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プレスリリース

平成24年7月13日

農林水産省

梅雨前線による大雨に対する農作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底について

農林水産省は、本日、梅雨前線の影響による大雨に対する農作物等の被害防止に向けて、地方農政局を通じて、各都道府県に対し各管内の気象や作物の生育状況等に応じた適切な技術指導が行われるよう、通知を発出しました。

共通事項

1事故防止の観点から、ほ場の見回り等については、気象情報を十分に確認し、風や大雨が収まってから行ってください。

2浸水や冠水等を受けたほ場や園地では、植物体への影響をできるだけ小さくするために、速やかな排水に努めてください。

3浸水や冠水等により、植物体が影響を受けた場合には、今後、病害虫の多発が懸念されることから、適切な防除に努めてください。
 なお、農薬を使用する際には、ラベルに記載された使用基準を遵守し、周辺への飛散低減対策を講ずるとともに、適時適切な散布に心がけてください。

4浸水や冠水等により農業機械等が被害を受けた場合には、今後の農作業に支障が生じないよう、速やかに必要な点検及び整備を行ってください。

5土砂や浸水等の流入被害を受けた農業施設等では、気象情報を十分確認の上、再度の土砂流入等の事故に十分注意し、土砂の除去等を行ってください。

6農道等の路肩が軟弱になっている恐れがあるので、農業機械の走行に当たっては速度を落とし、路肩に寄りすぎないように注意すること。また、ほ場への出入口が軟弱となっている場合には、補強して機械が安全に出入りできるようにしてください。

7排水ポンプの融通等についても積極的に進めてください。なお、各地方農政局土地改良技術事務所で、冠浸水したほ場の排水対策に活用できる災害応急用ポンプの貸出を行っているので、活用してください。

水稲

1浸水や冠水等を受けたほ場では、速やかな排水に努め、特に冠水した場合は、少なくとも葉先だけでも水面に出すよう努めてください。また、排水後は、白葉枯病等の防除に留意してください。
なお、冠水被害を受けた稲体は水分調節、肥料吸収等の機能が低下していることから、田面の過度な乾燥に注意してください。

2穂肥については葉色、生育診断等に基づき適期適量の施用を徹底してください。その際、今後の気象の見通しやいもち病の発生状況に十分留意し、窒素質肥料が過剰とならないよう留意してください。

3上位葉への葉いもち病勢の進展及び穂いもちへの移行が懸念される場合には、雨の切れ間等をねらい、防除適期を逸しないように適切な追加防除を徹底してください。

大豆

1浸水や冠水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めてください。また、生育遅延や根腐れを引き起こし、日照不足と相まって、病害虫に対する抵抗性が弱まるため、病害虫の発生動向に注意し、適切な防除を行ってください。

2は種後の浸水や冠水により出芽数が減少した場合及び生育初期に湿害を受けた場合にあっては、被害を受けた時期や被害程度を勘案し、再は種を行う等、被害の軽減に努めてください。また、再は種する時期により生育量が低下し減収することが予想される場合には、は種量を増やす等の対策をとってください。

3土壌の多湿状態が長期間継続すると、土壌中の酸素が不足し、根粒菌の活動が抑えられるため、天候の回復後、排水後のほ場の状況等を勘案し、中耕や培土を実施してください。また、湿害により葉色や生育に不良の症状が見られる場合には、窒素の追肥等により生育量の回復に努めてください。

園芸作物共通

1天候が回復した後は、速やかに施設、機器の点検を行い、補修や修理が必要な場合には適切な処置を行ってください。

2天候が回復した後の急激な気温の上昇に注意し、施設内の適切な温湿度管理に努めてください。

3ほ場や施設が冠水した場合は、排水ポンプや溝切り等によりできる限り速やかに排水を行ってください。

4ほ場の冠水等により肥料が流亡した場合は、土壌分析を実施し、適正量を施用してください。

野菜

1冠水や浸水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。また、土寄せ、追肥、液肥の葉面散布、液肥かん注等により生育の回復に努めてください。

2施設野菜で施設内に水が侵入した場合には、換気を十分に行い土壌の乾燥を図り、施設内の湿度を下げ、病害の発生を防止してください。

3果菜類では、根傷みによる草勢低下を防ぐため、摘果や若どりにより着果負担を軽減してください。

4生育初期において被害を受けた場合には、植替えや再は種を行い、被害の軽減に努めてください。また、植替えや播種が間に合わない場合は、他の品種又は作物に転換することも検討してください。

果樹

1浸水や冠水等を受けた園地においては、速やかな排水を行うとともに、枝、葉及び果実に付着した泥の洗浄に努めてください。

2大雨により倒伏した樹については、できるだけ早く起こし、立て直した後は、根元がぐらつかないよう支柱を添えて固定してください。ただし、起こすのが遅れ、根の切断が危倶される場合は、倒伏した状態のまま支柱を添えて固定してください。また、根が露出している場合は土等で被覆してください。

3被害程度に応じて、折損した枝の修復、被害果の摘み取り、せん定、摘果を実施し、生育の回復に努めてください。

花き

   冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めるとともに、倒伏した株を早急に立て起こし、茎や花穂の曲がりを防止してください。
 

畜産

 (飼料作物)
1被害を受けたほ場では、作業の安全を確認し、可能であれば速やかな排水に努めてください。

2飼料作物が倒伏した場合は、高温多湿となって内部が蒸れ腐敗することがあるため、そのようなことが予想される場合は、できるだけ早く刈り取ってください。

3飼料作物に泥が多く付着した場合は、泥の混入によりサイレージの品質低下のおそれがあることから、高めに刈り取ってください。

(家畜)
1天候が回復した後、直ちに畜産施設内及びその周辺の排水を行ってください。また、土砂が流入した場合には、再度の土砂流入等の事故に十分注意しつつ、土砂を除去してください。
2畜舎、牧柵、防鳥ネット等の施設に破損、汚染がないか確認し、必要に応じて補修、洗浄、消毒を行ってください。飲水に適した水の給与や飼養家畜の健康観察など、家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)に基づく飼養衛生管理基準に沿った衛生管理を徹底し、家畜の伝染性疾病の発生予防措置を講じてください。

3養分の低下した飼料作物や品質の低下した濃厚飼料の給与をする場合にあっては、栄養価、嗜好性等にも配慮し、家畜の生産性が低下することのないよう注意してください。

 

お問い合わせ先

生産局農産部農業環境対策課
担当者:及川、上北、田代(全般)
代表:03-3502-8111(内線4772)
ダイヤルイン:03-3591-4958
FAX:03-3502-0869

生産局農産部穀物課
担当者:内田、高松(水稲)
代表:03-3502-8111(内線4846)
ダイヤルイン:03-3502-5965
FAX:03-6744-2523

生産局農産部穀物課
担当者:仙波、横田(大豆)
代表:03-3502-8111(内線4846)
ダイヤルイン:03-3502-5965
FAX:03-6744-2523

生産局農産部園芸作物課
担当者:秋葉、三浦(野菜、果樹、花き)
代表:03-3502-8111(内線4825)
ダイヤルイン:03-6744-2113
FAX:03-3502-0889

生産局畜産部畜産企画課
担当者:西端、丸山(畜産全般)
代表:03-3502-8111(内線4893)
ダイヤルイン:03-3501-1083
FAX:03-3502-0873

生産局畜産部畜産振興課草地整備推進室
担当者:丹菊、早坂(飼料作物)
代表:03-3502-8111(内線4916)
ダイヤルイン:03-3502-5993
FAX:03-3502-8294

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