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プレスリリース

平成26年3月11日

農林水産省

融雪等に伴う農産物等の被害防止技術対策に係る留意事項について

農林水産省は、本格的な雪解け時期を迎え、融雪遅れによる農作物の生育への影響等が懸念されることから、本日、地方農政局を通じて、県等に対し、現場での指導が図られるよう、被害拡大の防止のための通知を発出しました。

経緯

今冬の降雪に関しては、日本海側や北海道で雪の量が平年値を下回る状態で推移しているものの、平年の10倍を超える降雪を記録する地域もあり、全国で雪による被害が生じています。
また、今後も一定の降雪が見込まれる中、気温はほぼ平年並みから低い状況での推移が見込まれます。
これから本格的な雪解け時期を迎えることになるが、除雪中の事故並びに気温上昇に伴う雪崩、落雪、融雪水による河川の氾濫及び土砂災害の発生等が懸念されるところである。また、特に積雪の多い地域においては、果樹の枝折れ、融雪水の停滞による湿害等の農作物被害の拡大と併せ、融雪の遅れによる農作物の生育や、農作業への影響が懸念されるところです。
こうした状況を踏まえ、今後の融雪促進及び融雪等に伴う農作物等の被害拡大防止を図るため、「農業技術の基本指針(平成25年改定)」(平成25年2月28日農林水産省ホームページ公表(http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_kihon_sisin/sisin25.html))を踏まえ、人命の保護を第一としつつ、特に下記事項について十分留意の上、指導の徹底をお願いします。

共通事項

1.  人命の保護を第一として、除雪等作業時の安全確保を徹底してください。

2.  気象情報に留意するとともに、融雪が進行する状況下の落雪等による事故の防止を徹底してください。

 3.  特に、平年の降雪量に、平年の降雪量が少ない地域など、これまでに大規模な融雪を経験したことのない地域においては、今後の融雪促進及び融雪等に伴う農作物等の被害拡大防止にむけて徹底した指導をお願いします。

 4. 大雪に伴う被災施設の復旧に当たっては、資材の供給状況も考慮し、どの施設を優先的に復旧するか優先順位を決めて対応してください。

水稲

今冬の降雪により資材の不足や水稲苗の不足が見込まれる各県においては、別添1「今冬の降雪に係る水稲の苗確保体制の構築について」( 平成26年3月10日付け25生産第3365号穀物課長通知)に基づき、平成26年産水稲作付けに向けた苗確保に努めてください。 

麦類

融雪水の停滞により、湿害が発生しやすくなることから、排水路の詰まり等の点検・補修、春先の溝切り等により排水対策を徹底し、湿害の防止に努めてください。
また、融雪後は麦の生育状況、土壌の状態等に留意し、適宜追肥を行うなど生育の促進を図る等の対策を実施してください。

野菜

育苗床の設置に当たっては、日照、風向等環境条件を十分に考慮するとともに、融雪促進剤の散布を行うほか、融雪が大幅に遅れることが見込まれるところでは除雪を行い、適期育苗に努めてください。
また、作付予定地等において平年よりも融雪が相当に遅延すると見込まれる場合には、除雪、融雪促進剤の散布等により融雪を促進するとともに、圃場内からの排水を図ることにより、湿害の防止に努めてください。
また、地域の共同育苗施設等のみでは苗の円滑な供給に支障を来すことが予想される場合には、近隣の共同育苗施設等に応援を求めることができるように、あらかじめ地域間での苗の融通について協力体制づくりを進めてください。

果樹

別添2 「積雪及び寒害に伴う果樹等の被害防止に向けた技術指導の徹底について」(平成25年11月27日付け25生産第2504号穀物課長・園芸作物課長通知)及び別添3「積雪及び寒害に伴う園芸作物等の被害防止に向けた当面の対応について」(平成26年2月17日付け25生産第3141号園芸作物課長・技術普及課長通知)に基づき、雪害対策を進めるとともに、融雪期の対策にあたっては、特に以下の事項に留意してください。
 1.  数日間の晴天が見込まれる時期を見計らい、融雪促進剤を散布してください。併せて、融雪水の排水対策を行い、湿害防止に努めてください。
 2.  枝折れ等の被害状況を確認し、樹体の損傷の程度に応じて、ボルト等を使っての損傷部の癒合や改植を検討してください。また、損傷した樹体は病虫害の被害を受けやすいので、発生動向に十分注意し、適切な防除に努めてください。
 3. 樹幹周囲の雪がゆるんだ際には、樹幹基部の空洞部への殺そ剤の投入や樹幹周囲の雪を踏み固めること等により、野そ害の防止を図ってください。

無理に雪を落とさず、自然融雪を待つか融雪促進剤により融雪促進を行ってください。融雪後、枝折れ等の被害を受けた枝の除去を行ってください。被害が大きく一番茶収穫が望めない場合には、樹体状況に応じ、中切りや台切りによる更新処理を行い、樹形の回復に努めてください。 

花き

積雪期間が長くなると、露地栽培の冬春期花きの生育遅延が生じやすいこと及び芝生の雪腐病が発生しやすいことから、必要に応じて融雪促進剤を使用することにより、融雪の促進を図るとともに、排水対策も併せて実施してください。
また、地域の共同育苗施設等のみでは苗の円滑な供給に支障を来すことが予想される場合には、近隣の共同育苗施設等に応援を求めることができるように、あらかじめ地域間での苗の融通について協力体制づくりを進めてください。 

てん菜・ばれいしょ

播種や植え付け作業が早期に開始できるよう積極的に融雪の促進を図ってください。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策に努めてください。 

なたね

積雪期間が長くなると雪腐病が発生しやすくなるため、積極的に融雪の促進を図ってください。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策を実施し、湿害の防止に努めてください。

園芸施設

1.施設保全
別添3「積雪及び寒害に伴う園芸作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底について」(平成26年2月17日付け25生産第3141園芸作物課長・技術普及課長通知)に基づき、降雪後の処置を行うとともに、融雪水のハウス内への侵入を阻止するため、ハウス周囲の「額縁排水」に努めてください。

2.施設栽培
苗の確保について、地域の共同育苗施設等のみでは苗の円滑な供給に支障を来すことが予想される場合には、近隣の共同育苗施設等に応援を求めることができるように、あらかじめ地域間での苗の融通について協力体制づくりを進めてください。
また、積雪下の低日照条件で生育すると、温度が適切であっても軟弱な生育になり、病害に対する感受性が高くなる傾向があるため、ハウス周辺の除雪及び栽培施設内の温度を高め積雪を自然落下を促進するほか、軟弱な生育と判断された場合は、注意深く生育状況を観察し、低温障害に注意しつつ、必要に応じて施設内喚起をするとともに予防的に薬剤の散布を実施してください。

畜産

1.施設の融雪水対策
 (1)  施設周辺で作業等を行う場合は、落雪のおそれのある場所は避けるか、事前に雪下ろしをする等落雪事故の防止に努めてください。
 (2)  農場敷地やパドック等の泥濘を早期に解消するよう、必要に応じて除雪や溝きり等の排水対策に努めてください。
 (3)  融雪水が畜舎や飼料庫、ふん尿処理施設等の施設内に入らないよう、排水路の確保等に努めてください。特に、ふん尿処理施設内等に融雪水が入ると排せつ物が外部に流出するおそれがあることに、留意してください。

2. 飼料作物の融雪対策等
 (1)  特に積雪が多い地帯では、播種作業が早期に開始できるよう、必要に応じて早めに融雪促進剤を散布し、融雪を積極的に促進してください。
 (2)  昨秋播種した牧草地やイタリアンライグラスを用いた採草地などでは、積雪期間が長いほど雪腐病の被害が大きくなるため、必要に応じて融雪促進剤による融雪促進や、プラウによる溝きりなどにより排水に努めてください。 


お問い合わせ先

生産局農産部農業環境対策課鳥獣災害対策室
担当者:横地、角張、上杉(全般)
代表:03-3502-8111(内線4772)
ダイヤルイン:03-3591-4958
FAX:03-3502-0869

生産局農産部穀物課
担当者:清水、富樫、鈴木(水稲、麦類)
代表:03-3502-8111(内線4846)
ダイヤルイン:03-3502-5965
FAX:03-6744-2523

生産局農産部園芸作物課
担当者:秋葉、大谷、大倉(野菜、果樹、花き、園芸施設)
代表:03-3502-8111(内線4825)
ダイヤルイン:03-6744-2113
FAX:03-3502-0889

生産局農産部地域作物課
担当者:今野、野津(茶、てん菜、ばれいしょ、なたね)
代表:03-3502-8111(内線4843)
ダイヤルイン:03-3502-5963
FAX:03-3593-2608

生産局畜産部畜産企画課
担当者:大竹、藤谷(畜産(施設))
代表:03-3502-8111(内線4893)
ダイヤルイン:03-3501-1083
FAX:03-3501-1386

生産局畜産部畜産振興課草地整備推進室
担当者:丹菊、松永(畜産(飼料作物))
代表:03-3502-8111(内線4916)
ダイヤルイン:03-3502-5993
FAX:03-3502-8294

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