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農林水産省

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齋藤農林水産大臣記者会見概要

日時 平成29年9月8日(金曜日)11時15分~11時34分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)コメ海外市場拡大戦略プロジェクト構想について
  • (大臣より)日本中央競馬会理事長人事について
  • (大臣より)森林・林業・木材産業現場の視察について
  • 先端技術の現地視察について
  • コメ海外市場拡大戦略プロジェクト構想について
  • 佐賀県及び長崎県への大臣御出張について

 

大臣

本日はですね、私から3点、御報告がございます。
まず1点目ですが、我が国のコメの消費量が毎年約8万トン減少を続けていくという中で、食料自給率・食料自給力の向上、あるいはコメ農家の所得向上、こういったものを図っていくためにはですね、海外市場に積極的に進出をして、輸出を拡大していくということが一つの大きな課題だろうと思っております。このような中、私、先日、香港に出張させていただきましたが、その際に日本産米のおむすびの販売を意欲的に拡大している日本の若者と意見交換を行いましたが、その意見交換を通じまして、日本産米の輸出拡大について大きな可能性を感じました。このようなことを踏まえまして、コメ・コメ加工品の輸出目標600億円の目標年次であります平成31年に向けまして、コメの輸出量を飛躍的に拡大するために、コメ海外市場拡大戦略プロジェクトを本日立ち上げ、オールジャパンで輸出量10万トンを目指すということにさせていただきました。具体的には、戦略的に輸出に取り組む輸出事業者、輸出産地、輸出ターゲット国を特定いたしまして、それらが連携する形でピンポイントで個別具体的な取組を強力に後押ししていきたいと考えております。詳細は、この後、プレスリリースで御説明したいと思います。
2点目ですが、日本中央競馬会の理事長人事につきまして、本日の閣議で御了解をいただきました。お手元に配布している資料のとおり、平成29年9月12日付けで、後藤正幸現理事長を再任するということといたしたいと思います。
3点目でございます。私、来週9月11日に宮崎県へ出張いたしまして、宮崎市清武町の国有林内で森林・林業の現場を、それから日向市の中国木材株式会社日向工場を視察をしたいと思っております。宮崎県では、木材生産の現場や、我が国最大規模の製材工場を視察して、森林・林業・木材産業の現状や課題などをこの目で見てきたいなと思っております。詳細は、この後、プレスリリースさせていただきます。私からは以上でございます。

記者

今の3番目の話にもちょっと関連しますが、今週ですね、積極的に先端農業ですとか、林業関係を御視察されてですね、正に現場で進んでいる状況というのを直接、話でなく、目で御覧になって、現地の方といろいろ意見交換されたと思いますので、改めて御感想とですね、やりとりみたいなところをお聞かせいただければと思います。

大臣

筑波と千葉の出張ではですね、先端の農機ですとか植物工場の研究、あるいは実際の事業の現場を視察いたしました。先端産業ということで視察をさせていただいたのですが、私の印象は農業もですね、ある意味先端産業なんだなというふうに感じました。今、ITだAIだということで、ある種の産業革命的なものが進展をしているわけであります。その大きな波の中に、やはり農業というものもあるんだなということを感じました。大昔の話になりますけれども、鉄砲が伝来しましたときに、その鉄砲という新しい技術をですね、どう活用するかで勝ち負けが決まっていったということがありました。またITとかAIというのをですね、おそらく新しい鉄砲に変わるようなですね、新しい革新的な技術なんだろうと思います。ですからそれをどういう形で使って行くかということが、また産業のですね、勝敗を決めていくような、そういうファクターになりうるものが今進展しているのかなということを実感いたしました。また、群馬での林業の施業の現場を見させていただきました。コンテナ苗からですね、間伐まで見させてもらいましたけれども、私の印象はですね、こうやって小さな苗から何十年もかけて育てて大変な苦労をして木を切り出して、そして大変な苦労をしてようやく私どもの身の回りの柱とか天井にですね、なっているのだなということをしみじみ感じまして、林業の重要さと、それから木そのもの木材そのものがですね、大変いとおしいなと思うようになりました。両方とも大変私にとりましては有意義な視察でありました。

記者

両方ともの生産現場で、一般論ですけれども、高齢化ですとか後継者不足とか言われていますけれども、若い人材を呼び込むとか活用にもかなり意味があると。

大臣

林業の現場で聞いた話では、若い人がずいぶん関心を持ってくれるようになってきたということも聞きましたので。それから植物工場では大学生がね、たまたま私が行ったとき一生懸命、そのハウスの周りに集まっていろいろ議論をしていたんで、これもまた頼もしく思いましたね。

記者

コメの10万トンの目標について伺いたいのですけれども、この狙いについてですね、改めてちょっと伺いたいのと、やはりこの10万トンということの規模感といいますか、目標のハードルといいますか、その当たりどういうふうにお考えかと。

大臣

若干補足して御説明しますと、本プロジェクトはですね、さっき申し上げたように、輸出事業者、輸出基地、それから輸出ターゲット国というものをもうきちんとピンポイントで選定をして、それらが連携してですね、具体的な取組をやっていこうとそういうものを後押しをしようということであります。具体的にはですね、コメの輸出に関しまして、これからコメの輸出を拡大しようとする輸出事業者にですね、意欲的な輸出目標を立ててもらうと、これは御協力いただくことなんですが、立てていただいて、輸出用米の安定的な生産に取り組む輸出基地、これ産地のことですけれども、その掘り起こしを、やってやろうという産地の皆さんをですね、掘り起こして、そして重点的にですね、輸出ターゲット国を特定してプロモーションを行っていこうというようなですね、試みでありまして、できれば10月末を目途にですね、これからいろいろ働きかけをするものですから、少しお時間をいただきたいと思いますけれども、10月末に公表するということにしていきたいと思っています。今、1万トンぐらいですか、輸出はですね。ですから10万トンというのは、米菓や日本酒の原料米の換算分も含めますと2.4万トンぐらい、今輸出がされているということでありますので、10万トンというのは大変高い目標だと思いますけれども、目標というのはやっぱりすぐ達成できるような目標では目標になりませんので、チャレンジングな目標を掲げてですね、果敢に挑戦をしていきたいと思っています。

記者

今の件ですが、日本酒とかと、例えば主食用米というのは売り方も流通も全く違うと思うんですけれども、今おっしゃったプロジェクトというのは、いわゆる主食用米を指しておるのか、あるいは。

大臣

全部ひっくるめて。さっき言ったようにコメと加工米と両方の生産に結びつくようにということで。

記者

日本酒というものも。

大臣

もちろん含めてですね、全て。全て含めてです。それが2.4万トン輸出しているので、それを10万トンにしていきたいと。

記者

いわゆる日本酒の輸出拡大というのはですね、主食用米なんかの流通とまた違うと思うのですが。

大臣

ですから、個別に具体的に戦略を立てると。

記者

それは日本酒も含まれる。

大臣

もちろん。

記者

関連しておコメの話ですけれども、このプロジェクトの事業費というか、規模感と、あと交付金なんかも組み合わされるのかもしれませんけれども、この辺、特におコメの交付金というのは今たくさんあってですね、見直しもしていますけれども、そういうなんか大きな枠組みの中で、場合によっては輸出みたいなものは伸ばすけれども、その場合は何かを少し無くしてという、そういう整理も必要だと思いますが、その辺をどうお考えですかということと、あと、来年度からは7,500円のあの交付金がなくなって、700億円ぐらいあるわけですけれども、これのその付け替え先というような形での事業というふうな位置付けはあるのでしょうか。その辺を教えてください。

大臣

ちょっと先回りして心配していただいた気がするんですが、今これからこのプロジェクトを立ち上げて、どういう方がこの輸出事業者としてこの意欲的なプロジェクトに乗ってくれるか。それからその人達が、今さっき日経新聞ですか質問ありましたけれども、どういう品目で輸出を拡大しようとしていくのか、それが産地とどういう連携をしてやろうとしているのか、相手国はどこなのか、そういうものが固まってきてから個別具体的にですね、どう御支援を申し上げていくかということが結果として決まってくるんだろうと思いますので、まずは10万トンという目標を数字で決めさせていただいて、これからですね、どんどん働きかけをしていくという段階ですので、これから進展に応じて考えていくということになると思っています。

記者

そこで決めたものを来年度予算の中に反映させていくという。

大臣

必要なものがあれば、反映させるということだと思います。

記者

あともう一点、輸出先ですけれども、例えば中国とかだと、例えば精米の場所とかでいろいろ仕組み的な制約もまだ大きいと思うんですけれども、この辺やっぱり国の取組が大事かと思うんですが、この辺を具体的な働きかけというか。

大臣

中国の働きかけは中国の働きかけでまた別途いろんな場面通じて、これまでも御紹介させていただいているようにやっていますんで、現実を踏まえて、もちろん輸出事業者の人は対応考えると思いますので、それとこれとは直接関係しないと思いますけれども、中国には引き続き働きかけを強めていきたいと思っています。

記者

コメの貿易で2点伺いたいのですが、1点目が輸出に関してなんですけれども、今まで農政に長く携わってこられた政治家の方々ですと国内のコメの価格はなんとしてでも引き上げたいという思惑がある一方で、輸出となるとやっぱり西川先生なども認めていらっしゃるようにどうしてもコメの価格を引き下げないと輸出がかなり厳しいというこの相反するジレンマがあると思うんですが、ここは政策的にはどういったお考えを今お持ちなのかというのが1点目で、それと2点目でですね、一方で輸入に関してなんですけれども、今、国内のコメが非常にタイトになっているということで、かなり外食業者ですとか中食業者がSBSでもっと輸入したいというような需要が高まっていますけど、これに関しては去年もちょっとSBSでいろんな問題点がありましたが、どうお考えでしょうか。

大臣

前者の価格の問題につきましては、放っておくとですね、作ったおコメが国内に回っていけば、それが引き下げ要因になるわけでありますので、海外に出すということは需給を引き締める効果が当然出てくるんだろうと思います。それで、海外で売るには安くしなくちゃいけないかどうかについては、これはやりようだと思います。現に私が視察した香港ではですね、日本のおコメで作ったおにぎりを売っているわけですけれども、1個15香港ドル、1個25香港ドルで売られていました。25香港ドルというと日本円にして400円、15香港ドルとすると二百数十円だと思いますので、海外だから必ずしも安くなるとかそういうことではないと思いますので、大事なことは現実に農家の所得がそれによってですね、増えていくということだろうと思うので、戦略の中でもそういう視点を入れてやっていきたいと思います。SBSにつきましては、もう既に量とかルールとかきちんと決まっていますので、それに基づいて粛々とやっていくということに尽きるんだろうと思っています。

記者

2.4万トンの内訳とですね、あるいは10万トンの用途別の内訳というのがあるならば。

大臣

私の話を聞いていただいていると思うんですけれども、これから個別にどういうものが伸びるかということを、それぞれ事業者の人たちがこれから考えていただくということですので。

記者

2.4万トンの内訳というのは。

大臣

それは後ほどプレスリリースのとき聞いてください。

報道官

他にございますか。

記者

国営諫早湾干拓事業の問題で、一部報道で17日に佐賀・長崎を大臣が来県されるということが出ていましたが、どういった、今、検討状況でしょうか。

大臣

以前の会見で検討しているということを、私申し上げたと思いますが、先般、8月28日に、佐賀県知事から私宛てに早期現地視察についての要請がございましたので、それも踏まえて検討させていただいて訪問しようということにさせていただきました。ただ、どういう日程でどういうスケジュールかということはそれはまだ調整中でございます。

記者

過去に大臣が来県されたときに、開門を求める漁業者との意見交換会というのが設定されていましたが、今回もそれを設定するお考えはありますでしょうか。

大臣

具体的なお話で、今、調整中ですので。

報道官

他にございますか。

記者

確認なんですが、冒頭コメの輸出の関係でもともと1兆円の中で600億円コメ・加工品合わせてですね。この600億円というのは大体10万トンに当たるのか。その額との関係というのは。

大臣

これは必ずしもリンクしていませんが、なぜなら、どういう物をこれから、食べるおコメだけではないものが含まれてきますから、価格等についてもまちまちだと思いますので。ですから10万トンイコール600億円ということでは必ずしもないと思いますけれども、とりあえず量の目標を決めてやっていこうということです。

記者

10万トン達成すればだいたいその600億円は達成できるんじゃないかとそういった。

大臣

これから具体的にどういうもので伸ばしていくかという、具体的なターゲットにせよ、これからですので、それを足し合わせたらどうなるかということですし、必ずしもおコメだけで計算していいというものでもないと思いますので。

報道官

よろしいでしょうか。

記者

コメの輸出の関係で、重点支援する産地、これから決めていくと思うんですけれども、どういう取組をする産地を支援したいというか、産地側への要望はあるのですか。

大臣

大事なことはですね、輸出をこれからやろうという方、これからね、声をかけて一緒にやっていこうということするわけですけど、その人達がどういうことをやろうとするかによるんだと思うんですね。それにふさわしい産地がどこかとか、それにふさわしいのがどういう物かとかね、決まってくるんであって、先にこう産地があるんじゃないと思うので、先ほど申し上げましたように10月の末までにですね、そういうものを固めていくということですので、少しお待ちいただければと思います。

記者

コメの輸出に関してなんですけれど、10万というのはなぜ10万なんですか。

大臣

何か細かい計算根拠があるわけではありませんけれども、現在2.4万トンということですので、10万トンぐらい目指すということで、高い目標を掲げて引っ張っていきたいということ以上のものはありませんので、なんで9万じゃいけないのかとか、11万じゃいけないのかとかは特に考えてません。

記者

20万じゃなくて10万ぐらいだといいんでしょうか。

大臣

目標というのは頑張れば行きそうだなというものでないと、なかなか頑張らないと思いますので、でも簡単に達成できるものでもいけないと思いますので、そういう兼ね合いの中で決めさせてもらいました。

記者

海外で日本食ブームというのがありますけれども、日本米の可能性といいますか、輸出の可能性、その辺りの広がっている部分といいますか、その辺りをお聞かせください。

大臣

一つ例を挙げれば、日本食レストランというのがですね、海外ですごい勢いで増えておりまして、この5年10年先を見ても激増するというぐらいの現状でありますので、当然日本食レストランでは日本のおコメを使っていただく可能性というのは高いわけでありますので、それだけレストランが増えるのであれば、当然拡大する可能性というのが大いにあるなというふうに思っています。あとはどうやってうまくそれにアプローチしてですね、実際に成果が出るかということだろうと思います。

報道官

これで会見を終わらせていただきます。

以上