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農林水産省

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プレスリリース

「平成29年度 病害虫発生予報第7号」の発表について

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平成29年9月13日
農林水産省
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

・水稲では、トビイロウンカの発生が九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、夏以降に高温少雨傾向になると水田で急激に増殖して坪枯れを引き起こします。水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、成虫及び幼虫を確認した場合には、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。
・野菜では、アザミウマ類及びヨトウムシ類の発生が一部の地域で多くなると予想されています。ほ場を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。
・果樹では、果樹カメムシ類の発生が東北から九州にわたる一部の地域で多くなると予想されています。本虫の飛来状況は、地域及び園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。

発生予察情報について


国及び都道府県では、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報についての詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

  発生予察について
     参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
  都道府県病害虫防除所
     参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html


気象

気象庁の向こう1か月の予報(9月7日付け)では、気温は西日本及び沖縄・奄美では高く、北日本では平年並みか高くなると予想されています。また、東日本では、2週目以降は暖かい空気に覆われやすく、平年並となると予想されています。降水量及び日照時間については、全国的にほぼ平年並と予想されています。

  気象庁ホームページ
      参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)



水稲

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 トビイロウンカ 九州  
穂いもち   北関東、東海
紋枯病 関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、北九州  
斑点米カメムシ類 北関東、中国、四国、北九州 北東北、南関東、甲信、近畿、南九州


・トビイロウンカの発生が、九州の一部の地域で多くなると予想されており、福岡県、佐賀県、長崎県及び鹿児島県では本虫の発生量が多いとして注意報が発表されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、夏以降に高温少雨傾向になると水田で急激に増殖して坪枯れを引き起こします。
  本虫は水稲の株元に生息していることから、水田の外からでは発見が困難です。水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、成虫及び幼虫を確認した場合には、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
いちご アブラムシ類 北九州 南関東、東海
ハダニ類 北九州 南関東、東海
炭疽病 九州 関東、東海
きゅうり うどんこ病   南関東、近畿、南九州
トマト 灰色かび病 東海 南東北、中国
なす アザミウマ類   南関東、東海、近畿
ハダニ類 中国 近畿、四国
うどんこ病   北関東、東海、近畿
ねぎ  アザミウマ類 北関東、北陸、近畿、四国 北東北、南関東、東海
さび病   北東北、北陸
べと病 北東北  
大豆 吸実性カメムシ類 関東、北九州 東北、東海、近畿、中国、四国
アブラナ科野菜 コナガ   北東北、東海 
作物共通 オオタバコガ 中国 北東北、北陸、東海、近畿、四国 
シロイチモジヨトウ 北陸、東海、近畿、四国 南東北、南関東、北九州
ハスモンヨトウ 北関東、東海、近畿、北九州 南関東、中国、四国、南九州

  

野菜・花き共通

ヨトウムシ類の発生が、南東北から九州にわたる一部の地域で多くなると予想されており、愛知県及び大分県からは、シロイチモジヨトウに関する注意報が発表されています。これらの害虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、今後の発生動向に注意が必要です。ほ場を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。

ねぎ

・ネギアザミウマの発生が、北関東、北陸、近畿、四国等の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、今後の発生動向に注意が必要です。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場を注意深く観察し、発生初期に防除を実施してください。
  なお、本虫を含むアザミウマ類では薬剤感受性の低下が懸念されるので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定してください。

 

大豆

・吸実性カメムシ類の発生が、関東、北九州等の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、今後の発生動向に注意が必要です。ほ場を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。

 

果樹・茶

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名  病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
かんきつ ハダニ類
(ミカンハダニ)
  南関東、東海、近畿、四国、北九州
なし 黒星病 南東北、北陸 北東北、南関東、近畿
ハダニ類   北東北、近畿、北九州
ぶどう 晩腐病   北関東、甲信、北陸
べと病 北東北 近畿、南九州
りんご 褐斑病 北東北 南東北
黒星病 北海道 東北
果樹共通 果樹カメムシ類 北東北、北陸、東海、中国、四国、九州 近畿
ハダニ類
(カンザワハダニ)
北九州 南関東
ハマキムシ類 南関東、北九州  

 

果樹共通

・果樹カメムシ類の発生が、北東北から九州にわたる一部の地域で多くなると予想されており、京都府、島根県、山口県、香川県及び愛媛県では予察灯への誘殺数が多いとして注意報が発表されています。夏季に山林で発生した成虫が、餌を求めて果樹園に飛来し、果実を加害します。
  本虫の飛来状況は、地域及び園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内を注意深く観察し、飛来が認められた場合は、飛来初期からの防除を実施してください。 

 
 

・ハマキムシ類の発生が、南関東、北九州の一部の地域で多くなると予想されています。ハマキムシ類の幼虫は、茶葉をつづり合わせて内部を食害しますが、葉をつづり合わせてからでは薬剤がかかりにくくなるため、ふ化期~若齢幼虫期を対象とした薬剤散布が効果的です。秋冬番茶の採集予定園地では、摘採前日数等の使用基準に留意しつつ、地域の予察灯やフェロモントラップの誘殺状況を参考に、適期に防除を実施してください。

 
 

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成29年8月23日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

  発表はありません。

 

注意報

・警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県名 対象作物名 対象病害虫
8月24日 岩手県 りんご リンゴ褐斑病
8月24日 山口県 果樹全般 果樹カメムシ類
8月28日 香川県 果樹全般 果樹カメムシ類
8月29日 高知県 水稲 斑点米カメムシ類
8月30日 佐賀県 水稲 トビイロウンカ
8月31日 大分県 ねぎ シロイチモジヨトウ
9月1日 愛知県 キャベツ シロイチモジヨトウ
9月1日 京都府 果樹全般 果樹カメムシ類
9月4日 島根県 果樹全般
(かき、なし、すもも)
果樹カメムシ類
9月4日 愛媛県 果樹全般 果樹カメムシ類
9月6日 徳島県 ねぎ ネギアザミウマ
9月7日 福岡県 水稲 トビイロウンカ
9月11日 長崎県 水稲 トビイロウンカ
9月11日 鹿児島県 水稲 トビイロウンカ

 

特殊報

・各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のHP等を参照してください。

発表月日 都道府県名  対象作物名 対象病害虫
8月25日 和歌山県 トマト トマト茎えそ病
8月28日 沖縄県 すいか スイカえそ斑点病
8月30日 岩手県 きく キク茎えそ病
9月1日 長野県 アブラナ属野菜 テンサイシストセンチュウ
9月8日 奈良県 水稲、大豆、果菜類、果樹類 ミナミアオカメムシ

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同一系統薬剤の連続使用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。
 

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

用語解説

(地域)
北海道:北海道
東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信:山梨県、長野県
北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県 
沖縄:沖縄県


(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

(平成29年度発表予定日)
第8号:10月18日(水曜日)
第9号:11月15日(水曜日) 
第10号:平成30年2月14日(水曜日)

(参考)これまでの発表
第1号:4月19日(水曜日)
第2号:5月17日(水曜日)
第3号:6月14日(水曜日)
第4号:7月12日(水曜日)
第5号:7月26日(水曜日)
第6号:8月23日(水曜日)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:白石、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386