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プレスリリース

平成23年4月21日

農林水産省

パパイヤ種子の検査結果について

1.農林水産省は、我が国で未承認の遺伝子組換えパパイヤの種子が流通していないか知るため、パパイヤ種子を検査しています。

2.今般、種苗会社から収去した種子のうち、新たに1種類(1品種)を検査し、遺伝子組換え体であることを確認しました。これは、「台農5号」の名称で、台湾の種苗会社から輸入されたものです。

3.農林水産省は、これらの種子を輸入した種苗会社4社に対し、カルタヘナ法に基づき、販売先や在庫の状況、回収や廃棄などの講じた措置について報告するよう命じます。さらに、「台農5号」が栽培されているほ場の特定及び遺伝子組換え体の伐採等の処理について、沖縄県と協力して進めます。

4.「台農5号」は野菜用パパイヤとして用いられる品種で、その栽培面積は、沖縄県の聴き取り調査によれば、パパイヤの商業栽培の総面積の2割弱程度です。

5.これまでに、種子23種類(18品種)を検査し、「台農5号」を除き、全て陰性でした。国内で商業栽培されているパパイヤ品種の種子のうち、検査未了のものは2種類のみです。

経緯

1.農林水産省は、我が国で未承認の遺伝子組換えパパイヤの種子が流通していないか知るため、農林水産省が確立した種子の検査法を用いて、種子を検査しています。

2.今般、種苗会社から収去した種子のうち、新たに1種類(1品種)について、検査の結果が出ました。

 

検査結果 

品種名等 種苗会社名等  検査結果

「台農5号」

(平成18年7月に台湾の種苗会社から輸入された種子(ただし、当該種子は未販売))

有限会社 わかば種苗店

(沖縄県 那覇市)

陽性

陽性:対象としている組換え遺伝子配列を持つパパイヤである。当該種子の場合は、パパイヤリングスポットウイルス抵抗性を現す遺伝子配列。

「台農5号」は野菜用パパイヤとして用いられる品種です。野菜用パパイヤの場合、品種を意識せずに栽培されるため、品種ごとの栽培面積は年ごとに変動します。「台農5号」の栽培面積は、沖縄県の聴き取り調査から、現在のところ、パパイヤの商業栽培の総面積(※)の2割弱です。

これまでに、種子23種類(18品種)を検査し、「台農5号」を除き全て陰性でした。国内で商業栽培されているパパイヤ品種の種子のうち、検査未了のものは2種類のみです。

東日本大震災以降は、検査にかかる体制等を見直し、点数を調整して検査しています。

(※) 平成23年4月時点の聴き取り調査によれば、約21haです。

 

「台農5号」について

1.台湾当局からの情報では、台農5号は遺伝子組換え体ではない通常の品種として、交雑育種により昭和62年に開発されたものであり、他の品種の葉柄が緑色なのに対し、葉柄が赤いなどの特徴があります。今般、検査した種子は、平成17年以降、「台湾農産」(注1)から輸入され「台農5号」(注2)の名称で販売されてきたものと同一であると考えられます。

2.農林水産省は、「台農5号」の輸入・販売に関する情報について、種苗会社への聴き取りにより以下のことを確認しています。

ア 今般検査した「台農5号」は、平成18年7月に、「有限会社 わかば種苗店」(沖縄県 那覇市)が、国内の種苗輸入会社である「小林種苗株式会社」(兵庫県 加古川市)を通じ、「台湾農産」から輸入したものであること

イ 「台農5号」の種子は、平成17年以降、全てが「台湾農産」から我が国に輸入されていること

ウ 平成17年以降、「台湾農産」からの「台農5号」の種子を輸入した実績のある企業は、

i) 直接、「台湾農産」から輸入した「有限会社 フタバ種苗卸部」(沖縄県 南城市)
ii) 「小林種苗 株式会社」を通じて輸入した「有限会社 わかば種苗店」、「株式会社 田中農園」(福岡県 大牟田市)

の4社であること(ただし、「有限会社 わかば種苗店」を除く3社は、当該種子を保有していないとのこと)

エ 4社による「台農5号」の輸入実績は平成20年までであり、いずれの社も平成21年以降、輸入していないこと

オ 4社は、平成22年以降、国内において「台農5号」の種子を販売していないこと

 

3.また、農林水産省が昨年12月から本年3月にかけて、計3回、沖縄県内の種苗会社、ホームセンター等を調査した際、「台農5号」の種子は販売されていなかったことから、「台農5号」の種子が市中に存在する可能性は低いものと考えられます。

4.農林水産省及び環境省は、「台農5号」の我が国への生物多様性への影響は低いと考えられる旨の見解を示しています(参考1)。また、その食品としての安全性については、厚生労働省が、本パパイヤの摂食による危害に繋がるような情報は今のところ確認されていないとの見解を示しています(参考2)。

 

(注1) 英語名:Taiwan Agricultural Development Co., Ltd.、所在地:台湾台北市

(注2) 台湾の種苗会社からの「送り状」(Invoice)における記載は「Papaya Seeds, No.5」又は「Papaya Seeds, Tainong No.5」

 

今後の対応

1.種苗の流通上の措置

農林水産省は、環境省とともに、カルタヘナ法(注3)第30条に基づき、「有限会社 わかば種苗店」、「株式会社 田中農園」、「有限会社 フタバ種苗卸部」及び「小林種苗株式会社」に対し、以下の事項について報告することを命じます。

ア 過去5年間における「台農5号」の輸入、販売、在庫の実績の有無及びどのような品種と認識していたのか
イ アの実績がある場合には、その量、取引先、取引形態及び取引時期
ウ 自社又は販売先が在庫を保有する場合には、回収や廃棄など、講じた取組
エ 再発防止に向けて講じた、または、今後講じる措置

(注3) 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成15年法律第97号)

 

2.栽培されているパパイヤに対する措置

カルタヘナ法第10条の規定は、未承認遺伝子組換え生物等の使用者等に対し、当該生物等の回収又は使用等を中止すること、その他必要な措置を執るべきことを命ずることができるとしています。

今後、農林水産省は、沖縄県と協力の上、「台農5号」が栽培されているほ場の特定及び遺伝子組換え体の伐採等の処理を行ってまいります。また、この際の伐採等の処理の進捗状況について、沖縄県から報告を受けることとしています。

なお、「台農5号」の栽培面積は、沖縄県の聴き取り調査から、現在のところ、パパイヤの商業栽培の総面積(※)の2割弱です。平成22年以降は、当該パパイヤ種子の販売は無いこと及びパパイヤは通常3年ごとに改植されることから、現在の「台農5号」の栽培面積は以前に比較すると、減少しているものと推定されます。

(※) 平成23年4月時点の聴き取り調査によれば、約21haです。

 

3.種子及び苗の検査

これまでに国内に存在する23種(18品種)の種子を検査しました。今後は、残り2種類の種子を検査し、結果を公表します。その後、果実中に種子がないために、組織培養や挿し木により育成されるパパイヤ苗(3種類)の検査を完了したいと考えています。そのため、早急に葉の検査法を確立し、これらについて検査し、その結果を公表いたします。

 

4.台湾当局との連携

農林水産省は、台湾当局と連携して、非組換え体である台農5号に、いかにして遺伝子組換え体が混入したのかについて原因の究明に取り組んでまいります。

 

その他

参考

今回公表分も含め、これまでに実施したパパイヤ種子23種類(18品種)の検査の結果一覧は、次のページでご覧になれます。

 http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/ppy/kekka.html

 

プレスリリース 「遺伝子組換え体混入の可能性のあるパパイヤの検査について」(平成23年2月22日公表)

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課
担当者:二階堂、吉尾、高島
代表:03-3502-8111(内線4505)
ダイヤルイン:03-3591-6585
FAX:03-3580-8592

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