ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > 遺伝子組換え植物実態調査結果(平成21年~平成23年分)について


ここから本文です。

プレスリリース

平成25年4月23日

農林水産省

遺伝子組換え植物実態調査結果(平成21年~平成23年分)について

農林水産省は、平成18年からセイヨウナタネの輸入港の周辺地域において、遺伝子組換えセイヨウナタネの生育状況や、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑について調査しています。今般、平成21年から平成23年までの調査結果を取りまとめました。

(1)今回取りまとめた結果から、調査で見つかったセイヨウナタネは遺伝子組換え体であるか否かに関わらず、輸送中のこぼれ落ちに由来するものであると考えられました。

(2)また、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑個体は見つかりませんでした。

(3)このことから、遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡がったりする可能性は低いと考えられました。 

さらに信頼性の高い調査結果を得るため、今後も継続して調査を行います。

1.調査の趣旨及び背景

(1)我が国では、遺伝子組換え農作物の輸入や流通に先立ち、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)等に基づいて、生物多様性への影響や、食品・飼料としての安全性を科学的に評価しています。遺伝子組換えセイヨウナタネは、運搬時にこぼれ落ちて生育しても、生物多様性への影響はないと評価し、輸入や流通を認めています。

(2)一方、輸入港の周辺地域では、遺伝子組換えセイヨウナタネの生育範囲が拡大しているのではないかなど懸念の声もあります。そこで農林水産省は、カルタヘナ法に則り、科学的知見の充実を図るとともに、承認の際に予想されなかった生物多様性への影響が生じていないかを調べるため、平成18年からセイヨウナタネの輸入港の周辺地域(平成21年からは飼料用トウモロコシ(*1)の輸入港の周辺地域を加え)でこれらの地域で遺伝子組換えセイヨウナタネの生育状況や、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑を調査しています。

(3)今般、平成21年から平成23年までの3ヵ年分について、調査結果を取りまとめました。

(*1)セイヨウナタネの種子は粒が小さいため、飼料用トウモロコシに混入している可能性が指摘されている。

 

2.調査結果及び考察

今回の調査結果の概要は、次のとおりです。

(1)3ヵ年間で1回以上遺伝子組換えセイヨウナタネが見つかった地域は、調査対象とした18港の周辺地域のうち、12港の周辺地域でした。

(2)数ヵ年続けて遺伝子組換えセイヨウナタネの生育が確認された調査対象港は8港あり、いずれの地域においても、遺伝子組換えセイヨウナタネのほとんどはトラックが通る道路沿いで見つかりました。

(3)数ヵ年続けて遺伝子組換えセイヨウナタネの生育が確認された港の周辺地域であっても、遺伝子組換えセイヨウナタネが生育していた場所は毎年異なっており、同じ場所で継続して見つかることはありませんでした。

(4)平成18年の調査開始以降、セイヨウナタネの生育が他の港よりも多く見られた3港(鹿島港、四日市港及び博多港)の周辺地域について、6ヵ年分のデータを取りまとめた結果、セイヨウナタネの多くは陸揚げ地点から2 kmまでの範囲で生育しており、陸揚げ地点からの距離が遠くなるほどその個体数が減少する傾向が見られました。また、セイヨウナタネが生育していた場所は、道路の縁から5 m以内でした。

(5)遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑個体は見つかりませんでした。 

このように、生育場所から考えて、調査で見つかったセイヨウナタネは遺伝子組換え体であるか否かに関わらず、輸送中のこぼれ落ちに由来するものであると考えられました。また、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑体が見つからなかったことから、遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡がったりする可能性は低いと考えられました。これらの結果は、平成18年から平成20年までの3ヵ年の調査結果と同様でした。

 

3.今後の対応

さらに信頼性の高い調査結果を得るために、環境省で実施している河川敷を中心とした調査(*2)等の結果も参考にしながら、今後も継続して調査を行います。

(*2)平成15年度及び平成16年度環境省請負業務「遺伝子組換え生物(ナタネ)による影響監視調査」報告書並びに平成17年度~平成23年度環境省請負業務「遺伝子組換え生物による影響監視調査」報告書

 

<参考資料>遺伝子組換え植物実態調査結果(過去の公表資料及び附属資料)

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/torikumi/index.html#2

 

 


 

<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課
担当者:組換え体管理指導班  吉尾、勝田
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03-6744-2102
FAX:03-3580-8592

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

ページトップへ

農林水産省案内

リンク集


アクセス・地図