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農林水産省

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山本農林水産大臣退任記者会見概要

日時 平成29年8月3日(木曜日)12時23分~12時35分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)退任にあたって
  • 在任中の所感について
  • 新農林水産大臣について

 

大臣

皆さん本当に1年間長い間ありがとうございました。皆さんのおかげで様々な分野に勉強をさせていただくことができました。心から御礼を申し上げるところでございます。ありがとうございました。それではどうぞ。

記者

この1年振り返られての御所感と、あとはやり残されたことなどあれば、メッセージいただければと思います。

大臣

所感としては、農林大臣という立場で様々な人と接触させていただく機会がありました。例えば予算の陳情、あるいは災害に対する対策、様々な都道府県の知事さんも来られるし、県会議員さんや農家の皆さん、あるいは関係団体の皆さん、大勢の方々が来て、私の立場で会いますと皆さん喜んでいただけたというのが非常にうれしかったわけでございます。そして、今まで農業っていいましても、本当に難しいというか簡単には理解できないことも多くありました。農業委員会のこともありますし、土地改良のこともありますし、その他米の流通のこともありますし、あるいは米以外の穀物の流通のこともあります。輸出のこともあります。輸入のこともあります。それから肥育農家のことや酪農の皆さん、高知県にはあんまりなかったものですから、そういったことも勉強させていただきまして、私としては知らないことを詳しく勉強させていただいた充実感というのは、これは何より代えがたいことでございました。非常に人生という意味でも、私にとりまして貴重な1年間であったというように思います。やり残したことは大変多くありますけれども、私に1つだけ言わせていただくならば、農業の構造的な改革をしろというような命題がありました。それにつきましてはさんざん委員会でも議論がございました。しかし、なお私が懸念をすることは、1つは前にも言ったかもしれませんが、例えば搾乳ロボットを導入すると増頭数が飛躍的に、倍にしても同じ人員でできるというような話をさせていただきましたけれども、そのロボットはヨーロッパ製じゃないとだめですと言われることがありました。それから最近日EUのことで集成材の関税についてもございました。そうしましたときに、タワーヤーダーだとかプロセッサーだとか、こういう林業用高性能機械、これもヨーロッパ製じゃないと使い物にならないという話を各森林組合や治山をやっていらっしゃる方々や成長産業化を目指す林家の皆さんから聞きます。いわば、我々、機械工業については日本が1番というように信じ込んでおったわけでございますが、農林水産省関連の機械工業につきましては、まだまだ遅れているわけでございます。とすると、単に機械を、トラクターを安くするというよりも、林業機械、高性能機械についてはないわけでありますから、あるいは搾乳ロボットもあっても使い物にならないわけですから、そんな意味で我々は農林水産省が抱える現場の構造的な問題の中にそうした深い根があるのではないかと、まだ議論が浅いところで高いとか安いとかで済んでいるわけでございますが、更にもっと深く構造的な改革をする思想性やあるいは国民の意識改革というものを必要とする分野が多くあるのではないかというように考えております。以上、1つだけということにつきましてはそんなことを考え、また深い議論をしていただきたいと。さっき齋藤次期大臣にもそれはお願いいたしました。

記者

振り返られて、このことがこうやり遂げたぞといいますか、そういったものがありましたら、挙げていただいて。

大臣

一言で言うと、日EUのソフトチーズの枠の最初の年限を2万トンにしたということだけは多少成果であったかなとこう思っております。

記者

TPPをめぐる強行採決発言などありましたけれど、改めて振り返ってどういった。

大臣

不明の一語でございます。あんなことを言って、覆水盆に返らずじゃないけれども、残念でしたね。

記者

今、齋藤副大臣とお話されてましたけれども、どんなことを託されたのかということと、あと、齋藤副大臣、一緒に農水省の中で仕事をされていたわけですけれども、山本大臣から御覧になって、どういう方なんだろうかということを少し簡単に伺えますか。

大臣

齋藤さんという方は自分の仕事に誇りを持って、しかもクレバーな役人であったわけでありますので、何の心配もしておりません。ただ、当選回数3回という、国対とか議運とか政調とか、まだ十分経験されていない、6回7回の方々からすればですね、そういう意味での早期入閣ですから、周りの人、先輩に多少気遣わなきゃなというぐらいの老婆心な話をさせていただいたということでございます。

記者

この1年間振り返りまして、1年を一言で漢字で表すとどういった漢字になりますか。

大臣

漢字で。そうですね、ひつじと書いて未来の未。私が未完成であるということと同時に未来に託したいものが多くあったという意味での2つの意味で未というのは今の心境じゃないでしょうか。

記者

未完成な部分と未来に託したい部分というのは具体的に。

大臣

これは農業改革だとか、林業改革だとか、水産改革だとかやって、ノルウェーの水産1兆円、オーストリアの1兆円、林産物の1兆円、オランダの9兆円(と)いうようなところまで達することができれば、日本の農業、林業、水産業がそれこそやっとできたかなというところまでくるんじゃないかなというように思ってます。

記者

大臣から見てこの1年間を採点すると何点というふうに思っておられますでしょうか。

大臣

自分の能力からすると120%でやりましたけれども、他の先生方が大臣やったのを見ていると、70点ぐらいでいったんじゃないかなと思います。合格点か不合格点かは分かりませんけど、そんな100点満点を取ったつもりはありません。

報道官

他にございますか。

記者

さっきですね、充実感もあるけれどもやり残したこともあるとおっしゃってましたけれども、達成感と、あと道半ば感と比べるとしたらどっちが大きいですか。

大臣

道半ば感の方が5%多いですね。どういうことかというとですね、そもそも日本のこの財政制度の仕組みからするとシーリングがかかってますよ。そこで頑張って補正を取りましてもですね、例えば高知県の田舎、あるいは四国全体の田舎というものが再生できるぐらい、アジアに向けて輸出が、EU諸国よりも商品がもっと高品質で安いというものが、水産物にしろ林産物にしろ出て行くかというとですね、よっぽどお金をかけないとですね、難しいですよ。それを他の国たちは、輸出国家はやってきたわけですから、それからするとこれは大変だなと。今から林道を、高性能機械が入る5m道路をどのように作るんだといわれるとそれだけでもまだ解決していないわけですから、その5m道路がつぶれないように、集中豪雨があってもですね、頑張れるような林道整備ができないと価格なんか安くなるはずがありませんので。その意味においては、この予算でがんじがらめになった上で、希望を語ったわけですけれども、現実に道路整備するだけでも大変だなと思います。その意味では達成感よりも、まあ言ったら、空念仏を5%以上やっているなという自覚はしていますので、その意味では、厳しいものがあります。

記者

就任からですね、輸出の拡大と構造改革ということをやってこられたと思うんですが、政策的な面で前進させられたというか、達成できたと思う部分を改めて。

大臣

自分でやったわけではありませんけれども、例えば全農の中野会長なんかが輸出輸出って言うように、私と会うたびに言ってくれるわけですから、その意味においては、ずいぶん体質は変わったんじゃないかなというように思っています。イギリスの買収した、M&Aした食品卸商社については前年度対比300%のコメの輸出が可能になりましたし、そんな意味では、私が音頭をとって、旗振ることによって、多少関係団体やその他の制度仕組みというのが輸出の方向に向いたのではないかというように思ってます。そんな意味では、輸出も構造改革も言わなきゃしなかったのか、何も言わなくてしたのかよく分かりませんけど、言ってきたことは事実ですので、そのことにおいてかけがえのない友人になりました、中野さんというのは。ですから私も感謝しておりますし、言ってよかったなとこう思ってます。

報道官

よろしいでしょうか。

以上