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プレスリリース

ユネスコエコパークへの推薦地の選定について

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平成30年3月7日
農林水産省

「日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会」が昨日開催され、生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に推薦する地域として、「甲武信(こぶし)」が選定されました。

1.概要

生物圏保存地域(国内呼称:ユネスコエコパーク、英名:Biosphere Reserve(BR))は、生物多様性の保全、持続可能な開発、学術研究支援を目的として、昭和51年(1976年)に、ユネスコが開始した制度です(別添1及び別添2)。ユネスコエコパークの登録は、各国からの推薦を基に、「ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会」において審議、決定されます。

昨日、「日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会」(事務局:文部科学省)が開催され、「甲武信(こぶし)」(埼玉県、東京都、山梨県、長野県)がユネスコに推薦する地域として選定されました。

今後、日本ユネスコ国内委員会を通じてユネスコに申請書を提出し、平成31年(2019年)春頃に開催されるユネスコMAB計画国際調整理事会において、登録の可否が決定される予定です。

2.今回の推薦地について

「甲武信(こぶし)」

推薦地190,603haのうち核心地域(注1)13,364ha、緩衝地域(注2)70,858haは、首都圏や周辺地域の水源域として、山岳や森に加えて御岳昇仙峡等の渓谷が、四季折々に彩りを変える日本的な美しい自然に恵まれており、首都圏近郊にありながら、連続性があり、生物多様性に富む貴重な生態系が広く保存されていることが、本候補地の大きな特徴です。林野庁では、核心地域の約4割を占める国有林の大部分について、保護林や緑の回廊を設定し、適切な保全・管理を行っています。

また、移行地域(注3)においては、山梨県の峡東地域では、江戸時代以前よりブドウやナシ、モモ等の果樹栽培で知られ、自然の地質・気候を活かした産業として、固有の品種である「甲州ぶどう」を守るなど、持続可能な形で農業が進められています。また、秩父市を中心に地域固有のソバの品種が守られており、荒川上流部の澄んだ源流を利用して栽培されたソバは「秩父蕎麦」として、祭事やお正月等に出す御馳走として振る舞われています。地域固有の野菜としては、「大滝いんげん」、「中津川いも」、「しゃくし菜」等があり、地質や気象等に適した品種が守られています。


注1:核心地域:厳格に保護され、長期的に保全されている地域
注2:緩衝地域:核心地域を保護するための緩衝的な地域
注3:移行地域:人が生活し、自然と調和した持続可能な発展を実現する地域

3.評価のポイント

(日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会より)

推薦地は、太平洋側から日本海側までの広い領域を支える水源地の環境を持ち合わせ、人間の活動と生態系保全のバランスがとれた地域である。

生態系、絶滅危惧種等について広範囲な調査も行われており、生物多様性の保全上、重要な地域である。これらの学術機能を活用した、さらなる保全活動、並びに地域における普及教育活動が期待される。

農業や林業、企業と連携した森づくり活動などの持続可能な経済活動が実施されてきており、今後、移行地域のモデルとなるような活動の実施が見込まれる。

今後も、多くの関連自治体や民間とのパートナーシップに配慮した体制づくりに努めつつ、ユネスコの世界ネットワークの一員として、MAB戦略2015-2025及びリマ行動計画(注4)に基づき、国内外での多様な連携・協力活動が望まれる。

注4:MAB戦略2015-2025及びリマ行動計画:ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画事業における戦略及び行動計画

4.今後のスケジュール

平成30年(2018年)9月・・・日本ユネスコ国内委員会を通じてユネスコに申請書を提出
平成31年(2019年)春頃・・・ユネスコMAB計画国際調整理事会において登録の可否が決定

5.その他

本件は、文部科学省及び環境省においても同時に発表しています。

 

<添付資料>
【別添1】生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)について (PDF: 754kb)
【別添2】生物圏保存地域審査基準 (PDF: 223kb)
【別添3】「甲武信(こぶし)」の概要について (PDF: 710kb)

お問合せ先

大臣官房政策課環境政策室

担当者:利用推進班 高田、古田
代表:03-3502-8111(内線3297)
ダイヤルイン:03-6744-2017
FAX番号:03-3591-6640

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