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プレスリリース

平成23年8月1日

農林水産省

新潟県び福島県で発生した豪雨に対する農作物の技術指導について

農林水産省は、新潟県及び福島県で発生した豪雨による農産物の被害を最小限に抑え、生育の回復等を図るため、関係県に対して、作物の生育状況等に応じた適切な技術指導が行われるよう、通知を発出しました。

共通事項

  1. 浸水や冠水等を受けたほ場や園地では、植物体への影響をできるだけ小さくするために、速やかな排水に努めて下さい。
  2. 浸水や冠水等により、植物体が影響を受けた場合には、今後、病害虫の多発が懸念されることから、適切な防除に努めて下さい。
      なお、薬剤を使用する際には、ポジティブリスト制度への対応を念頭に農薬の使用基準を遵守し、周辺への飛散低減対策を講ずるとともに、適時適切な散布に心がけて下さい。
  3. 浸水や冠水等により農業機械等が被害を受けた場合には、今後の農作業に支障が生じないよう、速やかに必要な点検及び整備を行って下さい。
  4. 土砂や浸水等の流入被害を受けた農業施設等では、気象情報を十分確認の上、再度の土砂流入等の事故に十分注意し、土砂の除去等を行って下さい。
  5. 農道等の路肩が軟弱になっている恐れがあるので、農業機械の走行に当たっては速度を落とし、路肩に寄りすぎないように注意して下さい。また、ほ場への出入口が軟弱となっている場合には、補強して機械が安全に出入りできるようにして下さい。
  6. 排水ポンプの融通等についても積極的に進めて下さい。なお、各地方農政局土地改良技術事務所で、冠浸水したほ場の排水対策に活用できる災害応急用ポンプの貸出を行っているので、活用して下さい。

水稲

  1. 浸水や冠水等を受けたほ場では、速やかな排水に努め、特に冠水した場合は、少なくとも葉先だけでも水面に出すよう努めて下さい。また、排水後は、白葉枯病等の防除に留意して下さい。
    なお、冠水被害を受けた稲体は水分調節、肥料吸収等の機能が低下していることから、田面の過度な乾燥に注意して下さい。

  2. 穂肥については葉色、生育診断等に基づき適期適量の施用を徹底して下さい。その際、今後の気象の見通しやいもち病の発生状況に十分留意し、窒素質肥料が過剰とならないよう留意して下さい。

  3. 上位葉への葉いもち病勢の進展及び穂いもちへの移行が懸念される場合には、雨の切れ間等をねらい、防除適期を逸しないように適切な追加防除を徹底して下さい。   

大豆

  1. 水害により減収しやすい生育ステージ(開花期~着莢期)を迎えていることから、浸水や冠水を受けたほ場においては、速やかな排水に努めて下さい。
  2. また、浸水や冠水により生育遅延や根腐れを引き起こし、日照不足と相まって、病害虫に対する抵抗性が弱まることから、病害虫の発生動向に注意し、適切な防除を行って下さい。 

 園芸作物共通

  1. 天候が回復した後は、速やかに施設、機器の点検を行い、補修や修理が必要な場合には適切な処置を行って下さい。
  2. 天候が回復した後の急激な気温の上昇に注意し、施設内の適切な温湿度管理に努めて下さい。
  3. ほ場や施設が冠水した場合は、排水ポンプや溝切り等によりできる限り速やかに排水を行って下さい。
  4. ほ場の冠水等により肥料が流亡した場合は、土壌分析を実施し、適正量を施用して下さい。

野菜

  1. 冠水や浸水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めて下さい。また、土寄せ、追肥、液肥の葉面散布等により生育の回復に努めて下さい。
  2. 施設野菜で施設内に水が侵入した場合には、換気を十分に行い土壌の乾燥を図り、施設内の湿度を下げ、病害の発生を防止して下さい。
  3. 果菜類では、根傷みによる草勢低下を防ぐため、摘果や若どりにより着果負担を軽減して下さい。
  4. 生育初期において被害を受けた場合には、植替えや再は種を行い、被害の軽減に努めて下さい。また、植替えや播種が間に合わない場合は、他の品種又は作物に転換することも検討して下さい。

果樹

  1. 浸水や冠水等を受けた園地においては、速やかな排水を行うとともに、枝、葉、及び果実に付着した泥の洗浄に努めて下さい。
  2. 大雨により倒伏した樹については、できるだけ早く起こし、立て直した後は、根元がぐらつかないよう支柱を添えて固定して下さい。ただし、起こすのが遅れ、根の切断が危倶される場合は、倒伏した状態のまま支柱を添えて固定して下さい。また、根が露出している場合は土等で被覆して下さい。
  3. 被害程度に応じて、折損した枝の修復、被害果の摘み取り、せん定、摘果を実施し、生育の回復に努めて下さい。

花き

冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めるとともに、倒伏した株を早急に立て起こし、茎や花穂の曲がりを防止して下さい。 

飼料作物

  1. 被害を受けたほ場では、作業の安全を確認し、可能であれば速やかな排水に努めて下さい。
  2. 飼料作物が倒伏した場合は、高温多湿となって内部が蒸れ腐敗することがあるため、そのようなことが予想される場合は、できるだけ早く刈り取って下さい。
  3. 飼料作物に泥が多く付着した場合は、泥の混入によりサイレージの品質低下のおそれがあることから、高めに刈り取って下さい。

 

<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

お問い合わせ先

生産局農業生産支援課
担当者:安岡、上北、田代(本件全般)
代表:03-3502-8111(内線4824)
ダイヤルイン:03-3502-5959
FAX:03-6744-2523

生産局畜産部畜産振興課草地整備推進室
担当者:相田、早坂(飼料作物)
代表:03-3502-8111(内線4925)
ダイヤルイン:03-6744-2399
FAX:03-3580-0078

生産局生産流通振興課
担当者:大西、佐藤(作物(飼料作物を除く))
代表:03-3502-8111(内線4843)
ダイヤルイン:03-3501-1649
FAX:03-3593-2608

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