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農林水産省

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プレスリリース

食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果について(第2報)

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平成30年8月31日
農林水産省
ピロリジジンアルカロイド類は、キク科、ムラサキ科等の一部の植物に含まれる天然毒素で、国際的に、食品安全の分野における関心が高まっており、農林水産省は、食品中の含有実態を調査しています。
今般、ピロリジジンアルカロイド類を含むとの報告があったキク科のフキを調査した結果、ふきやふきのとうのほとんどにピロリジジンアルカロイド類が含まれていましたが、えぐみや苦味をとるために伝統的に行われてきたあく抜きをすれば大きく減らせることがわかりました。
昔から行われてきたあく抜きは、ふきやふきのとうを美味しく食べるだけでなく、健全な食生活を続けるためにも重要です。

1.調査の背景

 近年、国際的に、食品安全の分野において、食品に含まれる天然毒素への関心が高まっています。ピロリジジンアルカロイド類もそのような天然毒素の一つで、キク科、ムラサキ科等の一部の植物に含まれていることが報告されています。日本国内にある野生や栽培の植物の一部に、ピロリジジンアルカロイド類を含むものがあることが報告されており、日本原産の植物であるキク科のフキもその一つです。
 フキの葉柄である「ふき」や、フキの花穂である「ふきのとう」は、和食には欠かせない春の食材であり、日本では昔から食べられてきましたが、ピロリジジンアルカロイド類の詳細な含有実態は不明でした。そこで、今般、国内で流通する食品の安全性を確認するため、フキ中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態を調査しました。
 食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査の背景は、先般、公表したはちみつ、緑茶の調査結果である平成30年8月10日付けプレスリリース「食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果について」も御覧ください。

2.調査結果

 国産のふき91点、ふきのとう62点について、フキに主に含まれることが論文などで報告されている3種類のピロリジジンアルカロイドの濃度を測定しました。
 その結果、ふきやふきのとうのほとんどからピロリジジンアルカロイド類が検出されました(検出限界:0.1~1 mg/kg)。また、ふきのとうに含まれるピロリジジンアルカロイド類の濃度は、ふきよりも高いことがわかりました。
 フキは、えぐみや苦味が強いため、我が国では伝統的にあく抜きをしてから食べられています。ピロリジジンアルカロイド類は、水に溶けるものが多いため、伝統的にあく抜きとして行われている茹でこぼしや水さらしによって減らせることを検証しました。
 その結果、あく抜きによって、ふきではピロリジジンアルカロイド類が1割~3割に、ふきのとうでは2割~4割に減ることがわかり、伝統的な食文化で継承されてきたあく抜きは、安全性を高める観点からも有効であることが証明されました。
 ふきやふきのとうは、その独特の風味や食感が春の味覚として日本の食文化に根付いており、我が国では長い食経験を有しています。これまで、ふきやふきのとうを食べたことによる、ピロリジジンアルカロイド類が原因と疑われる健康被害は日本では報告されていません。ふきやふきのとうは、しっかりとあく抜きをすれば、大量に食べたり、食べ続けたりしない限り、安全に美味しく食べることができると考えられます。
 ただし、ふきのとうには、ふきよりもピロリジジンアルカロイド類を高濃度に含むものがあるだけでなく、あく抜きしないで食べることもあることから、食べ過ぎには注意が必要です。小さなお子様や妊婦の方は、念のため、ふきのとうを食べるのを控えた方がよいでしょう。
 国産フキ中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査の詳細については、別紙をご覧ください。

3.今後の取組

 日本では、ふきやふきのとうの独特の風味や食感が春の味覚として昔から親しまれています。えぐみや苦味が強いため、我が国では伝統的にあく抜きして食べられてきました。しかし、近年、調理時間の短縮や成分保持のために、ふきやふきのとうに限らず、野菜や山菜をあく抜きしないで食べることを推奨する情報もあります。ふきやふきのとうはピロリジジンアルカロイド類を含むため、伝統を引き継いで、しっかりとあく抜きして食べることが、ふきやふきのとうを美味しく食べるためだけでなく、国民の皆様が健全な食生活を続ける上でも重要であることを農林水産省のウェブサイト等で情報発信します。
 ふきやふきのとうは、数少ない日本原産の野菜で、和食を代表する食材の一つです。農林水産省は、日本の食文化に欠かせないふきやふきのとうの安全性をより高めるため、栽培管理や加工・調理でピロリジジンアルカロイド類を低減する方法の開発にも取り組みます。

4.参考

食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/pyrrolizidine_alkaloids.html
平成30年8月10日付けプレスリリース「食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果について」
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/seisaku/180810.html

〈添付資料〉
別紙:国産フキ中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果(PDF : 334KB)
別添:ふき・ふきのとうはあく抜きして食べましょう(PDF : 472KB)

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:漆山、尾松
代表:03-3502-8111(内線4507)
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX番号:03-3580-8592

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