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プレスリリース

平成27年6月23日

農林水産省

「平成27年度 病害虫発生予報第3号」の発表について

 向こう1か月の病害虫の発生予察情報については、次のとおりです。

  • 気温が高く降雨が多い梅雨時期は、作物の病害が発生しやすくなります。天候の推移に注意し、ほ場の観察をきめ細かく行い、適時適切な防除を実施してください。
  • 全国の病害虫の発生動向としては、アブラムシ類、ネギアザミウマ、ナシ黒星病、モモせん孔細菌病の発生が多いと予想されています。各都道府県の防除指針に基づき、適時適切な防除を実施してください。

気象・環境

〇4月下旬から6月初旬にかけ、全国的に気温が高く、北・東日本を中心に、少雨・多照の傾向が続いたため、一部の作物の生育が進んでいます。また、病害虫の発生時期が早まっています。ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県が発表する病害虫の発生情報で防除適期を確認して、適切な防除を実施してください。

〇気象庁の向こう1か月の予報(6月18日付け)では、降水量は沖縄・奄美で多く、北・東・西日本で平年並か少ないと予報されています。降雨が続いた場合は、病害が発生しやすいため、今後、天候の推移に十分に留意してください。

〇また、同庁の発表(6月10日付け)は、エルニーニョ現象が続いており、強まりつつあると報じています。今後は、冷夏や多雨、日照不足が懸念されることから、病害虫の発生には十分注意してください。

水稲

水稲で発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域 

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
水稲 いもち病   北東北、近畿、中国、四国、北九州
縞葉枯病 関東 中国、四国
紋枯病   南関東、東海
イネミズゾウムシ   関東、東海、近畿、九州
ニカメイガ  

南関東、中国

ヒメトビウンカ   南関東、東海、近畿、中国

注)表中の地域については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

イネ縞葉枯病は、前年に本病が多発した地域及び本病ウイルスを保毒したヒメトビウンカが多い地域で、翌年も多発する場合がありますので注意が必要です。

〇6月18日に、宮崎県から、早期水稲に関するイネいもち病の注意報が発表されています。天候不順の影響で、水稲が軟弱徒長気味に生育している地域では、本病の発病に注意が必要です。

〇稲の補植用取置き苗は、密生して過湿状態となるため、イネいもち病が発生しやすく、伝染源となりやすいので、早期の除去を徹底してください。

〇昨年、イネいもち病が多発した地域では、早期から本病が発生するおそれがあることから、本田の観察をきめ細かく行い、発生初期からの防除に努めてください。

〇今後、エルニーニョ現象の影響により、冷夏になった場合は、イネいもち病が発生しやすいことから、天候の推移に十分に留意し、適時適切な防除を実施してください。

セジロウンカは、4月初旬に熊本県及び鹿児島県で初飛来が確認されて以降、5月中旬から九州地域を中心に飛来が確認されています。今後の発生動向に注意してください。

野菜・花き

野菜・花きで発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域 

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
野菜共通 アブラムシ類 南関東 北東北、北陸、東海、中国、南九州
アブラナ科野菜 コナガ 東北 東海
ばれいしょ 疫病 東海 南九州

ねぎ

さび病   北関東、近畿、中国
ネギアザミウマ 北東北、関東、四国 北陸、東海、近畿、中国
きゅうり うどんこ病 南関東、北陸  
べと病   関東、近畿
トマト 灰色かび病   近畿
きく 白さび病   南関東、近畿
アブラムシ類 東海  

注)表中の地域については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

<野菜共通>

アブラムシ類の発生は、きゅうり、トマト、キャベツ、さといも等で多いと予想されます。本害虫は、作物を加害するほか、多くの植物ウイルス病を媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

<ねぎ>

ネギアザミウマの発生は、多くの地域で「多い」又は「やや多い」と予想されます。本害虫は発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

果樹・茶

果樹・茶で発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
果樹共通 果樹カメムシ類 四国、九州 東北、甲信、北陸、東海、近畿、中国
おうとう ハダニ類   南東北
かき カキノヘタムシガ   東海
ハマキムシ類 東海 中国
かんきつ かいよう病   南九州
そうか病 南関東 四国
ミカンハダニ   南関東、北九州
なし 黒星病 南関東、北陸、東海、中国、九州 南東北、甲信、近畿
黒斑病   四国
ナシヒメシンクイ 近畿 関東、北陸
ハダニ類   南東北、南関東、北陸、中国
ハマキムシ類   中国
ぶどう べと病   近畿、北九州
ハマキムシ類   中国
もも せん孔細菌病 南東北 北陸、甲信、近畿
ナシヒメシンクイ   南東北、北陸、東海
ハダニ類   南東北
ハマキムシ類   甲信
りんご ナシヒメシンクイ   南東北、東海
ハダニ類   南東北
モモシンクイガ 北東北  
炭そ病 九州 東海、近畿、北九州
カンザワハダニ 東海、北九州 南関東、近畿
チャノコカクモンハマキ 南関東、東海 近畿、九州
チャハマキ 東海 近畿、南九州

注)表中の地域については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

<果樹共通>

果樹カメムシ類は、餌を求めて移動し、果樹園にも飛来します。園内の観察をきめ細かく行い、本害虫の飛来が認められた場合は、飛来初期からの防除を実施してください。

<なし>

ナシ黒星病の発生は、多くの地域で「多い」又は「やや多い」と予想されています。本病は、降雨が続くと発生しやすくなるため、天候の推移に注意し、農薬の散布間隔が空きすぎないように、降雨の合間に薬剤を散布してください。

<もも>

モモせん孔細菌病は、降雨と強風により発生が助長されるので、梅雨の時期は注意が必要です。天候の推移に注意し、適期に薬剤防除を実施してください。また、病斑のある枝が伝染源となるため、見つけ次第除去して、土中に埋める等適切に処分してください。

<キウイフルーツ>

キウイフルーツかいよう病は、早期発見、早期防除に努め、感染樹を発見した際には、適切に発症部位の除去等を行うことが必要です。降雨が続くと本病がまん延しやすくなります。ほ場の観察をきめ細かく行い、適時適切な防除を実施してください。

<茶>

チャノコカクモンハマキチャハマキが多発すると、茶の収量や品質が著しく低下することがあります。薬剤の適期散布を心掛け、確実な防除を行ってください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成27年5月18日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

注意報

警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

 

発表月日 都道府県名 対象作物名 対象病害虫名
5月21日 秋田県 水稲   イネヒメハモグリバエ(イネミギワバエ)
5月25日 三重県 なし、かき等  果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)
5月25日 京都府 ねぎ   ネギアザミウマ、ネギえそ条斑病
5月26日 福島県 もも   モモせん孔細菌病
5月28日 茨城県 なし   ナシ黒星病
5月28日 宮崎県 チャ炭そ病
6月3日 栃木県  水稲  イネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)
6月5日 高知県  果樹(うめ、もも、すもも、なし、かき、かんきつ類)   果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)
6月8日 岩手県 りんご ハダニ類(ナミハダニ、リンゴハダニ)
6月11日 熊本県  いちご  ハダニ類
6月18日 宮崎県 早期水稲 イネいもち病(穂いもち)

特殊報

新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。 

発表月日 都道府県名 対象作物名 対象病害虫名
5月18日 佐賀県 トマト、ピーマン ピーマンえそ輪点病、トマト茎えそ病(仮称)(CSNV)
5月28日 茨城県 にら ニラ褐色葉枯病
5月28日 山口県 キウイフルーツ キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)

5月28日

高知県 パプリカ、トマト ピーマンえそ輪点病、トマト茎えそ病(仮称)(CSNV)
6月3日 大分県 さといも ナンヨウネコブセンチュウ
6月3日 大分県 ピーマン ピーマンえそ輪点病
6月5日 京都府 トマト トマト茎えそ病(仮称)(CSNV)
6月9日 高知県 キウイフルーツ キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)
6月12日 千葉県 キウイフルーツ キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)

病害虫防除に関する留意事項

一般

露地栽培

施設栽培

用語解説

地域

発生量(程度)

平成27年度発表予定日

第 4号: 7月14日(火曜日)
第 5号: 7月28日(火曜日)
第 6号: 8月18日(火曜日)
第 7号: 9月18日(金曜日)
第 8号:10月20日(火曜日)
第 9号:11月24日(火曜日)
第10号:平成28年2月23日(火曜日)
(参考)これまでの発表
第 1号: 4月21日(火曜日)
第 2号:5月19日(火曜日)

お問い合わせ先

消費・安全局植物防疫課
担当者:防除班 春日井、石部
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX:03-3502-3386

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