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プレスリリース

平成27年8月18日

農林水産省

「平成27年度 病害虫発生予報第6号」の発表について

向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報については、次のとおりです。

  • 葉いもちが平年より多発している地域では、穂いもちに移行しないよう、天候の推移に留意するとともに、ほ場の観察をきめ細かく行い、適時適切な防除を実施してください。
  • ウンカ類は梅雨時期に飛来し、8月以降に増殖することから、発生動向に注意が必要です。各都道府県の発生予察情報を確認し、適時適切な防除を実施してください。
  • 斑点米カメムシ類の発生が多くなっています。本虫は水田に侵入して出穂した穂を加害します。都道府県から発表される発生予察情報を確認し、適時適切な防除を実施してください。
  • 全国の病害虫の発生動向としては、水稲ではいもち病、紋枯病、斑点米カメムシ類、野菜ではアブラムシ類、果樹ではカメムシ類、ハダニ類の発生が多いと予想されています。

気象・環境

〇気象庁の向こう1か月の予報(8月13日付け)では、気温は全国的に高いと予想されています。日照時間は全国的に多い傾向ですが、西日本では、平年並みからやや少ないと予想されており、また、降水量は北日本と西日本で平年より多いと予想されています。一般に、日照が少なく、降水量が多くなると病害が発生しやすく、天候が良い日が続くと害虫が発生しやすいことから、今後も、天候の推移に留意するとともに、都道府県が発表する病害虫の発生予察情報を確認することで、適時適切な防除を実施してください。

〇天候の悪化や台風の接近が予想される場合には、農作物に生育不良、損傷、病害の発生による被害が懸念されるため、十分な対策が必要です。このことについては、農林水産省は、平成27年7月13日に通知を発出し、農作物等の被害の防止に向けた対策の実施を呼びかけていますので御参照ください。
(参考)平成27年7月13日付けプレスリリース「日照不足及び長雨並びに夏台風の接近及び通過に伴う農作物等の被害の防止に向けた技術指導の徹底について」http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/saigai/150713.html

〇また、同庁の発表(8月10日付け)は、エルニーニョ現象が続いており、今後、冬にかけて続く可能性が高いとも報じています。エルニーニョ現象の発生時には、9月以降に、全国的に平年より気温が低く推移することが懸念されるため、イネいもち病などの発生に十分注意してください。

水稲

水稲で発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
水稲 いもち病 北東北、中国、九州 東海、近畿、四国
縞葉枯病 南関東 近畿
ヒメトビウンカ 中国 南関東、甲信、近畿
紋枯病 北東北、四国 甲信、北陸、東海、近畿、中国
コブノメイガ   北陸、四国
セジロウンカ   南関東、中国、四国
ツマグロヨコバイ 中国  
トビイロウンカ   南九州
ニカメイガ   南関東、東海
斑点米カメムシ類 東北、北陸 南関東、甲信、東海、近畿、中国、四国

注)表中の「地域」については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

現在、特に注意が必要な病害虫

<イネいもち病>

〇ほとんどの地域で、本病の発生が「多い」又は「やや多い」と予想されており、8月14日現在では、10県(延べ13件)が本病の注意報を発表しています。稲が濡れた状態が長時間続くと、本病の発生が助長されることから、まとまった降雨の後には、本田の観察をきめ細かく行い、発生初期からの防除に努めてください。

〇葉いもちが平年より多発している地域などにおいては、穂いもちへの移行が懸念されるため、穂ばらみ期及び穂揃い期の防除を基本とし、薬剤防除を実施してください。

今年度いもち病の注意報を発表した10県

 <斑点米カメムシ類>

〇これまで、15道府県(延べ17件)が斑点米カメムシ類の注意報を発表しており(8月14日現在)、多くの地域で斑点米カメムシ類の発生が「多い」又は「やや多い」と予想されることから、今後の発生動向に注意が必要です。

〇本虫は夏季に活動が活発になり、水田に侵入して出穂した穂を加害します。本田をよく観察し、都道府県から発表される発生予察情報を確認し、適時適切な防除を実施してください。

今年度斑点米カメムシ類の注意報を発表した15道府県

 <トビイロウンカ>

〇本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来して水稲に産卵し、その後、世代を繰り返して急激に密度が高くなり、坪枯れ等の被害を起こします。

〇本年は、これまで、九州及び四国、近畿、東海の一部地域で、予察灯を用いた調査により本虫の飛来が確認されています。また、千葉県、愛知県及び島根県でも、本田のすくい取り調査で本虫が捕獲されています。周辺の地域においても、同時期に本虫が飛来し、発生している可能性があることから、注意深く本田を観察し、早期発見に努めてください。

〇本虫は、梅雨明け後の気温が高く推移した年の9月下旬以降に、急速に個体数が増加し、坪枯れ等の被害症状により、発生が確認されることがあります。これまでに飛来や発生が確認された地域では、8月中旬から下旬頃において、第2世代幼虫が発生する防除適期を迎えることが予想されているので、各都道府県の発生予察情報で防除適期及び要防除水準をよく確認し、適時適切な防除を実施してください。

今年度トビイロウンカの飛来または発生を確認した13県

その他、 発生が多い病害虫

<ヒメトビウンカ及びイネ縞葉枯病>

〇現在、ヒメトビウンカの発生は、中国の一部地域で「多い」、南関東及び甲信、近畿の一部地域で「やや多い」と予想され、また、ヒメトビウンカが媒介するイネ縞葉枯病の発生は、南関東の一部地域で「多い」、近畿の一部地域で「やや多い」と予想されます。イネ縞葉枯ウイルスを保毒したヒメトビウンカの増加は、当年及び翌年の本病の多発につながることから、本虫の適時適切な防除を実施してください。

<イネ紋枯病>

〇本病は、高温多湿で発生が助長されます。また、昨年、本病が多発した地域では、本年も多発する可能性があるため、注意が必要です。

<セジロウンカ>

〇梅雨入り後に、九州を中心とした西日本と東日本の一部の地域で、飛来または発生が確認されています。本虫は飛来・定着後、次世代あるいは2世代後に急増して大きな被害をもたらすため、今後の発生動向に注意してください。

〇今後、気温が高い傾向が続くと、さらに増殖が助長されることから、本田の見回りを実施するとともに、都道府県等から発表される今後の飛来情報に留意し、適時適切な防除に努めてください。

野菜・花き

野菜・花きで発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
野菜共通 アブラムシ類 東北、北陸 中国、四国
タバコガ類 北陸 北東北、南関東、甲信、近畿
ハスモンヨトウ 南九州 近畿、中国
トマト えき病   近畿
灰色かび病   南九州
なす 灰色かび病   南九州
きゅうり うどんこ病   南九州
キャベツ コナガ   北東北、甲信
ねぎ さび病 北陸 東北
きく 白さび病   東海、近畿、南九州

注)表中の「地域」については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

<野菜共通>

〇アブラムシ類の発生は、きゅうり、トマト、さといも等で「多い」と予想されます。本虫は、作物を加害するほか、多くの植物ウイルス病を媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

〇タバコガ類の発生は、トマト、なす、ピーマン等で「多い」と予想されます。本虫は野菜に食入してからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に防除を実施してください。

果樹・茶

果樹・茶で発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及び地域

 

作物名 病害虫 発生が「多い」地域 発生が「やや多い」地域
果樹共通 果樹カメムシ類   東海、四国
シンクイムシ類 近畿、中国 甲信、北陸
ハダニ類   東北、甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、北九州
かんきつ そうか病   南関東、四国、北九州
かいよう病   近畿、四国、九州
りんご 斑点落葉病   北東北、北陸
モモシンクイガ   北東北、甲信
なし 黒斑病 北東北 北陸、近畿、四国
黒星病 中国、北九州 南東北、近畿
もも せん孔細菌病 東海 南東北、甲信、北陸、四国
ぶどう べと病 北東北 近畿、中国、四国、北九州
ハマキムシ類   近畿
かき カキノヘタムシガ 東海  
ハマキムシ類   近畿
炭そ病   近畿、南九州
チャノコカクモンハマキ 近畿 南九州
チャハマキ   南関東、東海、近畿、南九州
チャノホソガ   東海、南九州

注)表中の「地域」については、その地域全域で発生がみられるものではありません。

<果樹共通>

〇果樹カメムシ類は、これまで7県から注意報が発表されています。夏季は、森林で発生した新成虫が、餌を求めて移動し、果樹園にも飛来します。特に、森林に近い園地や毎年本虫の発生の多い園では、注意が必要です。園内の観察をきめ細かく行い、飛来初期からの防除を実施してください。

〇モモシンクイガ、ナシヒメシンクイ、スモモヒメシンクイ等のシンクイムシ類の発生が、りんご、なし、もも、すももで多いと予想されます。都道府県が発表する発生予察情報を確認し、地域ごとの防除指針に従って防除を実施してください。

〇ハダニ類は、多くの地域で「やや多い」と予想されます。夏季はカブリダニ類等の有用な土着天敵の活動により、発生が抑制されることもありますが、気温が高く雨が少ない天候が長く続いた場合は、被害が抑えられないので、園内の観察をきめ細かく行い、発生状況に応じて防除を実施してください。

<もも>

〇モモせん孔細菌病は、降雨と強風により発生が助長されるので、台風の接近時などは注意が必要です。また、収穫後は、翌年の発生を抑えるために、秋季の薬剤散布等を行うことが効果的です。都道府県の防除指針に従い、適時適切な防除に努めてください。

<キウイフルーツ>

〇キウイフルーツかいよう病は、早期発見、早期防除に努め、感染樹を発見した際には、適切に発症部位の除去等を行うことが必要です。ほ場の観察をきめ細かく行い、適時適切な防除を実施してください。

<茶>

〇チャノコカクモンハマキやチャハマキが多発すると、茶の品質や収量を著しく低下させることがあります。都道府県が発表する病害虫発生予察情報で、防除適期を確認し、適時適切な防除を実施してください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成27年7月13日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

  • 発表はありません。

注意報

警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県名 対象 対象病害虫名
7月13日 北海道 ばれいしょ ジャガイモ疫病
7月15日 大阪府 ぶどう ブドウべと病
7月17日 島根県 水稲 斑点米カメムシ類
7月22日 岐阜県 水稲 斑点米カメムシ類
7月23日 山形県 水稲 斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ、オオトゲシラホシカメムシ)
7月23日 岐阜県 かき カキノヘタムシガ(第2世代幼虫)
7月23日 佐賀県 水稲 イネいもち病(葉いもち、穂いもち)
7月24日 福岡県 水稲 イネいもち病(葉いもち)
7月27日 山口県 水稲 イネいもち病(葉いもち、穂いもち)
7月29日 宮城県 水稲 斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)
7月29日 岐阜県 果樹(もも、りんご、なし等) 果樹カメムシ類(主にクサギカメムシ)
7月29日 広島県 水稲(早生種、中生種) イネいもち病(穂いもち)
7月30日 岩手県 水稲 イネいもち病(穂いもち)
7月30日 岩手県 水稲 斑点米カメムシ類
7月30日 岩手県 りんどう ハダニ類
7月30日 熊本県 水稲(早植え) イネいもち病(穂いもち)
8月3日 三重県 果樹全般(特になし、かき、かんきつ) 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)
8月3日 鳥取県 水稲 斑点米カメムシ類
8月3日 宮崎県 水稲(普通期) イネいもち病(葉いもち、穂いもち)
8月5日 北海道 水稲 斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ)
8月5日 熊本県 トマト トマト葉かび病
8月5日 熊本県 果樹(かんきつ類、なし、かき、もも等) 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)
8月7日 秋田県 水稲 斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)
8月10日 福岡県 水稲 イネいもち病(葉いもち)
8月11日 茨城県 水稲 斑点米カメムシ類(クモヘリカメムシ)

特殊報

新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。

 

発表月日 都道府県名 対象 対象病害虫名
7月17日 大阪府 きく キク茎えそ病(CSNV)
7月31日 徳島県 もも、うめ、すもも Aromia bungii

病害虫防除に関する留意事項

一般

露地栽培

施設栽培

用語解説

地域

発生量(程度)

(平年値は過去10 年間の平均)

平成27年度発表予定日

第 7号: 9月18日(金曜日)
第 8号:10月20日(火曜日)
第 9号:11月24日(火曜日)
第10号:平成28年2月23日(火曜日)

(参考)これまでの発表
第 1号: 4月21日(火曜日)
第 2号: 5月19日(火曜日)
第 3号: 6月23日(火曜日)
第 4号: 7月14日(火曜日)
第 5号: 7月28日(火曜日)

お問い合わせ先

消費・安全局植物防疫課
担当者:防除班 春日井、石部
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX:03-3502-3386

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