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プレスリリース

平成28年6月21日

農林水産省

「平成28年度 病害虫発生予報第3号」の発表について

向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報については、次のとおりです。

  • 梅雨時期は、作物の病害虫が発生しやすくなります。天候の推移に注意し、ほ場の観察をきめ細かく行い、適期に適切な防除を実施してください。
  • 全国の病害虫の発生動向としては、野菜のアブラムシ類及びアザミウマ類、果樹カメムシ類、ナシ黒星病の発生が多くなると予想されます。各都道府県の防除指針に基づき、適期に適切な防除を実施してください。

気象環境

〇気象庁の向こう1か月予報(6月16日発表)では、気温は、全国的に高いと予想されています。降水量は、北日本日本海側で多い、北日本太平洋側と東・西日本日本海側で平年並み又は多い、沖縄・奄美で平年並み又は少ないと予想されています。春先から全国的に気温が高い傾向が続いているため、一部の作物の生育が進んでおり、一部の病害虫で発生時期が早まっています。今後、全国的に降雨が続くと、病害が発生しやすくなるため、天候の推移に十分に留意し、ほ場の観察をきめ細かく行い、適期に適切な防除を実施してください。

水稲

水稲で各地の平年値より発生が「多い」「やや多い」と予想される病害虫及び地域

作物名 病害虫 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 紋枯病 北陸(富山、石川、福井 甲信(長野)、東海(愛知)
縞葉枯病 関東(栃木、群馬埼玉)、東海(愛知 中国(鳥取)
いもち病 北九州(佐賀 南関東(埼玉)、近畿(奈良)、四国(香川)
イネミズゾウムシ 北東北(青森、秋田 北関東(茨城)、四国(徳島、香川)、北九州(佐賀)
ニカメイガ 関東(茨城、埼玉) 中国(島根)
ヒメトビウンカ   南東北(宮城)、関東(栃木、群馬、埼玉)、東海(静岡、愛知)、近畿(兵庫)、中国(鳥取)
斑点米カメムシ類 北陸(富山石川 東北(秋田、山形)、甲信(長野)

注1)都道府県名の下線は、各地の平年値より「多い」と予想されることを指し、下線なしは、「やや多い」と予想されることを指します。

注2)表中の「都道府県」については、必ずしも、その全域で発生がみられるものではありません。

イネ縞葉枯病の注意報が、6月1日に栃木県で、6月9日に茨城県で発表されています。また、多くの地域において本病とヒメトビウンカの発生量が「多い」又は「やや多い」と予想されます。前年に本病が多発した地域及び本病ウイルスを保毒したヒメトビウンカが多かった地域では、翌年も多発する場合がありますので注意が必要です。

イネいもち病は、稲が濡れた状態が長時間続くと、発生が助長されることから、まとまった降雨の後には、本田の観察をきめ細かく行い、発生初期からの防除に努めてください。

セジロウンカは、5月上旬から九州地域で飛来が確認されています。今後の発生動向に注意してください。

野菜花き

野菜花きで各地の平年値より発生が「多い」「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
野菜共通 アブラムシ類 中国(島根 北東北(岩手)、北陸(石川)、東海(岐阜)、近畿(奈良)
いちご うどんこ病 四国(香川 南九州(熊本)
ねぎ さび病 近畿(京都)、四国(徳島 北陸(新潟)
ネギアザミウマ 北陸(富山 北東北(岩手)、関東(茨城、群馬、東京)、東海(三重)、近畿(京都)
きゅうり うどんこ病   南九州(宮崎)
べと病   南関東(神奈川)、近畿(京都)、中国(岡山)、四国(香川、愛媛)、南九州(宮崎)
アザミウマ類   南関東(東京)、近畿(京都)、四国(香川)、南九州(熊本)
きく アザミウマ類 北関東(栃木)、東海(静岡)、南九州(鹿児島 南東北(宮城、福島)、甲信(山梨)、北陸(石川)、近畿(大阪)
アブラムシ類   南東北(宮城)、北関東(栃木)、甲信(山梨)、北陸(石川)
ハダニ類 北関東(栃木 南東北(宮城)、北陸(石川)、東海(静岡)

注1)都道府県名の下線は、各地の平年値より「多い」と予想されることを指し、下線なしは、「やや多い」と予想されることを指します。
注2)表中の「都道府県」については、必ずしも、その全域で発生がみられるものではありません。

<野菜共通>

アブラムシ類の発生は、きゅうり、トマト、ねぎ等で「多い」又は「やや多い」と予想されます。本害虫は、作物を加害するほか、多くの植物ウイルス病を媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

<ねぎ>

ネギアザミウマの発生は、多くの地域で「多い」又は「やや多い」と予想されます。本害虫は発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

果樹茶

果樹茶で各地の平年値より発生が「多い」「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
果樹共通 カメムシ類 北陸(新潟石川)、東海(岐阜、愛知)、近畿(滋賀、京都、奈良) 東北(岩手、秋田、山形)、北関東(茨城)、甲信(山梨)、中国(鳥取)、四国(香川)
かき カキノヘタムシガ 東海(岐阜 近畿(滋賀、奈良)
ハマキムシ類 東海(岐阜)、近畿(滋賀 中国(鳥取)
かんきつ ミカンハダニ   東海(静岡)、南九州(熊本、鹿児島)
なし 黒星病 南東北(宮城、福島)、東海(岐阜、愛知、三重)、九州(福岡、熊本) 関東(茨城、埼玉)、中国(鳥取、山口)
黒斑病 南九州(鹿児島 北東北(秋田)
ナシヒメシンクイ   関東(茨城、栃木、埼玉)、北陸(新潟)、北九州(佐賀)
ハダニ類   南東北(宮城)、北陸(石川、福井)
ハマキムシ類 東海(岐阜)、近畿(滋賀 北関東(栃木)、中国(鳥取)
ぶどう べと病   甲信(山梨)、東海(愛知)、四国(香川)、北九州(長崎)
ハマキムシ類   北陸(石川)、中国(鳥取)
もも せん孔細菌病 南東北(山形、福島)、北陸(新潟)、東海(愛知 近畿(和歌山)、四国(香川)
ナシヒメシンクイ 東海(岐阜、愛知) 北陸(新潟)
りんご 黒星病 東北(青森、山形)  
ナシヒメシンクイ 東海(岐阜  
炭そ病 東海(静岡)、九州(福岡、長崎、熊本、鹿児島  
カンザワハダニ 近畿(京都 九州(長崎、熊本)
チャノコカクモンハマキ   南関東(埼玉)、近畿(奈良)、南九州(鹿児島)
チャノホソガ   南関東(埼玉、東京)、東海(三重)、九州(長崎、鹿児島)
チャハマキ 東海(岐阜 近畿(奈良)
注1)都道府県名の下線は、各地の平年値より「多い」と予想されることを指し、下線なしは、「やや多い」と予想されることを指します。

注2)表中の「都道府県」については、必ずしも、その全域で発生がみられるものではありません。

 <果樹共通>

果樹カメムシ類の注意報が、5月17日に滋賀県、5月31日に愛知県で発表されています。本年は全国的に気温が高くなっていることから、飛来量が継続して多くなっています。本害虫は、餌を求めて移動し、果樹園にも飛来します。例年、本害虫の被害が多い園地や山林に隣接した園地においては、園内の観察をきめ細かく行い、本虫の飛来が認められた場合は、飛来初期からの防除を実施してください。

<なし>

ナシ黒星病は、降雨が続くと発生しやすくなるため、天候の推移に注意し、農薬の散布間隔が空きすぎないように、降雨の合間に薬剤を散布してください。

<もも>

モモせん孔細菌病については、葉での発生が多いとして、愛知県及び岡山県で注意報が発表されています。春型枝病斑(スプリングキャンカー)や発病葉は果実への伝染源となるので、ほ場内をよく観察し、疑わしい枝も含め徹底して除去するとともに、適切に薬剤防除を行ってください。また、本病は降雨や強風により発生が助長されます。特にこの時期は降雨が続き、果実への感染が広がりやすいことから、今後の天候の推移に注意し、降雨の合間の薬剤散布を徹底してください。

 <キウイフルーツ>

キウイフルーツかいよう病は、早期発見、早期防除に努め、感染樹を発見した際は適切に発症部位の除去等を行うことが必要です。降雨が続くと本病がまん延しやすくなります。ほ場の観察をきめ細かく行い、適期に適切な防除を実施してください。

<うめ>

ウメ輪紋病の発生地域では、アブラムシ類の防除を徹底してください。

<茶>                       

チャノコカクモンハマキチャハマキが多発すると、茶の収量や品質が低下することがあります。薬剤の適期散布を心掛け、確実な防除を行ってください。

その他

<サトウキビ>               

〇鹿児島県奄美地域においてイネヨトウによる芯枯れ被害の発生が多いことから、6月10日に注意報が発表されています。本害虫のまん延を防止するため、発生源となるほ場内外のイネ科雑草を適切に処理するとともに、発生を確認したほ場では速やかに薬剤防除を行ってください。

 

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

前回の病害虫発生予報(平成28年5月24日)以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

注意報

警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日

都道府県名

対象作物名

対象病害虫名

5月27日

福島県

なし

ナシ黒星病

5月27日

長野県

小麦

コムギ黄さび病

5月31日

愛知県

果樹全般

果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)

5月31日

愛知県

もも

モモせん孔細菌病

5月31日

愛知県

きく

キク白さび病

5月31日

香川県

いちご

イチゴうどんこ病

5月31日

香川県

ねぎ

ネギべと病

5月31日

沖縄県

かんきつ

カンキツかいよう病

6月1日

栃木県

水稲

イネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)

6月3日

宮城県

なし

ナシ黒星病

6月8日

岡山県

もも

モモせん孔細菌病

6月9日

茨城県

水稲

イネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)

6月10日

鹿児島県

さとうきび

イネヨトウ

6月16日

石川県

水稲

斑点米カメムシ類

 

特殊報

新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。

発表月日

都道府県名

対象作物名

対象病害虫名

5月31日

愛知県

トマト

トマト黄化病(ToCV)

5月31日

長野県

キウイフルーツ

キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)

5月31日

長崎県

キウイフルーツ

キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)

6月6日

広島県

レタス

オオクビキレガイ

6月6日

広島県

インパチェンス

インパチェスべと病

6月7日

静岡県

にんじん

キクノネハネオレバエ

6月10日

千葉県

ほうれんそう

ハコベハナバエ

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

(参考)平成28年4月26日プレスリリース「平成28年度農薬危害防止運動」の実施について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/160426.html

 

露地栽培

施設栽培

緊急防除に関する事項

 

用語解説

地域

北海道:北海道

東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

北東北:青森県、岩手県、秋田県

南東北:宮城県、山形県、福島県

関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

北関東:茨城県、栃木県、群馬県

南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

甲信:山梨県、長野県

北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県

東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県

近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県

四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県

九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県

北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県

南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県

沖縄:沖縄県

 発生量(程度)

多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅

やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅

平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅

やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅

少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅

(平年値は過去10 年間の平均)

 平成28年度発表予定日

第4号:7月12日(火曜日)

第5号:7月26日(火曜日)

第6号:8月23日(火曜日)

第7号:9月20日(火曜日)

第8号:10月18日(火曜日)

第9号:11月22日(火曜日)

第10号:平成29年2月21日(火曜日)

(参考) これまでの発表

第1号:4月19日(火曜日)

第2号:5月24日(火曜日)

 

お問い合わせ先

消費・安全局植物防疫課
担当者:防除班 春日井、紋谷
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX:03-3502-3386

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