このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

森山農林水産大臣記者会見概要

日時 平成28年2月2日(火曜日)10時24分~10時40分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)平成27年農林水産物・食品の輸出実績について
  • (大臣より)地理的表示の登録について
  • 岩手県及び宮城県への出張について
  • 農林水産物の輸出について
  • 地理的表示の登録について

 

大臣

おはようございます。私の方から2点、報告がございます。まず、平成27年の農林水産物・食品の輸出実績を御報告いたします。総額は過去最高の7,452億円、前年比で21.8%増加し、輸出戦略上の中間目標であります、平成28年に7,000億という目標を大きく超えておりまして、1年前倒しで達成をすることができました。農林水産物・食品の輸出につきましては、輸出戦略に基づき、取組の検証を行いながらオールジャパンで推進をしてきたところであります。また、和食のユネスコ無形文化遺産登録や、ミラノ万博での日本食文化の発信、更には、総理などによる日本食材のトップセールスなど、官民一体で様々な取組も行ってまいりました。今後とも、官民一体で輸出の拡大を図りまして、輸出額1兆円目標の前倒しをすることを目指してまいりたいと考えております。
    次の御報告でございますが、地理的表示法に基づく登録につきまして、昨年12月、初め、7産品登録をいたしましたが、本日、新たに3産品の登録を行うことになりましたので、御報告いたします。今回、登録されますのは、熊本県産い草、熊本県産い草畳表、伊予生糸(いよいと)、伊予の糸ですね、の3産品になります。昨年7産品登録されておりますので、今回で合計10産品となることになります。今回登録されました産品は、いずれも地域の風土や長い年月をかけて養われた重要な農林水産物であり、地域の宝であります。今後とも、地理的表示の登録を進め、高品質な農林水産物の差別化と国内外での需要の拡大を図ってまいりたいと考えております。また、本日15時30分から伊東副大臣より生産者団体に対しまして、地理的表示の登録証を授与することとしております。ただいまお知らせしました両件とも、詳細はこの後プレスリリースいたしますので、私の方からは、以上でございます。

記者

先週末に被災地の方出張行かれたと思いますけど、もうすぐ震災から5年となりますが、前回行かれた福島も含めましてですね、被災地農林水産業の課題と今後の取組、視察踏まえてどのように考えてますでしょうか。

大臣

やがて震災が起きまして、5年が経過をしようとしておりますが、この5年間、現地では大変な御努力だったんだろうなあというふうに現地を見るたびに思うことでございます。また、今後5年間は復興・創生という新しいステージを迎えることになりますので、創生というのはどういう新しいことを加えていくかという意味も含まれているのだろうと思います。私はその創生が始まる年に当たって現地をもういっぺん見ておきたいという気持ちで今回は岩手県と宮城県を視察をさせていただきました。まず、達増岩手県知事と岩手県庁でお目にかかりまして、復旧・復興の現状について意見の交換をさせていただきました。また遠野市では、農政新時代ミニキャラバンを開かせていただいて、大変お忙しいのに地域の皆さんがお集まりをいただき、いろんな意見の交換ができましたし、また、民泊をですね、ここは非常に積極的にやっておられるところでありまして、新しい方向性を見ることもできました。また、その後、一関市にまいりまして、フリーデン大東農場で、飼料用米の取組状況についていろいろ意見交換をさせていただきました。その後、広田湾の漁業協同組合で、特産の牡蠣や新しいエゾイシガイ(正しくはエゾイシカゲガイ)というんでしょうかね、養殖業の復興の取組を見させていただいて、本当に地域の皆さんがですね、元気を出して頑張っていただいておりましたし、また牡蠣については市場でも評価もいいということを伺いました。あと、気仙沼にまいりましてサンフレッシュ小泉農園というところで、トマトの養液栽培施設を見させていただきましたが、地域の雇用も発生をしておりまして、新しい今後の一つの施設農業の方向性ではないかというふうに感じたところであります。あと、石巻市ではですね、大川地区のちくなが工区(正しくは長面工区)というところで、津波の被災の農地の復旧現場を見させていただきましたけれども、まだここは今からやらなきゃならないことが残っておりまして、80cmから70cmぐらいの地盤沈下があったもんですから、海水が入ってくるということ等への対応というのが今からでありますけど、すでに復興したところはですね、集落営農で皆さん頑張っていただいておりましてですね、かなりの面積を頑張っていただいておりますので、早く復興を終えてですね、また集落営農なりあるいは地域の農業者の皆さんに頑張っていただければなあというふうに思います。あと、石巻の漁港にまいりましたが、昨年9月から全面供用開始されておりますけれども高度な衛生管理に対応したですね、魚類市場ができておりまして、HACCP(ハサップ)対応でしっかりおやりいただいているということでございまして、今からの魚類市場というのはこういう市場がモデルなんだろうなと思って見させていただきました。私も地方議員の頃から地方の中央市場についてはいくらか関係してまいりましたけれども、かなり進んだ対応をしていただいているなあというふうに思いましたし、石巻は漁業の盛んな所ですから、ここは一つの核になって加工業を含めてですね、頑張っていただけるんではないかなというふうに思うことでございました。あと、大衡(おおひら)村にまいりまして、ベジ・ドリーム栗原というところがハウスでですね、パプリカ栽培しておられるところを見させていただきました。隣にトヨタの工場がありまして、そこからの排出される温水を利用してですね、おやりになっておられるんですけど、非常にいいパプリカが栽培されておりまして、私はパプリカの栽培は非常に難しいと聞いておりまして、私の選挙区でも何人かが挑戦するんですけど、なかなかうまくいきませんで、今回見させていただいたパプリカというのは大したもんだなと思って、栽培技術あるいは施設というのも先進的なものだろうなあというふうに思うことでございました。全体的には新しい農業や漁業に向かってですね、まさに創生という気持ちで現地の皆さんがお取組をいただいているということを力強く感じましたし、こういうことを我々はしっかりと政策でお支えをするということが大事なことだろうというふうに思うところでございます。以上でございます。

記者

冒頭ありました輸出についてなんですけども、足下の数字、順調に推移してると思うんですけど、冒頭、和食の登録やミラノ万博のお話もありましたが、改めてその要因、大臣としてどのように見ておりますか。また、今後伸ばしていくための課題についてもお聞かせいただけますでしょうか。

大臣

やはり、日本の農林水産物あるいは食品というのは、安心・安全なものであるという、世界的な評価をいただけるようになっているということが一番大きいのだろうなあというふうに思います。ただ、シンガポールでも少し思うことでございましたが、価格をもう少しですね、考えられないのかなということと、売られている価格からすれば、農家の皆さんのですね、手取りがもうちょっとどうかならないのかなということを正直に思いますので、今後はそういうことをしっかり検討してですね、農家の皆さんの所得につながる対応をどうしていくか、それと、せっかく日本のいいものを望んでおられる外国の皆さんにできるだけ適正な価格で提供していくためにどうすべきかとかいろんなことを今からやらなきゃいけないのだろうというふうに思っております。今日ですね、実はTPP関連政策大綱に基づきまして、農林水産業・地域の活力創造本部の下にですね、輸出力強化ワーキンググループが立ち上がりまして、今日初会合を開くことになっております。そこで、いろんな方々の御意見も聞きながら、しっかりした戦略を詰めていくということで一兆円の前倒しに向けて努力をするということになるんだろうと思います。

記者

地理的表示保護制度について、1点お伺いします。今、現時点での申請の数がいくつあるのかということと、この申請の数をさらに全国的に増やしていくために、農水省としてどのように取組みを進めていきたいのかの2点をお願いします。

大臣

今、全国の各地からですね、60の産品について登録申請をいただいておりますので、スピーディかつ適切にですね、登録を進めてまいりたいと考えておりまして、当面、1月に1回ぐらいのペースでですね、学識経験者の意見等をいただきながら、順次、登録を進めてまいりたいと考えております。あと、まだそれぞれ地域の宝があると思いますので、登録に向けての啓発もですね、しっかりやっていかなきゃいけないなと思っております。

報道官

他にございませんか。

記者

輸出額の方なんですけれども、3年連続で過去最高を更新ということなんですが、今年ならではの特徴みたいなものはありますでしょうか。

大臣

ちょっと待ってくださいね。品目別に申し上げますとですね、農産物が大体24%ぐらいの伸びでございます。林産物も24%ぐらいの伸びでございまして、水産物が18%ぐらいの伸びでございますから、バランスよく輸出は伸びてきているのではないかというふうに考えております。また輸出先ではですね、一番伸びましたのが香港でございまして、ここは33%ぐらい伸びておりまして、金額も一番もちろん大きいわけでありますが、1,794億円くらいになってます。あと、次が、失礼しました、一番伸びたのが中国でございますね、中国は35%伸びておりますから、839億。そして2番目が香港でございまして、33.5%でございますが、金額では香港が一番大きいということでございます。それぞれの伸びがありまして、伸び率からいうと、失礼しました、オランダがですね、41.7%、輸出総額では105億円なんですけども、伸びとしては一番大きいですね。大体バランスよく伸びてきているんではないかなというふうに思っております。それぞれ水産物、農産物、林産物を含めて地域別に戦略を立てて努力をしていけば、1兆円の前倒しというのは可能ではないかなと思います。

報道官

他にございませんか。よろしいですか。

記者

今のその輸出の関係で、追加でお尋ねなんですけれども、やはりコメとかですね、ものによっては、まだ目標に対して、進捗がですね、できてないものもあるんだと思うんですが、今後そのあたりを伸ばしていくために課題としてですね、どういうことが挙げられるのかというのを改めてお聞かせください。

大臣

そうですね、コメにつきましてもですね、いくらか伸びてはきておりますけれども、伸び率のところがもう一息だなあという気がいたしますが、コメは国内でも高品質のコメだけを輸出をしてまいりましたけれども、もう少しそのあたりも見直してですね、やらなきゃいけないんじゃないかなと思っておりまして、農家の現場ではですね、もうちょっと多収の多収米をですね、作って輸出に向けようとかという動きも出てきておりますので、そのこともしっかりやらなきゃいけないなというふうに思っています。できれば、玄米で輸出をできる国をどう増やしていくかということが、一つの課題ではないかなというふうに思っておりますが、ここは植物検疫のところがありますので、できたら、発芽しない玄米を作れればですね、非常にいいんだと思いますが、発芽をするもんですから、精米されたコメでないといかんというルールになっているもんですから、そういうことも今から研究しなきゃいかんと思いますが、シンガポール、香港で急激に伸びたというのは、やっぱり、玄米で持って行って、向こうで精米して、つきたて米をお届けできるという仕組みができたことが大きかったと思いますので、そういう流通の面もしっかり考えて取り組んでいくということが大事ではないかなと思います。

記者

大臣、改めてなんですけども、今期ですね、その約7,500億という進捗を、3年連続過去最高だというところで、そっちの御所感というのはどのように受け止めてらっしゃいますか。タイミングとしては7,500億達成という、前倒しなんですけど、受け止めをお願いします。

大臣

秋口から急に伸びてきておりますよね、7,000億はいくんじゃないかと思っておりましたが、それよりも500億ぐらい多かったというのは、秋口以降ずいぶん伸びてきておりますので、この流れを大事にしなきゃなりませんし、まだTPPのいい影響を、まだ環境が変わっているわけではなくて、今の現状の中で頑張ってるわけですから、TPPが発効するとさらに加速をしていくんだろうと思います。それまでにいろんな準備を整えておくということが大事なことではないかなというふうに思っています。

報道官

他よろしいでしょうか。以上で会見を終了します。

以上