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農林水産省

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山本農林水産大臣記者会見概要

日時 平成29年5月26日(金曜日)9時28分~9時44分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)平成28年度森林・林業白書について
  • (大臣より)第68回全国植樹祭への出席について
  • 平成28年度森林・林業白書について
  • 農地バンクについて
  • 国家戦略特区における獣医学部の新設計画について

 

大臣

私から2点、御報告がございます。1点目でございます。本日の閣議におきまして、平成28年度森林・林業白書が決定をされました。今回の白書では、成長産業化に向けた新たな技術の導入を特集するとともに、新たな森林・林業基本計画で掲げられた諸課題やそれらへの取組等について、全国の様々な事例も紹介しております。この白書によりまして、多くの国民の皆様が、森林・林業に関心と理解を深めていただけることを期待しております。2点目でございます。私は、今週末の5月27日、明日土曜日、そして次の日曜日、第68回全国植樹祭に出席するため、富山県に出張いたします。あわせて、無菌包装米飯製造施設などを視察をいたします。本年の植樹祭は、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、かがやいて 水・空・緑のハーモニーをテーマに開催されます。全国植樹祭を契機に、より多くの方々が森林に関心をもっていただくことを期待しております。森林・林業白書及び全国植樹祭の詳細は、この後、プレスリリースいたします。本日私からは以上でございます。

記者

先ほど、森林・林業白書について閣議決定をされたということですけれども、今回の白書は、森林環境税の議論も踏まえた形で、今後の林業の改革に取り組む姿勢を鮮明にされたというふうに感じておりますが、この白書に込めた意図と今後の林業に対する改革の方向性について改めてお願いします。

大臣

ありがとうございます。我が国の森林は、戦後造成された人工林が本格的な利用期を迎えております。林業の生産性の向上や木材需要の創出を通じ、林業の成長産業化を実現することが重要な課題となっております。このような中、今回の白書では、成長産業化に向けた新たな技術の導入を特集し、林業の成長産業化の基礎となる新たな技術について、導入状況やその成果と課題を整理をいたしました。
また、平成28年度のトピックスといたしまして、新たな森林・林業基本計画の策定や、熊本地震や台風災害の発生と復旧への取組等を紹介するなど、国民の皆様に森林・林業・木材産業の動向が分かりやすく伝わるように取りまとめております。森林環境税は、これから更に議論を深めてまいらなきゃなりません。また、都道府県の皆様にも御協力をいただいていこうということが、先の町村会の大会で議論をされたと聞いております。今後、森林環境税、多くの皆様に御負担いただいて、環境あるいは森林の成長産業化、こういったものに期待感が高まる中で、こうした白書がしっかりと整理されましたことに対して、また取り組みやすくなったというように思っております。以上です。

記者

先日公表された農地バンクの実績に関してなんですけれども、28年度の実績は前年よりやや下回るような結果になりました。これに対する大臣の受け止めとですね、今後の農地集積に対して、国としてどのように取り組まれるかお考えを教えてください。

大臣

28年の担い手の利用面積は、対前年度6万2千ヘクタールの増加でございます。平成27年度の8万ヘクタール増を下回ったということでございまして、この点におきましてはちょっと残念が残りました。同様に、農地中間管理機構の取扱実績の増加も前年度を下回っております。これは集落営農の法人化など、これまで機構の実績につながったケースが一巡したということで、そうした頭打ち現象になったというように理解しております。新たな取組あるいは掘り起こし、こうしたことにこれから専念していかなきゃならんというように思っております。今後、機構の取組を加速化するために農業委員会改革と連動した地域の推進体制の強化、また土地改良法の改正を踏まえた基盤整備との連携の強化、機構事業の手続きの煩雑さの解消など5年後見直しに向けた検討、所有者不明土地問題についての政府全体としての検討の推進、こういったことが片付いていけばですね、急激な利用面積の伸びを認められるんじゃないかというように期待をかけております。以上でございます。

記者

昨日、前の文科省の事務次官の前川さんが会見を開きました。その中で農水省についても述べていらっしゃって、前川さんがですね、結局、農水省が将来需要を、獣医師の需要を示してくれなかった、責任ある省庁の役割を果たしていなかった、とも述べてですね、さらに人材需要がないという結論になることもある。そういう結論を出すわけにいかないから、逃げたのかもしれないと。こういうふうにおっしゃってますけれども、この指摘について、大臣はどのようにお考えですか。

大臣

逆にこちらから申し上げれば、意見を聞くといっておいでで、そんなに熱心に意見を聞いていただいたかなというように、こちら側としては思ってまして、私としては、大学設置の話ですから、もっと真剣にやっていただきたいなという、前川さんに対してはですね、そんなイメージだったですね、あの会見ぶりをお伺いすると。私どもとしては、畜産業と産業動物医の関係というのは密接不可分ですので、産業動物医、公務員獣医師がいなかった地区は、やっぱり飼養頭数が伸びないわけですよね。病気になったときの危険性・リスクを負いきれないものですから、経営体が。ですから、その意味で何とかして世界に負けない畜産業・酪農を推進する人的基盤の一番ですから、そういう意味で私どもは獣医師さんに頑張ってもらいたいということは終始一貫備えているものの考え方でございますので、足りないということがないようにしていただきたいというようにひたすら思っております。ですから、大学のあり方と獣医さんの偏在の問題を、全体的に需給がバランスしていれば、後はあなた方の問題というように区分けされると、府省庁間連携しながらという言葉とは裏腹じゃないかなという気がしますけれどね。

記者

大臣、足りないということがないように、ひたすら思っていらっしゃると。そもそも農水省としてのスタンスなんですけれども、全体としての需給は足りているというふうにおっしゃる中で、一方で新学部設置というのを了とされたと。そもそもとして、農水省は将来の人材需要の見通しについて、具体的にどういうデータを持ってらっしゃるのでしょうか。

大臣

将来のデータとしましては、獣医さんの産業動物医に従事される方々の人数、公務員としての獣医さんの雇用の実態、そういったものを正確に把握しているつもりでございますし、計画もさせていただいておりますし、将来、公務員さんの場合は退職者の数も大体分かっております。畜産協会がそうした需給バランスについて、逼迫感を感じて、また、危機感を感じて、それで修学資金の援助をするという制度を持っていらっしゃるわけでありまして、ここまで独自に畜産協会という方々があえて育成をしようというのは、文科省も御存知いただいているのではないかというように期待をしておったのですけれども、さっきのお話であると、需給について伝えてもらっていないという、それは私どもとしては心外な話だろうというように思っています。

記者

前川さんの話だと、いわゆる需給について具体的なデータとして将来何人ぐらい不足するから、何人ぐらいを。

大臣

これはもう全国で集計されて、計画の中に各都道府県から聴取(獣医療法に基づく都道府県計画における産業動物獣医師の確保目標)してますので、既にデータとしてお示ししてます。

記者

そのデータというのは、何人ぐらいが何年に足りなくなるというものなんですか。

大臣

簡単に言うと、高知県とかで30人ぐらい足りないわけですから、そうすると四国で100人か200人か足りない。さらに、もっと畜産が盛んなところ、北海道あるいは九州、もっと足りないでしょうね。

記者

今治市に定員160人の学部ができるというのは、大臣としては、人数に対しては妥当性があると思われますか。

大臣

産業動物医に従事していただける、そういう期待感はあるものの、職業選択の自由もございますので、必ずしも一般のペットの診療にあたる方々と産業動物医になっていただく方々を何か160名定員で区分けしたり誘導したりすることはなかなかし難いところでありますので、簡単には申し上げにくいわけであります。しかし、この1月4日ですかね、大学の設置審への申請の中で(正しくは1月12日の今治市分科会の応募者提出資料の中で)、160のうち何名かが地元優先枠というようなこともあるわけですから、工夫されていると。大学を設置するに当たって産業動物医になっていただきたいという工夫をされているというようなイメージがありました。ですから、逆にこちらとしては、文科省の皆さんに、そうした連携をとっていけば、私ども畜産を預かる、これから成長産業の真ん中にいていただかなければならん、そういう農業、こういったものの人的基盤が整備されるかなというように思っておりますが、何か最初から少し何となくかみ合いが悪かったというのは、今現状、前川さんの御言葉や等々で思っておりますんで、これからもし、遅ればせながらそういう議論がお互いにでできればいいなという気はしております。

記者

一番最初におっしゃった、熱心に聞いてくれなかったというのは、農水省がこう言ったときに、農水省の要望の中で文科省が聞いてくれなかったというのは、どの部分のことを大臣言ってらっしゃるのですか。

大臣

私の単なる印象ですけど、事務方からの報告を聞くと、需給は整っているなという確認だけ以外に関心を示していただけなかったという、そういうことですね。

記者

文科省からしたら、需給が不足しているというのが、そもそも新学部作る大前提で必要だと思うんですけれども、そういうことは求められなかったんですか。そういう具体的なデータで、獣医師が不足しているなどの具体的なデータを示して欲しいというようなことは。

大臣

求めておられないと、そのときは感じましたが、実際に事務方がやりとりしたペーパーの内容、資料については確認してませんので、何とも言えませんが、これからしっかりやっていきたいなという、ひたすらそう思っています。

報道官

国会がございますので、最後に一問だけ。

記者

今の関連で1点。文科省が熱心に聞いていただけないという話でしたけれども、内閣府とかですね、そういった当事者については熱心に聞いていただいたんですが。

大臣

それはもう会議がありましたので、内閣府の所管の国家戦略会議がございましたので、私が直接細かくそこは述べさせていただきました。

報道官

これで会見を終わらせていただきます。

以上