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赤松農林水産大臣記者会見概要

日時 平成21年12月4日(金曜日)10時52分~11時14分 於:本省会見室

冒頭発言

主な質疑事項

  • (冒頭発言)閣議の報告について
  • (冒頭発言) WTO閣僚会議の結果について
  • 事業仕分け結果を受けた対応について
  • 戸別所得補償制度モデル事業について
  • 経済対策について

舟山大臣政務官

おはようございます。大臣もWTOの閣僚会議から無事帰国されまして、久しぶりの閣議後記者会見を、これから始めたいと思います。それでは、赤松大臣から、まずご報告を申し上げます。

大臣

まず、冒頭、今日の閣議の方の報告ですが、もう、ほとんど質問主意書みたいなあれで、ほとんど報告することはありません。(閣僚)懇談会に入ったんですが、めずらしく、今日は、ほとんど何もないというか、みんな、もう疲れ切っているのか分かりませんが、直嶋(経済産業大臣)さんと僕の方から、WTOへ行ってきて、また、別の文書とかで、一応、報告書を出しますが、感想としてはこうでしたというようなことを、それぞれ、直嶋さんの立場から、私の立場から申し上げたということだけでございます。あとは、本当にそれで、今日は、めずらしいですね、誰からも意見ないですかみたいなことでしたが、まあ、それぞれ、国会最終日ということもありまして、それで早く終わったということでございます。
私の方からWTOの出張の中身についてご報告申し上げたいと思います。また、佐々木報道官の方から、日程だとか、向こうで第1分科会、全部出ましたので、全体会、第1分科会、第2分科会それぞれ私の発言した中身とかというのは、文書で、たぶんお渡ししていると思いますので、詳細はそれ見ていただいて、また、いろいろ聞いていただきたいと思ってます。
今回のWTOについては、何かを決めるという会ではなかったのですけれども、しかし、各国の首脳が全部集まり、そして、私自身も、ラミー(WTO事務局長)さんとか、あるいは、豪州、それから、カナダとは、今までもお会いしてお話はしていたんですけれども、その他の、今、主要な7か国と言われる人たちとも、インドをはじめですね、中国、EUのボエルさんとか、そういう方たちも含めて、お会いすることができた。バイ(会談)、あるいはパーティ等も2つかけ持ちでやるとか、そういう形でやって、大変意義のある3泊5日だったと思っております。ここに、一応、ラミーWTO事務局長、ウォーカーWTO農業交渉議長、それからフィッシャー・ボエルEU農業担当委員等とも、これは、バイでお話をさせていただいたということでございます
特に良かったというのは、これは、北島(ジュネーブ代表部)大使あたりも言ってたんですが、初日の夜に、日本政府主催でパーティやりまして、これも、参加者が七十数名、しかも、中国はいなかったね、中国以外は、ほぼ全ての幹部が、全部、40か国弱ですけれども、出席をされて、また、これは、たまたま、また、そういう結果論なんですけれども、4省主催でやったんですね、外務省、経産省、財務省、農水省と、4省主催で、費用も割り勘で実はやったんですが、ただ、実際は、外務大臣もいないと、経産大臣もいないと、武正外務副大臣はいたけれども、政府代表は、事実上、僕一人なもんですから、私自身が、全体をお出迎えをし、また、全員と懇談し、そして、非常にいい雰囲気で、普通、ああいうパーティって、挨拶してすぐいなくなっちゃうのですが、ほとんどが1時間以上、1時間半ぐらい、全員が最後まで残って、非常に楽しくやっていたと、そういう意味で、各国が主催して、自分の国のプレゼンスを示すんですけれども、どのパーティよりも、中身的にも、出席者の顔ぶれ、そして、懇談の中身等々、実が上がったんじゃないかと思っております。
反対に、例えば、ラミーさんと会いたいと言って、みんなバイで申し込むんですが、そんな、時間が限られているんで、小国と言うと失礼ですけれど、そういうところは、みんな断っているわけですね、それじゃあ、その場でやってもらいましょうみたいなことで、ソファも用意しておいたもんですから、そこで、ラミーさんと、ノルウェーの、例えば、外務大臣が、その場を借りてやるとか、あるいは、台湾のメンバーとどこどこがやるとか、いうようなことで、そういう意味では、非常に良かったというふうに思っております。
全体の印象ですけれども、これはもう、最後に、議長集約みたいな形で、いろいろヴェラスコ議長が、議長サマリーというようなことで発出をしてますけれども、僕も、ずっと、できるだけ分科会や全体会議で、各国の意見を聞くようにしたんですが、共通しているのは、2010年中に、やっぱり妥結をしなければいけないと、これはもう、どの国を問わず、必ず発言の中に言っていました。
それから、もう一つは、昨年12月の、少なくとも、いろいろな議論の中で積み上げてきた議長テキストを、スタートにしなければいけない、また、どこかに戻って、また、最初からやり直すということはやるべきではないというような意見も、ほぼ、これも共通をしていました。
それから、もう一つは、これは、ラミーがバイでも言っていたのですけれども、これは、全体の、また、あれでも確認をされましたが、来年の第1四半期には、ストック・テイキング、いわゆる交渉の進捗状況の評価を行うんだと、「ストック・テイキング オブ ザ シチュエーション」という言い方をしていましたけれども、そういうことをやるんだと。
ただ、ちょっと意見が違ったのは、それで、閣僚でやろうと、閣僚でもう、そこでガチッと政治力で決めようよというところと、まあ、そうは言っても、3月までには、そこまではいかないでしょうと、やっぱり高級事務レベルで、それはやればいいんじゃないかということで、議長の、ああいうやり方って、非常に、僕は勉強になったんですけれども、例えば、午前中、議論をいろいろやると、各国が話すと、そうすると、今度、午後の頭で、午前中のいろいろな各国の出たのを議長がまとめるんですね。今度、まだ午後やる、次の日の2日目は、昨日一日の、一つのいろいろな各国の発言も、またまとめて、だいたい皆さんこういう意見でしたよねと、だから、こういう議論を土台にして、今日また、それぞれ各国から意見言ってくださいみたいなことで、僕は、最初聞いた段階では、「是非、閣僚会議を」というような言い方だったんですけれども、実際には、たぶん、いろいろな意見があったということで、最終の議長取りまとめでは、閣僚(レベルの会議が決まった)ということではなくて、(ストック・テイキングに向けた道行きの作成を)高級事務レベルに要請するというようなことで、最終の議長サマリーはなったというふうに聞いております。
それから、もう一つは、農業、NAMA(非農産品市場アクセス)は優先事項であるけれども、それに留まらず、サービスだとか、ルールだとか、特に発展途上国に対する具体的な援助の中身だとか、ということについても、非常に重要であるというようなことがございました。ちょうど、私なんかが第2分科会で発言したのは、特に、アフリカ地域に対する農業支援や、あるいは指導者の育成や、そういうことに日本は積極的に応援をしていきたいなということも話したんで、ちょうど、中身とあれがタイミングもあったのかなという気がいたしました。
あと、詳細、こればっかり話すと、ずうっと長くなっちゃうので、とりあえず、そんなことをご報告して、また、ご質問があれば、お答えをするということにしたいと思ってます。それから、あとは、皆さんから、むしろご質問があってお答えするということにしたいと思います。

記者

それでは、まず、事業仕分けの結果への対応についてなんですけれども、先週、仕分けの結果としては、出揃ったわけですけれども、これに対する農水省としての対応の基本的な考え方を、まず教えていただければ。

大臣

財政状況が、国全体として厳しいのは事実ですから、今回の事業仕分けの評価結果を踏まえまして、大胆に、歳出の見直しをするところはしていくと、これについては、もう、できる限りのことで、ご協力をしていきたいと思っております。そういう中で、先日の親会議の方で、一応、確認をされていることは、政治的判断を要する事業については、予算編成の過程において、内閣の責任で必要な結論を得るということになっていますので、私どもとしては、基本、今回の、私どもの政策の中心になります戸別所得補償制度を中心にしながら、このところは、やっぱり、やるべきものはやっぱり、きちっとやるということで、必要な予算については、しっかり確保していくと、この基本線は変わっていません。
ただ、それ以外のところで、ここは、もうちょっとこんな、例えば、基金にもこれだけ積み上げる必要ないんじゃないかと、これちょっと戻してくれとかね、この事業、まだ、今、税制改正なんかで、懸案中の例えば、A重油とかね、そういうところのあれありますよね。だから、そういうところに対する見直しどうするかとか、残った課題はありますけれども、基本論としては、一応、事業仕分け、その手法によるということは、内閣全体で決めているわけですから、その結果そのものは、尊重をしていきたいというふうに思っております。
あとは、今度はそれが具体的に、刷新会議の方は、あとは、具体的には財務省と折衝して下さいという言い方ですから、前々から言っている、いろいろな、これはノーと言われたけれども、じゃあ実際に本当にノーでいけるんですかと、農道のことでも、鳥獣被害でも、それから「のうさい」(農業災害補償制度)の保険もそうですよね、法律で定められたようないろいろなことを踏み越えてやれるんですかみたいな、それは、個々にはあんまり言いませんけれど、そういうこともあるもんですから、それは、具体的に予算額を決める時に財務省との折衝ということになるんだろうというふうに思っております。

記者

ちょっと、若干細かいんですけれども、二つ目は、先週の、戸別所得補償の推進本部の中で、確認されたという、制度運営の実務の検討方向なんですけれども、佐々木政務官のご説明では、あの検討方向を出した上で、国民の議論に付していきたいということだったんですが、議論に付すというのはですね、いつぐらいまでに、どういう形で聞いてですね、そして、どういった形でまとめられるのかと。予算編成、予算案を作る前に、ここのところも全部詰めていくのかと、こんなところの日程感も含めて・・・。

大臣

早く中身を知りたいと、来年の準備もあるじゃないかというご意見も非常に強いもんですから、この間、第3回目の推進本部で出した結論というのは、その時点で言える最大限のものを、きちっと整理して出していこうということで、その段階で、私どもの考え方が示せると、整理されたものをお示しをしたということでございます。
ただ、問題は、定額部分がいくらなのかとか、何とかとか、そういうことが具体的に出てこないと、例の、他の麦・大豆と比べて、どうだとかこうだとか、いや、こっちでこんなコメで、これだけ利益出るんだから、補償するんだから、それは全体で考えたらみたいなことは、やっぱり額が出てこないと分からないと思うんですよね。
だから、そういうことについては、ただ、予算案が、今、こういう状況ですから、それを見て決めると。それは、例えば、じゃあ12月の予算が、25だ、26だ、決まったら、それまで、じゃあ出せないのかということにはならないわけで。基本的な、そういう政治決着的な、あるいは大筋これで大体いけるとか、というようなことになれば、その時点で、できるだけ早く出していきたい。
今日も、副総理が、是非会いたいと言っているんで、本会議終了後、菅(副総理)さんとサシでやりますけど、たぶん中身は言ってないけど、たぶんこういう話なんだろうと、僕の想像ですよ、分かりませんよ、まだ。予め言われてないから分からないけれど、今、2人で話したいといったら、そんなことしか別にないですから、まあ、そういうこと。それから、副大臣クラスも、それぞれのレベルで、あるいは、事務方は事務方のレベルで、もう財務省等とも話してますから、そう遠からず、予算の骨格は、何円まではいかないにしても、骨格のところは決まってくるだろうと思ってますから、そういう方向が出た段階で、できるだけ早くお伝えをしたいというふうに思ってます。

記者

そうしますと、例えば、調整水田は対象にしないですとか、あとまた、既に麦・大豆を作っている人は、そこの面積を減らして、米粉とか飼料米に移るということは、これはそこに移った時も助成の対象にしないんですとか、そういった検討方向についても、予算案が決まる時までには、それは、はっきりとした方向を出すということで、よろしいんですか。

大臣

なりますね。それはまた、そういう実施要領みたいなものを、それはそれで予算とは別に整理をして、きちっと、それぞれのところで、また説明会をやったり、地域ごとで、農政局単位、あるいは市町村単位とかでやっていると思いますので、そういう時に、それを見てもらえれば全部分かる、というようなことの中身を示すことになると思います。

記者

経済政策、追加の経済政策と言いますか、2次補正と言いますか、何となく、そろそろ出そうな雰囲気が流れてますが、農水省としての柱となるものというのは、もう決まってらっしゃるんでしょうか。

大臣

もともと、2.7兆円レベルの時は、僕のところは、代表選手で郡司(副大臣)さんに行ってもらってたんです。その郡司さんを通して、だいたい、このぐらいの額で、こういうものをということを言われてきてまして。ただ、僕は、ちょっとジュネーブに行っている間に、考え方が少し変わって。
今、調整が行われているんですけれども、コンクリート社会から木の社会へというのを基本理念としてやっていくと。
ただ、これ、利用間伐等は、僕らは、もともと言ってることなんですけれど、ただ、公共事業につながるようなものは駄目だとかね、だから、路網整備も駄目だとか、最初はそういうことだったんですね。だから、例えば、そういう、これからの将来を見据えた木材プランナーみたいのを養成するんだとかというのが、正直言って、本部の、菅さん達の考え方だったと思うんですけれども。プランナー育てる、これは批判になるから、あまり僕は言っちゃいけないのかも知れませんが、プランナーを育てることは本当に必要なんです。ただ、必要なんだけど、それは、もともと本予算でやるべきことで、将来を見据えて、きちっと、日本の森林どうしていくかということは、本来、そこでやるべきで、今度は緊急経済対策ですから、3か月間、この3か月でバーンと金を使って、雇用や経済をバッと立て直すというのに、本当にそんなんでいいんですかと。それもやってもいいけれども、もっと直接的につながる路網の整備だ、林道のあれに、じゃあ人がいないんだから、じゃあ緊急にアルバイトでも、派遣でも、どういう雇用形態かは別として、人を入れてやるということが、むしろ地域の活性化や景気対策に、僕はなると思ってるんですけれども。
だから、そういうことを、1時から菅さんに会いますから、そのことも併せて、ちょっと話してみようかなというふうに個人的には思っています。
それから、たぶん、今、これは新聞に出ているから、多少言ってもいいと思うんですけれども、エコポイントで、自動車や電気製品に加えて住宅もと言っていますけど、民間住宅だけやったって、別に、悪いとは言いませんけれども、よりお金を使わない形で、しかも効果ある形で、実効性を伴ってできるって言ったら、僕は、役所の建物だとか、学校だとかね、そういうのだと思うんですよね、ですから、それだったら、そういうのを木造建築に、3階化はしなければいけませんとか、是非、そういうのを直ちにやりなさいとか、いうことの方が、よっぽど経済対策になるし、実効性があるし、いいと思うんですけど、ちょっと、何か誰が来てんだって聞いてみると、国交省あたりは、住宅(局)から来ているっていうんだね、住宅じゃあ、役所の建物やそんな学校のことさわれませんから、だから営繕だとか、そういう部門の人に本当は入って、国交省もやってもらえると、もっと景気対策が、2.7兆円から、何か額も、僕がジュネーブ行っている間に、ガーンと増えたようですから、効果があるんじゃないかなという、これは個人の意見ですよ、とは、そういうふうに思っています。
だから、一農林水産大臣ですから、力小さいですから、私が言うことが、内閣全体でどれだけ活きるかどうか分かりませんが、少なくとも、副総理には、そういうお願いをしてみようかなと、どうせお金使うんだったら、こんな厳しい財政状況の中で、本当に限られた財源を、有効にやっぱり使って作っていくということは必要ですから、そういう意味で言えば、私は、より効果のある形で、より、特に、補正でやるわけですから、この3か月、4か月で、本当に、すぐ効果が少しでも早く出てくるようなことに、重点的に限って、使っていただいた方がいいような気がしております。
もし、批判めいたことに聞こえたら、お許しをいただきたいと思いますが、そういう意味ではなくて、前向きな意見を申し上げたいなというふうには思っております。

記者

戸別所得補償の、この財務省との折衝ですが、これから本格化してくると思いますけれども、いつ頃までに、大臣としては、やはり決着をつけたいなというふうにお考えになっていますでしょうか。

大臣

まあ、おおよその方向は来週中ぐらいに出るんじゃないですか。
もう、これは、山田副大臣や郡司さんたちもやってくれていますけども、財務当局や国家戦略局の人たちも含めて、やっぱり戸別所得補償制度というのはマニフェストでも書いてあるし、やっぱり、これは、よく聞いてみると、説明を、農水省の意見を聞いてみると、コメ抜きにしてやったって、全然これはもう生産調整にも何も効果ないし、やっぱり、これ1・2(米戸別所得補償モデル事業と水田利活用自給力向上事業)をセットで、僕が、よく言っている1・2セットで、これ、やらない限り、全国統一でやらない限り、意味がないなということが、だんだん、今、分かってきまして、これを何かに変えろという論よりも、それが必要なことは分かったと、分かったんだけど金がないんだから、どこか他を削ってくれよと、そうしたら、もう、すぐ認めるよというところの段階まで、今、来ていると。
ただ、そうはいっても、3兆円割るぐらいの予算なのに、他切れ、あれ切れと言ったって、そう簡単にスパスパ切れるもんじゃありませんよというのが、もう正直なところですね。だから、そこはもう最後は、私自身の政治的な決断と、皆さんの意見を聞いて、総合的にどう判断するかと、まあ、ここですから、そうそんな、これから2週間も3週間もかかるなんていうことには思ってません。

舟山大臣政務官

はい、よろしいでしょうか。はい、どうもご苦労様でした。

以上

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