このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

プレスリリース

「平成29年度 病害虫発生予報第9号」の発表について

  • 印刷
平成29年11月15日
農林水産省
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

・野菜では、アザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類及びハダニ類の発生が、関東以西の一部の地域で多くなると予想されています。これら微小害虫は、発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。
・果樹では、翌春の病害虫防除を効率的かつ効果的に実施するため、病害虫の越冬量を低下させ、翌春の病害虫の発生を抑制することが重要です。病害対策として、被害落葉や罹病部の除去を実施してください。また、虫害対策として、ハダニ類及びカイガラムシ類の発生が多かった園地では、粗皮削りやマシン油散布による防除を実施してください。

発生予察情報について


国及び都道府県では、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

  発生予察について
     参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
  都道府県病害虫防除所
     参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html


気象

気象庁の向こう1か月の予報(11月9日付け)では、気温は北日本で平年並か低く、東・西日本及び沖縄・奄美では低くなると予想されています。降水量は、北日本及び東日本日本海側で多く、西日本日本海側で平年並か多いと予想されています。日照時間は、北日本及び東日本日本海側で少なく、西日本及び沖縄・奄美で平年並か少ないと予想されています。

  気象庁ホームページ
      参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)


野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
いちご ハダニ類 中国、南九州 関東、近畿、四国
うどんこ病   南関東、北九州
きゅうり うどんこ病 南関東 北関東、南九州
トマト コナジラミ類   北関東、四国、南九州、沖縄
灰色かび病 東海  
なす うどんこ病 四国 北九州
ねぎ  アザミウマ類 近畿、四国  
黒斑病 南関東、東海 北九州
アブラナ科野菜 コナガ 南関東、近畿、北九州 中国
きく アザミウマ類 沖縄 南九州
アブラムシ類 沖縄 東海
作物共通 オオタバコガ   四国、北九州
シロイチモジヨトウ 近畿、沖縄 南関東、北九州
ハスモンヨトウ   北関東、四国、北九州

  

野菜・花き共通

アザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類及びハダニ類の発生が、関東以西の一部の地域で多くなると予想されています。アザミウマ類、アブラムシ類及びコナジラミ類は、作物を加害するほか、害虫の種類によっては病原ウイルスを媒介することが知られており、ウイルス病の発生を抑制する上でも適切に防除することが重要です。これら微小害虫は、発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。施設栽培においては、施設内への侵入を防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。
  なお、これら微小害虫は、薬剤感受性の低下が懸念されるので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に同一系統の農薬使用を避けるとともに、化学合成農薬だけではない各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討してください。

シロイチモジヨトウの発生が、近畿、沖縄等の一部の地域で多くなると予想されています。幼虫の成育が進むと薬剤への抵抗力が高まるので、ほ場を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。

コナガの発生が、南関東、近畿、北九州等の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は薬剤抵抗性が発達しやすく、ジアミド系の一部の薬剤において、本虫に対する感受性の低下が報告されています。都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定し、適期に防除を実施してください。


果樹・茶

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名  病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
果樹共通 果樹カメムシ類 近畿 四国
かんきつ ミカンハダニ 東海 沖縄
カンザワハダニ   東海、南九州

 

果樹共通

果樹では、翌春の病害虫防除を効率的かつ効果的に実施するため、病害虫の越冬量を低下させ、翌春の病害虫の発生を抑制することが重要です。
  病害対策として、翌春の一次伝染源となる被害落葉や罹病部の除去を実施してください。また、虫害対策として、ハダニ類及びカイガラムシ類の発生が多かった園地では、粗皮削りやマシン油散布による防除を実施してください。

 
 

・カンザワハダニの発生が、東海及び南九州の一部の地域でやや多くなると予想されています。多発園では、翌年の一番茶期の発生を抑制するため、本虫の休眠前に秋冬季防除を実施してください。

 
 

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成29年10月18日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

 

注意報

・警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
10月23日 和歌山県 かき カキ炭疽病
10月31日 神奈川県 だいこん ダイコン黒斑細菌病
10月31日 愛知県 キャベツ キャベツ黒腐病
10月31日 愛知県 キャベツ キャベツ菌核病
11月2日 香川県 レタス レタス斑点細菌病

 

特殊報

・各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のHP等を参照してください。

発表月日 都道府県  対象作物 対象病害虫
10月30日 鹿児島県 ピーマン、とうがらし(しまとうがらし)、ししとう、なす、テリミノイヌホオズキ ナスミバエ
10月31日 愛知県 ヒサカキワタフキコナジラミ
10月31日 熊本県 キウイフルーツ キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)
11月2日 和歌山県 うめ ウメ斑入果病(仮称)
11月6日 北海道 てんさい テンサイ褐斑病(DMI剤耐性)
11月7日 東京都 キウイフルーツ キクビスカシバ
11月7日 静岡県 トマト トマト黄化病
11月7日 静岡県 かんきつ トビイロシワアリ
11月13日 広島県 オリーブ オリーブアナアキゾウムシ

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同一系統薬剤の連続使用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。
 

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・冬季になると、施設栽培では夜間に加温されるようになることから、施設内の気温が外気温より高くなり病害虫が発生しやすい環境になります。

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は、作物を枯死させ餌をなくすことで生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

用語解説

(地域)
北海道:北海道
東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信:山梨県、長野県
北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県 
沖縄:沖縄県


(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)



(平成29年度発表予定日)
第10号:平成30年2月14日(水曜日)

(参考)これまでの発表
第1号:4月19日(水曜日)
第2号:5月17日(水曜日)
第3号:6月14日(水曜日)
第4号:7月12日(水曜日)
第5号:7月26日(水曜日)
第6号:8月23日(水曜日)
第7号:9月13日(水曜日)
第8号:10月18日(水曜日) 

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:白石、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386