ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > 「平成20年度 かび毒含有実態調査」の結果について
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平成22年3月29日
農林水産省
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農林水産省は、「食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画」(平成18年4月20日公表)に基づき、平成20年度国産穀類及び麦類加工品のデオキシニバレノール、ニバレノール、ゼアラレノン及びオクラトキシンA含有実態調査を実施しました。 この結果を用いて、かび毒毎の大人1人、1日当たりの平均的な摂取量を試算したところ、専門機関が定めた健康に悪影響がでない量のそれぞれ数パーセント程度であり、国民の健康に悪影響を及ぼすことはないと結論しました。 |
食品の安全性を向上させるためには、生産から消費にわたって(「生産現場から食卓まで」)食品に含まれる有害物質の濃度を低くすることが重要です。特に穀類中のかび毒については、生産段階や貯蔵段階において必要に応じて対策を行うことが最も有効です。
このため、農林水産省は対策が必要かどうかを判断するために、平成14年度から毎年度、かび毒による穀類の汚染実態を把握するための調査を実施しています。
平成20年度は、国産穀類(米、小麦、大麦等)のデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)、ゼアラレノン(ZEN)及びオクラトキシンA(OTA)並びに麦類加工品(小麦粉、みそ、しょうゆ、ビール及び麦茶)のDON及びNIVについて、全国的に含有実態を調査しました。
調査品目及び調査点数は以下のとおりです。DON、NIV及びZENは平成20年産の小麦及び大麦を、OTAは平成19年産の米及び小麦を調査試料として、全国の乾燥調製施設において、地域の収穫量等に応じた調査点数について、調査試料を採取しました。また、OTAは大麦、ハトムギ、そば粉、ひえ、きび及びあわを調査試料として、東京近郊のスーパー等の小売店及びインターネットで販売されている国産100%の表示がある商品を購入しました。
【含有濃度】
穀類の種類毎の平均値及び最高値は以下のとおりです。小麦の試料について、厚生労働省が定めたDONの暫定的な基準値である1.1 ppm(1.1 mg/kgに相当します。)を超える濃度のものはありませんでした。


【摂取量の試算】
今回調査した国産穀類からの大人1人、1日当たりの平均的な摂取量を試算した結果は以下のとおりです。各かび毒の摂取量は、専門機関が定めた健康に悪影響がでない量(「耐容摂取量」といいます。) (注)の数パーセント程度であり、国民の健康に悪影響を及ぼすことはないと結論しました。
なお、大人1人、1日当たりの平均的な穀類の摂食量は、小麦:116.8 g、大麦:5.9 g、米:185.1 g、そば:3.7 g、その他の穀類(ハトムギ、ひえ、きび及びあわ):0.3 gとして試算しています。

(注) WHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)などが、かび毒など汚染物質について、動物試験の毒性データなどに基づいて安全性評価を行い、人が毎日一生食べ続けても健康に悪影響がでない量(耐容摂取量)を設定しています。
調査品目及び調査点数は以下のとおりです。これらの調査試料は東京都23区内、名古屋市、大阪市及び福岡市のスーパー等で購入しました。
【含有濃度】
麦類加工品毎の平均値及び最高値は以下のとおりです。DON含有濃度はほとんどの試料が定量限界(注)未満でした。NIV含有濃度はすべての試料が定量限界未満でした。
(注)有害物質などを分析した場合に、適切な正確さと精度をもって定量できる最小濃度をいいます。
【摂取量の試算】
今回調査した麦類加工品からの大人1人、1日当たりの平均的な摂取量を試算した結果は以下のとおりです。各かび毒の摂取量は、耐容摂取量の数パーセント程度であり、国民の健康に悪影響を及ぼすことはないと結論しました。
なお、大人1人、1日当たりの平均的な麦類加工品の摂食量は、小麦粉:4.2 g、みそ:12.4 g、しょうゆ:17.5 g、ビール:58.6 g、麦茶:11.2 gとして試算しています。

我が国では、気象条件によっては麦類のDON及びNIV汚染がおこる可能性があります。農林水産省は、「麦類のDON・NIV汚染低減のための指針」(平成20年12月公表)に基づく取組を推進し、より一層の汚染低減に取り組んでいます。
今後は、指針の効果を検証するため、DON及びNIV含有実態調査を継続することとしています。
また、ZEN、OTA等についても、国産穀類等の全国的な含有実態及び年変動を把握するため、実態調査を継続することとしています。
(参考) かび毒のリスクプロファイル
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
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消費・安全局農産安全管理課
担当者:調査官 岡田、生産安全班 浜谷・湯地
代表:03-3502-8111(内線4507)
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX:03-3580-8592