するとですね、農業者とかですね、TPPにこう、不安を持ってらっしゃる方がなおさらよくわからなくなってしまっている部分もあるのかなと思いますけれども、そのあたりはどういうふうに受け止めてらっしゃいますか。

大臣

これはもう、私の不用意な発言に起因しておりますので、これからさらに職責を全うさせていただくべく、誠心誠意な努力で農業者の不安を解消できればという期待を込めて、決意を新たにしておるところでございます。

報道官

よろしいでしょうか。それでは以上で会見を終了します。

以上