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プレスリリース

平成24年3月15日

農林水産省

融雪等に伴う農作物等の被害防止技術対策に係る留意事項について

12月下旬以降の大雪により、農作物や施設等に被害が発生しています。
本格的な雪解け時期を迎え、融雪遅れによる農作物の生育への影響等が懸念されることから、農林水産省は、被害拡大の防止のため、地方農政局等を通じて、県等に対し、現場での指導が図られるよう、通知を発出しました。

昨年12月下旬以降の記録的な大雪により、日本海側や山沿いの地域において果樹の樹体被害やビニールハウスの倒壊等の被害が発生しています。
今後、被災産地等では本格的な雪解け時期を迎えますが、特に積雪の多い地域においては、果樹の枝折れ、融雪水の停滞による湿害等の農作物被害の拡大と併せ、融雪の遅れによる農作物の生育や、農作業への影響が懸念されるところです。

こうした状況を踏まえ、今後の融雪促進及び融雪等に伴う農作物等の被害拡大防止を図るため、「平成24年農業技術の基本指針」(平成24年3月6日農林水産省ホームページ公表(http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_kihon_sisin/sisin24.html)を踏まえつつ、特に下記事項について十分留意の上、指導の徹底をお願いします。

共通事項

1 積雪量が多い地域にあっては、除雪等作業時の安全確保に留意してください。

2 気象情報に留意し、融雪が進行する状況においては、落雪等による事故に十分注意して作業を行ってください。
 

水稲                                         

1 融雪の促進及び苗の確保
豪雪により融雪が遅れると見込まれる地域においては、融雪促進剤の活用や移植時期の調整を図り、本年の気象動向に即した適期移植が図られるよう準備を進めてください。
また、地域によっては、各農業者による苗代の設置が困難になり、共同育苗施設等への苗の委託が増加することが予想されることから、注文量に応じた苗の円滑な供給が図られるよう、共同育苗施設等の計画的かつ効率的な運営に努めてください。
なお、地域の共同育苗施設等のみでは苗の円滑な供給に支障を来すことが予想される場合には、近隣の共同育苗施設等に応援を求めることができるように、あらかじめ地域間での苗の融通について協力体制づくりを進めてください。

2 田植時期等の調整
活着期の低温による植え傷み等が懸念される場合には、稚苗から中苗又は成苗への切り替えを検討してください。

また、登熟期の高温障害による被害リスクを軽減する観点からも、本年は可能な限り遅植えを推進してください。

特に、水稲直播栽培では、播種時期の水温が低いと出芽・苗立ちが不安定になるため、地域の普及指導センターの指導を受けながら、播種日を極力遅らせることを検討してください。

麦類

1 融雪の促進及び肥培管理
積雪期間が長くなると雪腐病が発生しやすくなるため、適宜融雪促進剤を使用することにより融雪を行い、雪腐病の抑制・軽減に努めるとともに、麦の起生の促進を図ってください。

また、融雪後は麦の生育状況、土壌の状態等に留意し、適宜追肥を行うなど生育の促進を図る等の対策を実施してください。

2 湿害の防止
融雪水の停滞により、湿害が発生しやすくなることから、排水路の補修、春先の溝切り等により排水対策を徹底し、湿害の防止に努めてください。

野菜

育苗床の設置に当たっては、日照、風向等環境条件を十分に考慮するとともに、融雪促進剤の散布を行うほか、融雪が大幅に遅れることが見込まれるところでは除雪を行い、適期育苗に努めてください。

また、作付予定地等において平年よりも融雪が相当に遅延すると見込まれる場合には、除雪、融雪促進剤の散布等により融雪を促進するとともに、圃場内からの排水を図ることにより、湿害の防止に努めてください。

果樹

「少雨及び積雪に伴う野菜等の被害防止に向けた技術指導の徹底について」(平成24年1月13日付け23生産第5459号園芸作物課長・地域作物課長通知)に基づき、雪害対策を進めるとともに、融雪期の対策にあたっては、特に以下の事項に留意してください。
(1)融雪水の排水対策を行い、湿害防止に努めてください。
(2)気温の上昇に伴い樹幹周囲の雪がゆるんだ際には、樹幹基部の空洞部への殺そ剤の投入や樹幹周囲の雪を踏み固めること等により、野そ害の防止を図ってください。
(3)融雪後、枝折れ等の被害が認められた園地においては、病害虫の発生にも注意し、適切な防除に努めてください。

花き

 積雪期間が長くなると、露地栽培の冬春期花きの生育遅延が生じやすいこと及び芝生の雪腐病が発生しやすいことから、必要に応じて融雪促進剤を使用することにより、融雪の促進を図るとともに、排水対策も併せて実施してください。

てん菜・ばれいしょ

特に積雪の多い地帯では、播種や植え付け作業が早期に開始できるよう積極的に融雪の促進を図ってください。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策に努めてください。

なたね

積雪期間が長くなると雪腐病が発生しやすくなるため、積極的に融雪の促進を図ってください。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策を実施し、湿害の防止に努めてください。

園芸施設

1 施設保全
「園芸用施設における降雪・積雪対策について」(平成23年12月22日付け23生産第5359号園芸作物課長通知)に基づき、降雪後の処置を行うとともに、融雪水のハウス内への侵入を阻止するため、ハウス周囲の「額縁排水」に努めてください。

2 施設栽培
(1)野菜
外気温が低い時期には施設内における結露水の落下が多くなり、病害発生に好適な環境となることが多いことから、低温障害に注意しつつ十分な換気を行うとともに、病害が発生した場合には、速やかに防除を実施してください。

(2)花き
積雪下の低日照条件で生育すると、温度が適切であってもCO2不足や多湿の場合は、軟弱な生育になり灰色かび病等に感受性が高くなる傾向があるため、軟弱な生育と判断される場合は、注意深く生育状況を観察し、必要に応じて施設内換気をするとともに予防的に薬剤の散布を実施してください。

畜産

1 施設の融雪水対策
(1)施設周辺で作業等を行う場合は、落雪のおそれのある場所は避けるか、事前に雪下ろしをする等落雪事故の防止に努めてください。

(2)パドックの泥濘化を早期に解消するよう明暗渠の施工により乾燥に努めてください。

(3)融雪水が畜舎や飼料庫を浸水しないよう除雪に努めてください。

2飼料作物の融雪対策等
(1)特に積雪が多い地帯では、播種作業が早期に開始できるよう、必要に応じて早めに融雪促進剤を散布し、融雪を積極的に促進してください。

(2)昨秋播種した牧草地やイタリアンライグラスを用いた採草地などでは、積雪期間が長いほど雪腐病の被害が大きくなるため、必要に応じて融雪促進剤による融雪促進や、プラウによる溝きりなどにより排水に努めてください。

お問い合わせ先

生産局農産部農業環境対策課
担当者:及川、上北、田代(全般)
代表:03-3502-8111(内線4772)
ダイヤルイン:03-3591-4958
FAX:03-3502-0869

生産局農産部穀物課
担当者:佐藤、島(水稲、麦類)
代表:03-3502-8111(内線4824)
ダイヤルイン:03-3502-5959
FAX:03-6744-2523

生産局農産部園芸作物課
担当者:秋葉、三浦、谷口(果樹、花き、園芸施設)
代表:03-3502-8111(内線4825)
ダイヤルイン:03-6744-2113
FAX:03-3502-0889

生産局農産部地域作物課
担当者:大西、佐藤(てん菜・ばれいしょ)
代表:03-3502-8111(内線4843)
ダイヤルイン:03-3502-5963
FAX:03-3593-2608

生産局畜産部畜産企画課
担当者:西端、丸山(畜産(施設))
代表:03-3502-8111(内線4893)
ダイヤルイン:03-3501-1083
FAX:03-3501-1386

生産局畜産部畜産振興課草地整備推進室
担当者:丹菊、早坂(畜産(飼料作物))
代表:03-3502-8111(内線4916)
ダイヤルイン:03-3502-5993
FAX:03-3502-8294

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