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プレスリリース

平成27年11月24日

農林水産省

「平成27年度 病害虫発生予報第9号」の発表について

向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報については、次のとおりです。

  • 全国の病害虫の発生動向としては、いちごではうどんこ病及びハダニ類の発生が多く、かんきつではミカンハダニの発生が多いと予想されます。

気象・環境

〇気象庁の向こう1か月予報(平成27年11月19日発表)では、気温は東日本及び西日本、沖縄・奄美で平年より高いと予想され、降水量は東日本日本海側以外の地域で平年より多くなると予想されています。一般に、降雨等で多湿になると、菌核病、べと病、灰色かび病などの病害の発生が多くなります。天候の推移に留意するとともに、ほ場の観察をきめ細かく行い、早期発見、早期防除に努めてください。

水稲

<イネいもち病>

〇本年は、一部の地域において本病の発生が多く見られました。本病が発生したほ場の稲わらや籾がらは、乾燥状態で保管すると病菌が失活せず、次シーズンの伝染源となることから、育苗ハウスに持ち込まないようにしてください。

<イネ縞葉枯病>

〇本病は、イネ縞葉枯ウイルスに感染した稲を吸汁したヒメトビウンカが媒介し、経卵伝染します。また、ヒメトビウンカは、イネ科雑草で越冬します。本ウイルスを保毒したヒメトビウンカの増殖を防止するため、本病の発生が確認された収穫後のほ場では、伝染源となる再生株(ひこばえ)の速やかなすき込み及び周辺の雑草除去に努めてください。

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
いちご うどんこ病 南関東(神奈川)、南九州(熊本) 四国(愛媛)
炭そ病 東海(静岡) 九州(長崎、熊本)
アブラムシ類 東海(岐阜) 南関東(千葉)、四国(徳島)
ハダニ類 四国(愛媛)、九州(長崎大分、熊本) 南東北(福島)、関東(栃木、千葉)、東海(静岡、愛知)、近畿(奈良)
キャベツ 菌核病   東海(静岡、愛知)、四国(香川)
黒腐病 東海(静岡愛知) 四国(香川)
コナガ   東海(愛知)
きゅうり うどんこ病 四国(愛媛) 南関東(埼玉、神奈川)
べと病   南関東(埼玉、神奈川)、東海(愛知)、北九州(長崎)
だいこん アブラムシ類   四国(徳島)
なす 灰色かび病   北九州(福岡)
ねぎ さび病 東海(静岡) 南関東(神奈川)
ネギアザミウマ 近畿(京都) 四国(徳島)
はくさい アブラムシ類 東海(愛知) 北関東(茨城)
ほうれんそう アブラムシ類   四国(徳島)
レタス 菌核病   南関東(千葉)、四国(香川)、北九州(長崎)
灰色かび病   南関東(千葉)、四国(香川)
アブラムシ類   南関東(千葉)

注1)都道府県名の下線は、その県の平年値より「多い」と予想されることを指し、下線なしは、「やや多い」と予想されることを指します。

注2)表中の都道府県名については、必ずしも、その全域で発生がみられるものではありません。

<野菜共通>

アブラムシ類の発生は、いちご、はくさい、レタスで「多い」又は「やや多い」と予想されます。本虫は多発してからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に防除を実施してください。

〇キャベツ及びレタスの菌核病の発生が多くなることが予想されます。ほ場の観察をきめ細かく行い、早期発見に努め、適時適切な薬剤防除を実施するとともに、発生を認めた場合は菌核を形成しないうちに被害株を処分してください。

<いちご>

イチゴうどんこ病は、多発すると防除が困難なので、早期発見に努め、適時適切な薬剤防除を実施してください。

ハダニ類の発生が多くなることが予想されます。本虫は発生密度が上昇してからでは、防除が困難なため、早期発見に努め、発生初期での薬剤防除を実施してください。

果樹・茶

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
かんきつ かいよう病   四国(愛媛)、南九州(鹿児島)
そうか病   南関東(千葉)
ミカンハダニ 南九州(宮崎、鹿児島) 南関東(千葉)、近畿(大阪)

注1)都道府県名の下線は、その県の平年値より「多い」と予想されることを指し、下線なしは、「やや多い」と予想されることを指します。

注2)表中の都道府県名については、必ずしも、その全域で発生がみられるものではありません。

<かんきつ>

〇冬期でも比較的気温が温かく、雨が少ない場合は、ミカンハダニが多く発生します。園内の観察をきめ細かく行い、発生状況に応じて適期に防除を実施してください。また、本虫の越冬量を減らすためには、冬期のマシン油散布が有効です。

<なし>

ナシ黒星病の発生が多かった園地では、来年も発生が多くなるおそれがあるため、一次伝染源となる落葉や病斑部位を除去することが重要です。各都道府県の防除指針に従い、適切に秋季防除を実施してください。

<もも>

モモせん孔細菌病の防除では、翌年の発生を抑えるため、薬剤散布等の秋季防除を行うことが効果的です。特に今年度、本病の発生が多かった地域では、園内に病原菌が拡散していることが懸念されます。都道府県の防除指針等に従い、適時適切な防除に努めてください。

<キウイフルーツ>

キウイフルーツかいよう病の防除では、早期発見、早期防除に努め、感染樹を発見した際には、適切に発症部位の除去等を行うことが必要です。12月から1月のせん定時期に、落葉痕やせん定切り口等から、菌液(菌泥)の漏出が見られることがあります。可能な限り罹病部位の発見に努め、適時適切な防除を実施してください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成27年10月20日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

注意報

警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県名 対象 対象病害虫名
10月30日 沖縄県 小ギク アザミウマ類
11月9日 熊本県 いちご イチゴうどんこ病

特殊報

新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。 

発表月日 都道府県名 対象 対象病害虫名
10月20日 広島県 もも モモ果実赤点病
11月2日 神奈川県 ごま、ささげ、オクラ、なす ミナミアオカメムシ
11月10日 宮城県 なし(果実) サクセスキクイムシ、ハンノキキクイムシ

病害虫防除に関する留意事項

一般

露地栽培

施設栽培

その他

用語解説

地域

発生量(程度)

平成27年度発表予定日

第10号:平成28年2月23日(火曜日)
(参考)これまでの発表
第 1号:4月21日(火曜日)
第 2号:5月19日(火曜日)
第 3号:6月23日(火曜日)
第 4号:7月14日(火曜日)
第 5号:7月28日(火曜日)
第 6号:8月18日(火曜日)
第 7号:9月18日(金曜日)
第 8号:10月20日(火曜日)

お問い合わせ先

消費・安全局植物防疫課
担当者:防除班 春日井、石部
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX:03-3502-3386

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