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農林水産省

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森山農林水産大臣記者会見概要

日時 平成28年6月10日(金曜日)9時55分~10時15分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣より)第11回食育推進全国大会への出席について
  • 飼料用米政策について
  • 農林水産物・食品の輸出額目標の1年前倒しについて
  • バター輸入について
  • 幹部人事について
  • 北海道におけるジャガイモシロシストセンチュウの発生について

 

大臣

私の方から、冒頭発言をお許しをいただきたいと思います。明日11日、今月の食育月間の中核行事として実施されます、第11回食育推進全国大会に出席するため、福島県に出張をいたします。あわせて、福島県内の原木しいたけ生産や、林業再生に向けた実証事業の現場を視察します。本年の食育推進全国大会は、チャレンジふくしま!おいしくたのしく健康長寿をテーマに、東日本大震災から着実に復興・創生のあゆみを続ける福島県で開催をされます。大会では、食育推進ボランティアの表彰のほか、講演会、体験ブースなど多彩な催しが行われる予定であります。多くの方々に大会に御参加をいただき、食育について考え、行動していただく機会になるとともに、福島の復興・創生につながることを期待をしているところでございます。詳細は、この後、プレスリリースいたしますので、御承知おきをいただきたいと思います。私からは以上でございます。

記者

米政策に関してお尋ねをしたいんですが、いわゆる飼料用米の生産を誘導するような形で政策を政府は進めてらっしゃると思いますが、先日まで行かれておられました東北でも、大臣、その現場を取組を視察なされたと思いますけれど、一方で財源の確保が長続きするのかという疑問も浮かんでおりますが、そこに対してどのようにこれから御対応されていかれるのかお考えをお願いいたします。

大臣

まず、水田フル活用キャラバンについて、少し考え方を説明をさせていただきたいと思いますが、私は7日と8日にかけまして、米どころ、東北・北陸水田フル活用に関する情報共有化と円滑な実施に向けたキャラバンとして青森県と、秋田県を訪問をし、現場の知事や中央会、農業者等と双方向の意見交換を行ってまいりました。現場での意見交換等においては、私から、30年産から行政による配分に頼らない米生産が始まりますけれども、県、市町村レベルの農業再生協議会は存続をしますし、国としても同協議会が地域農業の戦略本部として機能するように積極的に関わる中で、需要等の情報提供をしっかり行っていくということを、まず御説明をさせていただきました。次に、今、御指摘のありましたように、飼料用米への支援については、閣議決定をした平成37年度に110万トンの目標を確実に達成をするために、農業者の皆さんが安心して飼料用米に取り組めるように、必要な財源を確保していくことを御説明申し上げました。また、TPPに関してもコメに関してはいくらか不安が現場にありますので、米国、豪州に対する国別枠を設定をいたしますけれども、輸入量と同量の国産米を政府が備蓄米として買い入れ、輸入量の増加を遮断をすることにしていることを説明申し上げ、また、輸入米の価格は従来のSBSの運用実績等を勘案をすると国産の業務用米の価格と同水準となる見込みであることを、過去のデータをお示ししながら、御説明を申し上げたところであります。また、知事、県中央会、農業者等の皆さんから、コメの輸出拡大や収益性の高い野菜への転換、更に視察をいたしました黒石市のトキワ養鶏での飼料用米を活用した畜産物の付加価値向上など、前向きな取組もお伺いをすることができました。引き続き、東北・北陸各県に省幹部を順次派遣をいたしまして、30年度産以降も農業者の皆さんが安心して営農に取り組んでいただけるように、現場に寄り添って、説明を丁寧に行ってまいりたいと考えております。

記者

昨日、安倍総理大臣が山形の街頭演説で農林水産物の輸出目標について、1年前倒しの2019年の達成を目指したいという考えを示されましたが、これに対して、今日、閣議の前後、ないしどこかのタイミングで安倍総理大臣から何か指示があったのか、また、これに関して森山大臣はどのように取り組んでいこうと考えてらっしゃいますか。

大臣

総理からは特別そのことについて御指示を受けていることはありませんが、ただ、総理が昨日発言をされたことは承知をしておりますし、我々としては、農林水産物・食品の輸出促進については、今回取りまとめました、農林水産業の輸出力強化戦略において、輸出国・地域別の輸出拡大路線や、品目別の輸出強化に向けた対応方向を策定をしたところでございますので、この戦略の中では、平成32年1兆円目標を可能な限り早期に達成をするとされておりますので、様々な取組をさせていただいて、この達成を目指してまいりたいと考えております。

記者

2019年の達成は難しくないとか、可能だとかお考えですか。

大臣

それに向かってしっかりやらせていただくということだと思います。昨年、中間目標は1年前倒しができましたし、今年の輸出も前年比で少し伸びてきておりますので、これを引き続き頑張っていけば、総理のお示しになった1年前倒しというのは可能になるのではないかというふうに考えております。ただ、農林水産物というのはやはり輸出したい物が天候やいろんな気象的な条件で物がないときもありますので、そういうことも考慮しなければなりませんが、順調に気象的な条件が推移していくとすれば、前倒しは可能であるというふうに考えております。

記者

具体的に、有望なですね、品目というか、今後特に伸びの期待できるような品目、大臣としては何かお考えになっているものはありますか。

大臣

有望なということは、日本の農林水産業の将来のためにどうプラスにしていくかという視点も大事だと考えておりますので、そういう意味では、コメの輸出をどう伸ばしていくかというのは、非常に大事な課題だと考えております。あと、果物の分野がですね、やはり日本は強いと思いますので、その分野も頑張らなければなりませんし、今、輸送の革命的な技術がずいぶん進んできておりますから、野菜を含めて輸出は非常に伸びていくのではないかなというふうに考えておりますし、また、流通を担当していただく企業の皆さんも御努力をいただいておりますので、そういうことを総合的に取り組んでいけば、かなり伸びるだろうと思いますし、また、日本の農業の将来、水産業の将来、林業の将来にもプラスになるのではないかなと考えています。

報道官

他にございませんか。

記者

バターの件をお伺いしたいんですけども、先日、農水省、追加輸入の発表をしたところですが、去年も計算上は足りるということだったんですけど、結局、秋から年末にかけてですね、店頭で不足したことがありました。そういうこともあったので、今年は大丈夫なのかというところを一点、関連して、よく大臣が生乳の指定団体のお話をするときに、重要な機能の一つとしてですね、需給調整機能というお話をされてるんですけど、ここ何年か秋から年末にかけて、足らない、店頭でバターがないという状態が起きてることについて、この需給調整機能というのは問題なくできているのかどうなのか、その辺の見解をお聞かせください。

大臣

バターのスーパー等での品不足につきましては、いくつか特徴的なことがあったのだろうというふうに思っております。今、非常にケーキ屋さん、あるいは個人でなさる、いわゆるお菓子を作られる方々というのはずいぶん増えてきておりまして、その人たちがバターを求めてこられたというのが急激に伸びてきたというのも一つの要因だったんではないかなと思います。それに対応できるようなバターの輸入をしておけばよかったんですけども、ロットが大きすぎるもんですから、ちょっとなかなか、そこへの対応が少し遅れたのはあるかもしれませんが、今回輸入の量も増やしましたし、あるいはそのロットも小さくしておりますから、そういう意味では事業用向けのバターというのはご安心をいただけるというふうに思っておりますので、そこがうまくクリアできれば、一般家庭向けのバターの不足というのはあり得ないというふうに考えております。また、指定団体制度そのものが乳製品と牛乳の調整をやっていることはそのとおりでありまして、ここがうまくいかないと生乳を廃棄するという現象が起きてまいりますので、そこはうまく機能を果たしていくということは大事なことだと思っておりますし、引き続きその機能というのは大事にしていかなければならないと考えています。それと、少し、おかげさまで、生乳の絞る量が少し順調に増えてきておりますので、今のところ大丈夫だと思いますが、これも、気象条件によってですね、生乳の絞る量が少し変化をいたしますので、そこの所をよくにらみながら対応していくということは大事なことだと思っています。

報道官

他にございませんか。

記者

人事についてお伺いいたします。農水次官の人事について、一部報道でですね、局長のお名前が上がってますけども、それの真偽のほどをお伺いしてよろしいでしょうか。

大臣

報道が、いろんな報道があることは承知をいたしておりますが、人事については、まだ決まっておりません。

報道官

他に。

記者

先ほどの輸出目標の前倒しの件なんですけれども、19年に1兆円を目指すという、政府目標として、今後、創造本部とかですね、そういう所できちっと、その目標を変更するっていうか、そういうことにこれからなるんでしょうか。

大臣

前倒しをするというのは目標として定めておりますので、それに向かって努力をするということに尽きると思います。

記者

前倒し期間を1年前倒しして、19年に目指す。

大臣

総理が1年前倒しと御発言なさっておられますので、1年の前倒しというところは目標になったと思いますし、できるだけ前倒しをするということですから、それが1年半になればなおさらいいし、ということだろうと思います。

記者

北海道のジャガイモシロシストセンチュウの関係で、昨日、自民党の方が決議をまとめられて、大臣の方にも要請に来られたと思いますけれども、今後、農水省として、具体的にどのような対策考えているか教えてください。

大臣

実は、ジャガイモのシロシストセンチュウに関しましては、私も大変心配をしているところでありますが、まず、どれぐらいの広がりなのかということをしっかり見極めるということが大事なことだというふうに考えております。それと、どう、そこに対策・対応していくかということが、実は初めてのことなものですから、我々もしっかりとそこは間違いがないように対応しなければなりませんので、その準備を怠りなくさせていただくということが大事なことだと思っておりますが、北海道の連作体系にも影響を与えることでもありますし、また、場合によっては、耕作を一時、別な物を植えなければならんということになる可能性も秘めておりますので、できるだけ広がり具合というものを早く確認をさせていただいて、北海道の農業団体の皆さんや農家の皆さんともしっかり議論をさせていただいて、間違いなきを期したいと考えておりますが、大変大きな計画になるなというふうに思っております。それと農家だけではなくて、他にもいろんな影響がありますので、例えば、ジャガイモのでん粉工場が1年間その分操業できないとしたらどう対応するかとか、いろんな問題が出てくると思いますので、ここは総合的に議論をさせていただいて、しっかりやらなきゃなりませんが、いずれにいたしましても、ジャガイモシロシストセンチュウというものを撲滅するということが大事なことでございますので、そのことに向かって頑張らなきゃならんと思っています。もう一つ大事なことは、なぜ、ジャガイモシロシストセンチュウが北海道で発生をしたのかということについては、今、一生懸命やっておりますが、こういうルートで入ってきたんだというのは特定されておりませんので、そのことはそのことでしっかり突き詰めておかないと今後の対応にも影響することでございますから、そのことはそのことで、今、しっかりやってるところでございます。

記者

被害の把握っておっしゃいましたけれども、被害が出ている地域でいろいろ一つづつ農地を見て回る、そういった調査にこれからなるという話ですか。

大臣

ジャガイモを植えてみて、引っこ抜いて、いるかいないかということを確認をするということみたいなんですが、8月頃でないと分からないんだろうと思います。そうしますと、シストになってますと、なかなか駆除ができないそうでして、シストをどうふ化させてセンチュウにするかということが大事だそうでございますが、それはジャガイモの持っているようなものを植えて、そしてそのシストがセンチュウに変わるということをさせてから、駆除していくということが考えられているようでございますけど、初めてのことでございますので、外国のいろんな先例等があるとすれば、そういうことも研究をさせていただいて、間違いなく対応しなきゃいけないなと思っておりますし、それと、ジャガイモシロシストセンチュウに強いものをどう品種を作っていくかという課題も大事なことだと思いますけども、なかなか1日2日でできる話ではありませんので、いろんなことを想定をしながら、今から対応しておくということが大事だろうと思います。いずれにいたしましても、大変な事態であるということは強く認識をしておりますので、しっかりとした対応をさせていただきたいと思います。

報道官

他よろしいでしょうか。それでは以上で会見を終了します。

以上