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農林水産省

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野上農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年7月16日(金曜日)10時55分~11時2分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • 大雨による被害状況等について
  • 日米貿易協定に基づく牛肉セーフガードに関する協議について
  • WTO閣僚級会合における漁業補助金交渉について

質疑応答

  • 大雨による被害状況等について

記者

  各地の大雨被害についてお聞きします。現在把握されているですね、農林水産関係の被害状況についてと、農水省で何か検討している対策等ございましたら教えてください。

大臣

  令和3年7月1日からの大雨によります、農林水産関連の被害状況についてでありますが、現時点で31都府県から報告があり、被害額は、現時点で約66億円となっております。具体的には、防災重点ため池の損傷や、農地・農業用施設における土砂流入や法面崩れ、農畜産物の被害、林地や林道施設における山腹崩壊や法面崩れなどといった被害が報告をされております。また、被害への対応としまして、これまで農林水産省から被災地に、延べ63名の職員を派遣をし、現地調査や技術支援等を実施しておりまして、農地・農業用施設の損傷に対する応急対応ですとか、国が所有するポンプによる排水作業などを通じて、被災地への支援を行っているところであります。農林水産省としましては、引き続き現地との連絡を密にして、被害状況を速やかに把握した上で、営農再開のため、被災した農林水産関係施設等の早期復旧を支援してまいりたいと考えております。


  • 日米貿易協定に基づく牛肉セーフガードに関する協議について

記者

  別の件で、日米貿易協定に基づく、米国産牛肉のですね、セーフガードの発動基準見直しに向けた協議についてお聞きします。当初、期限とされていた、セーフガード発動後90日の6月16日から、今日で更に1か月経っている状況ですけども、その後の協議の状況ですとか、合意の見通しについて教えてください。

大臣

  牛肉セーフガードに関する米国との協議についてのお尋ねでありますが、引き続き、現在、事務レベルでですね、我が国の牛肉消費量や輸入量の分析等を含めて、断続的にやり取りを行っているところであります。協議の詳細については、お答えすることは差し控えたいと思いますが、農林水産省としましては、協議の結果を予断せずに、関係省庁と連携をして、国内関係者の理解が得られるように、しっかりと協議に臨んでまいりたいと考えております。


  • WTO閣僚級会合における漁業補助金交渉について

記者

  昨日、漁業補助金に関して、WTOの閣僚級会合が開かれて、大臣も出席されたと思います。改めて、昨日の議論の内容と日本の立場、それと今後の方向性について教えてください。

大臣

  今回の会合では、漁業補助金等が議題でありまして、約100か国の貿易大臣等が出席をし、我が国からは、私と鷲尾外務副大臣が出席をいたしました。私からは、SDGsに沿って、漁業補助金交渉を極力早期に成功させるべく、全ての国が柔軟性を発揮をして議論に参加する必要があること、また、適切な資源管理を行っている場合には補助金は許容されるべきこと等を発言をいたしました。我が国としては、適切な資源管理を含めた水産政策の推進に必要な補助金を確保する観点から、引き続き、我が国の立場が交渉結果に反映されるように、各国との議論に臨んでまいりたいと考えております。


記者

  先ほどのWTOの閣僚会合の議論の関連でちょっと伺いたいのですが、年内の合意を目指すということで、協議が終わったかと思うんですけれども、年内合意までの見通しと、いくつか課題が残っているというふうに会見でおっしゃられてたんですけれども、その課題はどういったことがあるのか、お伺いできればと思います。

大臣

  具体的なスケジュールはですね、示されておりませんが、本年11月末から開催予定の第12回WTO閣僚会議に向けて、議論が進められていくと承知をいたしております。また、この会議のですね、各国からの発言内容と具体的な内容については言及を差し控えたいと思いますが、多くの国より、早期の合意が重要であり、政治レベルの関与も含めて交渉を加速させるべきとの前向きな発言がなされたというところでございます。


記者

  今のWTOの漁業補助金交渉で、改めてなんですけれども、大臣は、資源管理がちゃんとされていれば、漁業補助金は認められるべきというふうな御認識だと思うんですけれども、今回の交渉で、日本の立場、あるいはそういった主張というのは、結構認められてるというか、賛同が得られている状況なんでしょうか。

大臣

  先ほど申し上げたとおり、適切な資源管理を行っている場合にはですね、補助金は許容されるべきということを、私自身発言をいたしましたし、適切な資源管理を含めた水産政策の推進に必要な補助金を確保する観点から、今、交渉に臨んでいるところでありまして、今後、その立場がですね、結果に反映されるように、各国との議論に臨んでいきたいと考えております。

報道官

  他に御質問ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上