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プレスリリース

平成23年8月5日

農林水産省

東日本大震災について~「よくあるご質問と回答」(野菜、果実、茶)の更新について~

農林水産省ホームページの「東日本大震災に関する情報」に掲載している「よくあるご質問と回答」を更新しました。

今回の変更点

野菜について、放射性物質の検査結果等の現在の状況を踏まえ、更新(Q&A参照)等を行いました。

果実、茶についても、消費者からよくある問い合わせ内容について、新たにQ&Aを作成しました。

 

当省ホームページの掲載先はこちら

http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/maff3.html

よくあるご質問と回答

野菜

Q1.現在、流通・販売されている野菜は食べても大丈夫なのですか。

A1.原発事故発生以来、周辺の各都県において、その地域で栽培されている主要な野菜について、主に出荷前に検査を行い、放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値を超えていないことを確認し、超えた場合には出荷を制限しています。
7月末までに、野菜だけで100品目以上、4,000点以上の検査を行いました。検査点数が多い品目は、ホウレンソウで990点、コマツナで357点、キュウリで343点、キャベツで263点です。ホウレンソウとコマツナの点数が多いのは、原発事故直後は大気中に大量に放出された放射性物質が空中から落下してきたことから、軽くて葉の表面が重ならず各々上を向いて広がっているホウレンソウやコマツナのような形態の野菜が影響を受けやすいと考えられたからです。

出荷時期を迎えている夏野菜についても、7月末までに、キュウリ以外にトマトで178点、ナスで138点検査をしており、引き続き、出荷期を迎える主要な野菜を中心に検査を行います。

これまでの検査の結果、5月中旬以降は、野菜中の放射性物質濃度は低く、暫定規制値を超える事例はありません。

Q2.どのような考え方で検査する野菜を決めているのですか。

A2.食品中の放射性物質に関する検査は、原子力災害対策本部(本部長:内閣総理大臣)が定めた「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」を踏まえ、各都道府県で実施しています。

この考え方の中で、検査の対象とすべき品目として、これまでに食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性物質が検出された野菜(ホウレンソウ、カブ、キャベツ等)や国民の摂取量が多い野菜(ダイコン、ハクサイ、タマネギ、キュウリ等)が挙げられています。これらの品目を優先し、主要品目、主要産地がカバーされるようにして、主に出荷前に検査を行っています。 

Q3.どのような野菜で放射性物質が検出されているのですか。また、検出例は減ってきているのですか。

A3.放射性物質は、原発事故直後の水素爆発などで大気中に大量に放出され、細かい粉じんと一緒に空中から落下し、葉の表面に付いたと考えられます。このような落下してくる放射性物質については、軽くて葉の表面が重ならず各々上を向いて広がっているホウレンソウのような形態の野菜が影響を受けやすいと考えられ、実際にホウレンソウを分析したところ、原発事故発生から暫くの間は、予想どおり、他の野菜に比べて高い濃度の放射性物質が数県で検出されました。このような野菜以外にも、原発の周辺では、キャベツ、ブロッコリー、カブ等の品目でも放射性物質が検出されました。

その後、大気中の放射線量は減少・安定化しています。これは、落下してくる放射性物質が減少していることを示しています。
一方、農作物を作付けする前には、土壌を耕します。耕すことによって表層にとどまっている放射性物質は、下層の土壌と混合されるので、3月下旬以降に土壌を耕して、播種・定植され、収穫期を迎える野菜は、土壌に含まれる放射性物質が根から吸収されることに注意が必要です。放射性ヨウ素は半減期が8日と短いことから、これまで降下した放射性ヨウ素が土壌中に長期間そのままの量で残存することはありません。むしろ、半減期が長い放射性セシウム(セシウム134は2年、セシウム137は30年)が、今後、注意すべき放射性物質となります。

しかしながら、Q1でも述べたとおり、5月中旬以降は、野菜中の放射性物質濃度は低く、暫定規制値を超える事例はありません。

Q4.現在、どのような野菜に出荷制限がかかっているのですか。

A4.原発事故発生後、福島第一原子力発電所の周辺県(福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の一部)では、ホウレンソウ等の野菜で放射性物質濃度が食品衛生法上の暫定規制値を超えたため、出荷制限がかけられました。その後、大気中の放射線量は減少・安定化しており、検査の結果、出荷制限は順次解除されています。
現在、福島県の一部地域(福島第一原子力発電所周辺の「警戒区域全域」、「計画的避難区域全域」、「緊急時避難準備区域の一部」)を除いて、出荷制限のかかっている野菜はありません。
なお、福島県の一部地域は、立入りが禁止されており、野菜の生産自体が行われていない等の理由により、解除に必要な検査が行えない状況のため、出荷制限がかけられたままとなっています。
現在、上述した福島県の一部地域において、出荷制限がかけられている野菜は、(1)葉が重ならず各々広がっている状態のホウレンソウなどの非結球性葉菜類(ひけっきゅうせいようさいるい)、(2)葉が重なりあって球状になっているキャベツなどの結球性葉菜類、(3)「花」や「蕾(つぼみ)」の部分を食べるブロッコリーなどのアブラナ科の花蕾類(からいるい)、(4)カブの4区分です。

最新の出荷制限等の状況及び放射性物質の検査結果については、以下のホームページでご覧いただけます。
農林水産省「出荷制限要請等の状況」
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_ryutu.html#jk
農林水産省「農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果の閲覧について」
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/index.html

Q5.出荷制限のかけられた野菜の出荷管理はどのように行われているのですか。暫定規制値を超える野菜が流通することは本当にないのですか。

A5.原子力災害対策本部から出荷制限が指示された場合には、関係県や市町村から生産者や出荷団体に対して出荷を控えるよう周知されます。その際、県職員の方々等が、出荷制限されている区域の農産物等が流通していないか等について、生産地や流通拠点を巡回などして確認しています。

 また、消費者の皆様が、店頭で生産地を判別できるよう、出荷段階で包装容器に産地名を表示していただくことや、店頭で産地名を提示していただくことなどを産地や販売業者の方々にお願いしています。

このような対応を行っていますが、残念ながら、一部の地域で出荷制限がかかっている地域産の野菜が出荷される事例が発生しました。このような事例を踏まえ、関係県においては、当該野菜の流通状況を調査し、再発防止策を講じています。

また、農林水産省においても、出荷制限のかかっている県に対し、出荷制限の徹底、卸売市場や直売所における生産地域の確認の徹底、消費者に対する出荷制限情報の周知等を改めて強く要請し、このようなことが繰り返し起きないよう努めています。

Q6.少しでも放射性物質が検出された野菜は流通させないようにすべきではないのですか。

A6.厚生労働省は、原発事故発生後、原子力安全委員会より示された「飲食物摂取制限に関する指標」を食品衛生法上の暫定規制値とし、これを上回る食品については、食用に供されることがないよう規制する措置を講じています。この暫定規制値は、放射線の防護対策を導入すべきかどうかを判断する年間被ばく線量を野菜や牛乳・乳製品等の主要な食品カテゴリーに割り当て、これら食品の摂取量等を考慮して、相当の安全を見込んで食品カテゴリー毎に設定されています。

したがって、放射性物質の濃度が暫定規制値を超えていない野菜であれば、食べ続けても健康への影響はありません。

なお、放射性物質は自然界にも存在し、私たちは常に地面や大気中などからの放射線や宇宙からの放射線を浴びています。私たちの身体の中にもカリウム40などの天然の放射性物質が存在しています。これらの自然界に存在する放射性物質に由来する放射線や宇宙からの放射線など、人間の活動に関わりなく自然界にもともと存在する放射線を「自然放射線」と呼び、国連科学委員会2008年報告書によれば、私たちは年間で平均約2,400マイクロシーベルト(2.4ミリシーベルト)の自然放射線を浴びています。

Q7.放射性物質を含む野菜は食べない方がいいのではないのですか。

A7.Q6でも述べたように、食品衛生法上の暫定規制値は、放射線の防護対策を導入すべきかどうかを判断する年間被ばく線量を野菜や牛乳・乳製品等の主要な食品カテゴリーに割り当て、これら食品の摂取量等を考慮して、相当の安全を見込んで食品カテゴリー毎に設定されています。
したがって、暫定規制値を超えていない野菜であれば、食べ続けても健康への影響はありません。

世界保健機関(WHO)が2003年に出した「食事、栄養及び慢性疾患予防」に関するレポートでは、野菜と果物は、口腔ガン、食道ガン、胃ガン、結腸・直腸ガンのリスクをほぼ確実に下げる効果があると報告されています。

放射性物質を心配するあまり、野菜を食べなくなったり、極端に食べる量を減らしたりすると、別の観点から健康への悪影響が出ることも考えられます。

また、野菜は、体の調子を整えるのに欠かすことができない栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれています。一つの野菜で、一日に必要な栄養素を全て含んでいるわけではないので、いろいろな野菜をバランスよく食べて、必要とされている様々な栄養素を十分にとることが必要です。 

Q8.家庭菜園で収穫した野菜を食べても大丈夫ですか。

A8.家庭菜園で栽培した野菜に含まれる放射性物質の濃度は、その周辺地域で生産・出荷されているものと似かよっていると考えます。

現在、出荷制限や摂取制限が行われているのは、Q4で述べたように、福島県の一部地域における、(1)ホウレンソウなどの非結球性葉菜類(ひけっきゅうせいようさいるい)、(2)キャベツなどの結球性葉菜類、(3)ブロッコリーなどのアブラナ科の花蕾類(からいるい)、(4)カブの4区分です。

したがって、福島県の一部地域の上述した品目以外については、家庭菜園で収穫した野菜を食べても健康への影響はないと考えられます。

Q9.イモ類は放射性物質を多く吸収すると聞きましたが、家庭菜園で収穫したジャガイモを食べても大丈夫ですか。

A9.農林水産省では、平成23年5月27日付けで、農地土壌中の放射性セシウムの野菜類と果実類への移行について、国内外の科学文献に基づいて移行係数(植物が土壌から放射性物質を吸収する程度を表す指標)を取りまとめ、プレスリリースを行いました。これによると、イモ類の移行係数の最大値は、他の野菜と比べて大きいとする文献もありましたが、平均値は他の野菜類と同程度(0.05未満)とされています。

7月末までに、福島県をはじめ10都県でジャガイモの放射性物質の検査を実施しました。その結果、放射性セシウム濃度は、最大でも71ベクレル/kgであり、この値は、食品衛生法上の暫定規制値500ベクレル/kgを大きく下回っています。このことから、家庭菜園で収穫したジャガイモについても放射性セシウム濃度は高くないと考えられます。

また、同じイモ類であるサツマイモについても、千葉県をはじめ3県で放射性物質の検査を実施していますが、現在のところ、食品衛生法上の暫定規制値を超えるものは検出されておりません。

なお、農産物を対象とした放射性物質検査の結果については、農林水産省のホームページでも、都県ごと、品目ごとに地図上でご覧いただけます。

農林水産省「農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果の閲覧について」
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/index.html

Q10.放射性物質を減らすことができるような野菜の調理法はありませんか。

A10.放射性物質濃度が食品衛生法上の暫定規制値を超える食品は、出荷制限により市場に流通させない措置をとっています。

このため、市場で販売されている野菜に関し、特別な調理法を行う必要はありません。

なお、熱によって放射性物質が低減することはありませんが、独立行政法人放射線医学総合研究所によれば、「野菜を洗う、煮る(煮汁は捨てる)、皮や外葉をむく、などによって放射性物質による汚染の低減が期待できる」ようです。放射性物質が特に気になる方は参考にしてください。

Q11.検査機器(サーベイメータ)で野菜を検査すればよいのではないですか。

A11.放射線には、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、中性子線など様々な種類があり、何の目的でどの種類の放射線を測定するのかによって、適切な測定器・測定法を選択する必要があります。

野菜に含まれる放射性物質濃度の食品衛生法上の暫定規制値は、放射性ヨウ素が2,000ベクレル/kg、放射性セシウムが500ベクレル/kgというように、放射性物質の種類ごとに決まっています。野菜に放射性ヨウ素や放射性セシウムがそれぞれどのくらいの量が含まれるかは、γ線を測定することで容易に知ることができ、一般的にはゲルマニウム半導体検出器を用いて測定します。

一方、テレビでサーベイメータを野菜に向けて放射線を測定する場面が放映されますが、サーベイメータは、β線を測るのに適した測定器であり、空間の放射線量を測定することはできますが、どの種類の放射性物質が付着しているか、その量はどのくらいかということは測定できません。

Q12.牛肉は一部の地域で全頭検査を実施すると報道されていますが、野菜は全品検査をしないのですか。

A12.牛肉中の放射性物質濃度は、与えられる飼料や水などに含まれる放射性物質濃度の影響を受けることから農家の飼養管理によってその汚染の度合いは異なると考えられます。このため、牛肉の場合には、農家毎の飼養管理状況を把握した上で、調査を行うことが適当であると考えています。一方、主に土壌中の放射性物質濃度が影響を与える野菜中の放射性物質濃度は、地域単位で似かよっていると考えられることから、地域から何点か試料を採取して調査を行うことが適当であると考えています。

また、牛肉の場合には飼養管理を把握することにより、検体数や検査頻度を少なくすることが可能ですが、野菜の場合には、品目数も多く、出荷期間・出荷単位も様々であることから、検体数は非常に多くなります。

さらに、牛は個体が大きいので、一部を切り取って検査し、残りの部分を出荷することが可能ですが、野菜の場合には、1~2kg程度の量を破壊して検査をするため、箱単位などの抽出検査は理論的には可能ですが、検査したそのもの自体は出荷できなくなります。

このような理由から、野菜に関しては、効率的な検査計画を立てて、主要品目を主要産地において検査を行っています。

果実

Q1.現在、流通・販売されている果実は食べても大丈夫なのですか。

A1.原発事故発生以来、周辺の各都県において、その地域で栽培されている主要な果実について、主に出荷前に検査を行い、放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値を超えていないことを確認し、超えた場合には出荷を制限しています。

7月末までに、果実だけで15品目、400点以上の検査を行いました。検査点数が多い品目は、ウメで136点、モモで132点、ブルーベリーで65点、サクランボで46点です。このうち、放射性セシウム濃度が暫定規制値を超えた品目は、福島県の一部地域におけるウメ11点、ビワ1点、イチジク1点です。これら暫定規制値を超えた果実については、出荷制限等の措置を講じております。

最新の検査結果については、以下のホームページでご覧いただけます。

農林水産省「農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果の閲覧について」

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/index.html

Q2.どのような考え方で検査する果実を決めているのですか。

A2.食品中の放射性物質に関する検査は、原子力災害対策本部(本部長:内閣総理大臣)が定めた「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」を踏まえ、各都道府県で実施しています。

この考え方の中で、検査の対象とすべき品目として、これまでに暫定規制値を超える放射性物質が検出された果実(ウメ等)や国民の摂取量が多い果実(柑橘類、リンゴ、ブドウ、ナシ等)が挙げられます。これらの品目を優先し、主要品目、主要産地がカバーされるようにして、主に出荷前に検査を行っています。

Q3.現在、どのような果実に出荷制限がかかっているのですか。

A3.原発事故発生後、7月末までに、ウメ、サクランボ、モモ、ブルーベリーなど400点以上の検査を行いました。このうち、福島県の一部地域におけるウメ、ビワ、イチジクで放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値を超えました。これら暫定規制値を超えた果実については、出荷制限等を行っています。

ウメやビワは、原発事故直後の水素爆発があった3月中下旬頃は花が咲いていたり、葉や幼果がついていたこと、また、イチジクは、昨年の秋頃に出来た幼果が越冬していたことから、果実や葉に放射性物質が付着したことが原因で放射性物質濃度が暫定規制値を超えたのではないかと考えられています。

なお、永年性作物で根が地中深くにある果樹については、放射性物質は表土付近にとどまっていると考えられるため、根からの吸収の可能性は低いと考えられます。

Q4.出荷制限のかけられた果実の出荷管理はどのように行われているのですか。

A4.原子力災害対策本部から出荷制限が指示された場合には、関係県や市町村から生産者や出荷団体に対して出荷を控えるよう周知されます。その際、県職員の方々等が、出荷制限されている区域の農産物等が流通していないか等について、生産地や流通拠点を巡回などして確認しています。

また、消費者の皆様が、店頭で生産地を判別できるよう、出荷段階で包装容器に産地名を表示していただくことや、店頭で産地名を提示していただくことなどを産地や販売業者の方々にお願いしています。

農林水産省においても、出荷制限のかかっている県に対し、出荷制限の徹底、卸売市場や直売所における生産地域の確認の徹底、消費者に対する出荷制限情報の周知等を強く要請しています。

Q1.現在、販売されているお茶は、飲んでも大丈夫ですか。

A1.お茶については、東北地方及び関東地方のお茶の生産がある各都県において、定期的に出荷前の茶葉の検査を行い、放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500ベクレル/kg)を超えていないことを確認し、超えた場合には出荷を制限しています。

7月末までに、関東地方及び東北地方のお茶の生産がある各都県において、310点の検査を行いました。その結果、7月末現在で、原子力災害対策本部長から関係県の知事に対し出荷制限の指示が出されているのは、茨城県の全域と栃木県、群馬県、千葉県及び神奈川県の22市町村となっています。

Q2.なぜ、茶葉から放射性物質が検出されたのですか。

A2.農林水産省では、お茶から放射性セシウムが検出されたことを受け、茶葉及び土壌の分析を行った結果、次のことが明らかになりました。

(1)越冬した古い葉に含まれる放射性セシウム濃度は、生葉(新芽)と同程度であること(乾物重量で比べた場合)

(2)土壌中の放射性セシウム濃度は高くなく、土壌からの吸収は、あまり考えられないこと

(3)調査茶園においては、4月10日頃に芽吹き始め、大量の放射性物質が放出された時点では、茶の新芽は出ていないこと

(4)文献によれば、放射性セシウムは、植物の葉面から吸収され、植物体内を移動すること

これらのことから、今回、生葉(新芽)で検出された放射性セシウムは、土壌から吸収されたものではなく、古い葉に付着した放射性セシウムが葉面から吸収され、新芽に移動したものと推定しています。

Q3.お茶の茶葉の検査はどのように行われているのですか。また、その結果は見ることができますか。

A3.放射性物質に関する農産物の検査は、各都県が、農産物の出荷時期や汚染の状況等を踏まえ検査計画を作成し、この計画に沿って行っています。お茶について検査を行う場合は、一番茶、二番茶といった茶期ごとに、出荷開始3日前から出荷初期段階において、荒茶を対象に行います。

この検査の結果は、各県から公表されるとともに、以下のホームページでご覧いただけます。

厚生労働省「東日本大震災関連情報(水道・食品関係)」

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016378.html

Q4.現在、どこでつくられたお茶に出荷制限がかかっているのですか。

A4.7月末現在、原子力災害対策本部長から関係県の知事に対し、出荷制限の指示が出されているのは、

茨城県:全域

栃木県:鹿沼市、大田原市、栃木市

群馬県:渋川市、桐生市

千葉県:野田市、成田市、八街市、富里市、山武市、大網白里町、勝浦市

神奈川県:南足柄市、小田原市、愛川町、真鶴町、湯河原町、清川村、相模原市、松田町、山北町、中井町

となっています。

なお、最新の出荷制限等の状況については、以下のホームページでご覧いただけます。

厚生労働省「農畜水産物の出荷制限について」

http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/mhlw2.html

Q5.出荷制限がかけられたお茶の出荷管理はどのように行われているのですか。

A5.原子力災害対策本部長から関係県の知事に対して出荷制限の指示が行われた場合には、関係県が、出荷制限が行われる地域の生産者、出荷団体に対して、出荷を行わないよう要請するとともに、製茶工場に対して、出荷制限地域で産出された茶葉を加工し、出荷しないよう要請します。

また、関係県では、出荷制限が行われている地域以外の県内地域から産出されるお茶については、製茶工場等に対し、入荷先、販売先等の記録の保存を求め、製品の出荷先を把握できるようにしています。

Q6.お茶の出荷制限は、どのように解除されるのですか。

A6.出荷制限を受けた茶期の次の茶期以降において、解除しようとする区域内から原則として1市町村当たり3か所以上の地点において出荷前の検査を行います。検査の結果、解除しようとする区域内の全ての地域について、放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値以下となる場合に出荷制限が解除されます。

例えば、一番茶で出荷制限を受けたA市の場合、二番茶の出荷前に、A市内で生産された二番茶の荒茶を3点以上検査し、その全てについて、放射性セシウム濃度が暫定規制値以下であれば、出荷制限が解除され、二番茶以降の出荷ができるようになります。

Q7.二番茶の荒茶に含まれる放射性セシウム濃度は一番茶に比べてどうなっていますか。

A7.お茶については、東北地方及び関東地方のお茶の生産がある各都県において、7月末までに310点検査を行いました。

その結果によると、試料を採取した地点は、一番茶と二番茶で必ずしも同じほ場ではありませんが、放射性セシウム濃度は、ほとんどの地点で、一番茶よりも二番茶が低くなっています。これは、一番茶を摘んだことにより茶樹に含まれている放射性セシウムの量が減り、二番茶の茶葉に移行した放射性セシウムの量が減少したことなどによると考えられます。

なお、二番茶においても食品衛生法上の暫定規制値の500ベクレル/kgを超えている市町村は、引き続き、出荷制限を継続します。

Q8.お茶に含まれる放射性物質の濃度は、飲用されるまでにどのように変化するのですか。

A8.お茶は、収穫した状態の「生葉(なまは)」、生葉を乾燥させた「荒茶(あらちゃ)」と「製茶(せいちゃ)」、茶葉からお湯で浸出した「飲用茶(いんようちゃ)」へと、生産から加工、消費に至る段階で、形態が大きく変化します。

生葉から、荒茶、製茶に加工される際、水分量が減少することにより、重量は約5分の1になることから、荒茶、製茶の放射性セシウム濃度は、計算上、最大で生葉の約5倍になると考えられます。

また、飲用する際には、濃いめのお茶を淹れる場合、製茶2gに対し60mlのお湯で浸出しますので、放射性セシウムが全て飲用部分に出てくると仮定すると、濃度は製茶の30分の1程度になると考えられます。

なお、農林水産省が行った調査によると、飲用部分に出てくる放射性セシウムは、5~6割程度であることが明らかになっており、実際の飲用茶に含まれる放射性セシウムの濃度は、さらに薄く製茶の50分の1程度になるものと考えられます。

お問い合わせ先

生産局生産流通振興課
担当者:熊田、豊井(野菜)、松本、須見(果実)
代表:03-3502-8111(内線4791)
ダイヤルイン:03-3502-5958

生産局生産流通振興課特産農産物対策室
担当者:足立、大迫(茶)
代表:03-3502-8111(内線4845)
ダイヤルイン:03-6744-2117

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